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シマフクロウを見に行った

10月下旬、羅臼に野生のシマフクロウの写真が撮れる宿があるということで泊まってきた。
友達に50-500mmのバズーカレンズを借りて。

その名も「民宿鷲の宿 シマフクロウオブザバトリー」
ん?と思う名前だけど、たぶん宿泊施設の方が民宿鷲の宿で、観察施設がシマフクロウオブザバトリーなんだと思う。

右の白い壁が民泊部分で、左が観察小屋になっている。

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そしてそのすぐ向かいに小川が流れていて、そこに毎日シマフクロウが訪れるらしい。
ちなみに奥に置かれているぼろぼろのバスもフクロウ観察用の場所だそう。

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当日宿泊客は2組で、僕もなんと川の目の前の部屋に泊まることができた。
これでいつフクロウが来ても大丈夫

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ここで、いかにシマフクロウが貴少な鳥かを説明。

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※シマフクロウオブザバトリーのホームページより抜粋



1本の川(しかも極上の)に1つの家族しか住めないなんてなんて贅沢な自然の上に成り立っている種なんだろう。尊い…
美幌にもそういう川はあるんだろうか。
シマフクロウが来たら「ボウボウ」というかなり大きい鳴き声が聞こえるらしいから、林道に来るまで入れるうちに夜探してみたいなあ。


入口に積まれていた石
キツネがフクロウの生餌を食べに来たら投げて追い払う用の石らしい。

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そして日没が訪れる。
僕たち宿泊客は夕食を観察小屋で食べながらフクロウが出てくるのを待つ。
宿のおばあちゃんもフクロウを客に見せないと、という使命感があるようで、夕食を僕らに提供してからずっと寒い外に顔を出してフクロウが出てくるのを目を凝らしながら待っている。

僕のほかに来ていたお客さんは2泊目らしい。
昨日はフクロウが来たのが朝4時頃で、寝てしまって見れなかったそうだ。
今日は早く出てきてくれるといいな。

陽が落ちると、谷あいにある鷲の宿は急に暗くなる。
このライトが特殊な光を出していて、フクロウを刺激せず、かつカメラのシャッタースピードを1/80秒に設定すれば明るい写真が撮れるという優れもの。
僕の知る限りで科学の発展が活かされた最も素晴らしいモノだと思った。

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頻繁にシカの群れが現れる。
この川にはヒグマもキツネも出るらしい。
ここにくれば北海道の陸の野生動物はほぼ制覇できるんじゃないだろうか

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まてどもまてどもフクロウは現れず、12時
30分ごとにタイマーをかけて部屋で寝ながら待つことに。


「…お兄…お兄さんっ…お兄さんっ!」
小さい声で隣の部屋のお客さんが起こしてくれた。

シマフクロウが来ている!

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シマフクロウが川で魚を捕ってほむほむしている!

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ゴクンッ

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スッ

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スイ~

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スイ~

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シマフクロウが音もなく飛び去っていく
「パシッ・・パシッ・・パシッ・・」
カメラのシャッターを切り続ける。
僕のカメラCanon EOS6Dの連射はすごく遅い

シマフクロウを見れたのは2~3分だっただろうか
びっくりしていたし写真も撮りたかったしで、正直何が何だか…という感じで、「本当に自分はシマフクロウを見たんだろうか」という気持ちもある。
その度カメラの画像を見返して「ああ、綺麗だな。ほんとに来たなあ」と自分に確認する。
時刻は朝(夜?)3時だった。
また現れるんじゃないかと思い少し粘り、空が白んできた頃やっとちゃんと寝ることができた。

また来年必ず行きたいなあ。


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