事実上に首都ラマッラー。大使館や官公庁が並ぶ。観光で行くとしたら見所はどこになるのだろうか・・・。もしかしたら多くの人はラマッラーから出るバスに乗るために行くのかもしれない。

ラマッラーに来ることがあったら連絡してよ！

あるパレスチナ人バンドメンバーに言われた。

今日はラマッラーの美術館に行く予定です。　
そうテキストした。

OK!!じゃあ、仕事が終わったら連絡するからラマッラーに残ってて、飲みに行こうよ！

土地名を伏せれば日本でのテキストのやりとりと変わらない。パレスチナはイスラム教の国であり多くの人はイスラム教徒なのだが、クリスチャンもいる。お酒が飲みたければクリスチャンに聞けばいい。豚肉を欲したらベツレヘムに行けばいい。

ラマッラーのスクエアで待ち合わせて、ラマッラーの絶対現地の人しか知らないと思われるバーに行く。

現地の人しか知らないと思う点はオーセンティックとか言う感じではなくアラブっぽくもなく、おしゃれだけど場所が・・・中心地から歩いては微妙な距離ということとわざわざ中東まで来て普通にアラブっぽくない場所に行かないでしょうね、ということ。

何飲む？僕はビールで！

あ！ヒューガルデンがある！それで！！

美味しいよね。僕もたまに飲むよ。

日本と、ヨーロッパと変わらない。この国はこうだって思い込みだった。でも、本来なら１５分程度で行ける場所を分離壁があるから遠回りして１時間かけるのも事実。

あと、ちょっとお腹すいたし何かオススメあるかな？

サラダボールが美味しいよ。

じゃあ、それも！

サラダボールは確かに美味しくて、そしておしゃれに見えた。わたしが考える中東ぽさは皆無だった。

地元はベツレヘムなんだけど、ラマッラーの方が仕事があるからね。だから引っ越してきたんだよ。デザインの仕事と音楽と両立させて。ちょっと前に実家に行った時にベツレヘムのスーパーでポークを買ったから今冷凍庫にあるよ。

色んな人と接することで思い込みが溶けていく。色んな考えの人がいて当たり前なのに勝手に思い込んでいた。

さあ、ビールで乾杯しょう。