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番組制作で学んだこと1(制作編)

おはようございます!

とりあえず映像業界はこの言葉から始まりますね。
どの現場に行ってもこれ言っとけば潜り込めます。笑
現場でも、制作会社でも、機材レンタル会社でも、編集所でも24時間問題なしの挨拶です。

こんなくだらない事を徒然なるまま連載していこうかと思います。

素材は死んでも死守!!

制作会社に入って一番初めに学んだことです。
「バックアップ前の素材はアンタの命より大切だから!」
そんなことを教わった記憶があります。今だったら問題視される言葉ですね。
当時は当然のごとく使われていました。
そう言われても「収録で疲れ切って帰りの電車の中で置き忘れちゃって…」と言う事件を何回か聞いたことがありました。
最近はADさんも死んだように寝落ちしてしまう程疲れ切った方は少ないのでそんな悲劇は起きないのかもしれませんね。

ではなぜそんなに死守する必要があるかと言うと、
それにそれだけの価値があるから
それだけですね。
現場の規模が大きければ一日何百万~何千万円で来てもらっている出演者さん。数億円価値の機材と、それを扱うことのできる熟練の技術さん。忙しいスタッフの皆さん…。
お弁当だけでも一日何十万円…なんて現場もざらです。
仕事の総予算にもよりますが自分が持っている素材には何千万円~何億円の価値があったりするわけです。

そして何よりも大切なのは
それだけ価値のある人たちが時間をかけて作ったモノだという事です。
もちろんその中に自分も含まれます。
素材を無くして謝り倒せば「良いよ良いよもう一回やるよ!」と言ってくれる優しい方々も多いです。
なので絶対にもう二度と撮ることのできない映像ではないはずです。
唯一無二の映像ではないにしろ、忙しく価値のある現場の人間が想いを込めて作り上げた映像がそこにはあって、人の価値は金額以上の価値があるものです。

お金の価値ではなく、人の想いの結晶を持っていると思うと身が引き締まりませんか?
そんな想いで素材を見つめなおしてもらうと作品に愛が生まれてより良い仕上げが出来るように思います。

そんな感じでまた次回!お疲れさまでした!


筆者 哉司
2000年から専門学校で3DCGを学び、ゲーム会社でのインターンを経て2002年~映像制作会社で映像製作を学ぶ。2004年に独立し、グラフィッカー、カメラマン、映像ディレクターとして活動。Youtubeで自主映画応援チャンネルを運営するかたわら自身でも「普段映画を観ない層に向けて」自主映画を作っている。映画祭無受賞ながら「GYAO!ストア」「ビデオマーケット」「アマゾンプライムビデオ」にて配信契約し、無名自主映画のマネタイズの道を模索している。※監督作品は「殺し屋ジャスティス」「シオトアニ」「やどかり珈琲モルモット」「発掘!面白自主制作映画祭り!オムニバス映画(分別特区)」「想い出しミレン。」「タマリーマン」「ソラ・クモ・クロ



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