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ブランドの本質は社会資本にある


現代において企業は、ただ製品やサービスを市場に提供するだけでは不十分な存在です。顧客にとっての価値は、製品・サービスの品質を超えた領域にあります。ブランドがターゲット顧客を中心とした人々の日常生活に深く根付き、コミュニティの絆を醸成する存在となることが、企業の社会的役割ではないでしょうか。

ブランドの「ありがたみ」とは、個人の日常生活におけるその役割と影響を通じて理解できるということです。
ブランドは企業のスケールや知名度、そして美しい広告ではありません。
ブランドは(従業員を含む)顧客に企業が提供する価値の話です。

例えばドトールコーヒーは、アクセスしやすく親しみやすい空間を提供することで、異なる背景を持つ顧客たちを結びつけ、媒介(メディア)としての役割を促進しています。これは、単なるビジネスの成功を超え、企業が提供する便益が価値となり、持続可能な存在としての社会資本となることを示しています。


顧客と共創されることでブランドとなったことによる「ありがたみ」という社会資本は、顧客の日常に深く根ざし、より共感と信頼を築くことで、さらに大きな経済的・社会的影響を与えうる力を持っています。つまり、ブランドとして認識させる価値は単なる製品・サービスの質だけでなく、(価値を共創する顧客が所属する)社会全体への貢献度にあるのです。


したがって、企業が提供する製品・サービスは、顧客との共創を通じてブランドとなり社会資本として機能させることにあります。企業はマーケティング活動において、顧客コミュニティへの積極的な関与を進めていきます。製品・サービスを通じて顧客と共創することで、企業は(ある特定の)社会の一員としての責任を果たし、より良い未来につなげていくことができるのです。

これは、企業にとって最も重要な経営課題であり、その実現に向けて全力で取り組まなければなりません。ある種の排他性を伴うブランドとしての力を社会資本として最大限に発揮することこそが、企業の成長と持続可能性を担保するカギなのです。


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