少しずつ新型コロナの症状が良くなってきた哉司です。
番組制作で学んだこと3という事で「忘れ物」について書いていこうと思います。
番組制作していると撤収にバタバタしてスタジオやロケ地に色々なものを忘れていく人たちが多いのです。
お借りした場所は最低限原状復帰してお返しする！
この鉄則が映像業界にはあるので忘れ物は御法度だったりします。

その前に僕が監督したり出演したりしたインディペンデント作品が配信開始となりましたので宣伝させてください…!!

監督：哉司となっている5作品ですが「殺し屋ジャスティス」などは暗くて作家性の強い作品が多いインディペンデント映画業界に反旗を翻す「学び」も「教訓」も何もない「諸行無常」なアホな作品となっていて見やすいかと思いますのでお時間ある時にでも是非ご覧いただけたら本当に嬉しいです。

本題に戻ります！
先に述べたのですが原状回復が当たり前な映像業界でどんな忘れ物があるのか？

台本

これは最悪ですね…。最悪忘れ物ナンバー1です！
ずっと昔に台本がネットオークションにかけられる事件があってから現場が終わると回収されたり、配布される台本一つ一つに番号が振られることもあります。
最近はまた意識が希薄になってきているのか、公園などで忘れられて置き去りにされた台本を見つけることがあります。今まで単体で忘れられた台本は2回ほど、まとめて忘れられていた台本も2回ほど見たことがあります。
苦労して作った作品が放映前に内容流出…なんてことを考えると絶対に避けなければならない忘れ物です!!
故意ではないにしろ契約上も大問題ですね。

ロケスケジュール

ロケのスケジュールくらいならば良いのでは？と思われるかもしれませんが、ロケスケにはスタッフの緊急連絡先が載っていることが多いです。
個人情報的にも機密違反的にもNGですね…。
ロケスケは紙一枚で渡されることもありロケ地は道路に落ちていることがたまにあります。今まで3回ほど拾ったことがあります。

バミり

バミりとは最近映像業界や舞台業界外でも通じることが多くなりましたが、ガムテープやマスキングテープ等でT字を作り、出演者に立ち位置の目印にしてもらうためのものです。
これはかなり忘れられやすく、多分忘れられるナンバー1！街中でも残されているものをたまに見かけます。今まで何十回化はみつけました。
景観を悪くしていたり、撮影が終わったら借りたロケ地は用無し！みたいな気持ちのあらわれのように見え大変失礼な行為です！
私も初めての現場の時に先輩にバミり剥がしの大切さを教えていただいて、未だに気を付けています。

制作ボックス・制作バッグ

制作ボックスとは制作進行やADさんが良く使うグッズをまとめて入れている箱の事です。制作バッグはそれの簡易版。よくADさんがテープなどを沢山ぶら下げているバッグですね。
他の部署から「黒ガムテください！」など言われて外したまま忘れたりします。ボックスに関しては絶対にカメラに映らない現場に近い距離のところに置くことがあるので撤収のバタバタで忘れ去られたりします…。制作ボックスは1回、制作バッグは2回発見したことがあります。
これは日用的な物しか入っていないことが多いのでそんなに問題になりませんが、よくよく考えたらハサミやカッターナイフなど入っていることもあるので事件に使われたら…と思うと決して忘れ物して良い訳がありませんね!!

番外編・弁当の空やゴミ

これは忘れものではなく確信犯の可能性があるので、もしそうだとしたら言語道断!!
ロケで出されるロケ弁当の空。ただの生ゴミ混じりのゴミは持ち帰って処理することは撤収する上で邪魔だし出来れば持ち帰りたくないものです。
しかし持ち帰ることが当たり前！
なのに悪質な人たちもいます…。弁当の空やペットボトルや缶を混在させて不法投棄していったロケバスの人たちを一度だけ見たことがあります。
こういう人たちがいるから映像業界の悪評があがり自分たちの首を絞める…とても迷惑です。
どの業界にいても悪いことはせずに堂々と胸を張って生きていきたいですね！

筆者　哉司
2000年から専門学校で3DCGを学び、ゲーム会社でのインターンを経て2002年～映像制作会社で映像製作を学ぶ。2004年に独立し、グラフィッカー、カメラマン、映像ディレクターとして活動。Youtubeで自主映画応援チャンネルを運営するかたわら自身でも「普段映画を観ない層に向けて」自主映画を作っている。映画祭無受賞ながら｢GYAO!ストア｣｢ビデオマーケット｣｢アマゾンプライムビデオ｣にて配信契約し、無名自主映画のマネタイズの道を模索している。※監督作品は｢殺し屋ジャスティス｣｢シオトアニ｣｢やどかり珈琲モルモット｣｢発掘!面白自主制作映画祭り!オムニバス映画(分別特区)｣｢想い出しミレン。｣｢タマリーマン｣｢ソラ・クモ・クロ｣