BON局長のコラム(キリスト教福音宣教会)

コンサルタント業務で世界中を駆け巡る二児の父。 キリスト教福音宣教会(Christia…

BON局長のコラム(キリスト教福音宣教会)

コンサルタント業務で世界中を駆け巡る二児の父。 キリスト教福音宣教会(Christian Gospel Mission:CGM)で御言葉を学ぶBON局長が、世の中で起きる出来事、歴史、人物などを見ながら考えることを、三文くらいでも徳があればと願ってお届けするコラム。

最近の記事

止まること。その恐怖や苦痛を忍耐できるか?

"3文"ほどのコラムを書かなくなって、かなり長い期間が過ぎました。 これ以上、いまいちなコラムを書くのは意味がないと感じたからです。 知人がプレゼントしてくれた「5年後の私に」という日記。 本で提示する質問に対する自分の答えを5年にわたって書いていく、そのような日記です。 本を開いてみると、最初の質問が 「自分の人生の目的は何か?」でした。 何も書くまいと止まっていた手が、まるで何かに取りつかれたかのように無心にペンをとり、答えます。 「私の人生の目的ははっきりし

    • 牛の宗教的象徴を通して見た霊肉新しく

      2021年は辛丑年、牛の年です。大概「牛」といえば正直で、忠義なイメージを思い浮かべます。それは牛が力は強いけれど、獰猛ではなく、誠実で、粘り強い面を見せるからです。それで人々は丑年に生まれた人たちも牛のように勤勉だと考えます。 韓国の場合、伝統的に農耕社会であるため、このような牛の性格が一段と浮き彫りにされた面もあります。農耕社会で牛はなくてはならない大事な労働力であり、運送手段であり、緊急事態が起きた時はまとまったお金を工面する非常金庫としての役割まで果たしたため、牛は

      • 新しくするための三つの考慮要素

        私たちが良い製品、良い企業と呼ぶには、いわゆる「革新性」というものが存在します。既存の商品、サービスとはっきり差別化された新しく作られたその何かを提供することで、消費者たちの不便さを解消したり、期待以上の満足をもたらすことで歓迎されます。 皆が良く知っている関節炎に使われる湿布は、その革新性で、従来とは違う新しい市場を切り開いた製品です。関節炎自体は長い歳月苦しむ持病と認識されており、専門薬の長期投与、骨注射や手術など重い治療を要する病気の一つです。 このような慢性病に簡

        • 出発点が違う

          皆が知っているように、四代聖人として釈迦、孔子、ソクラテス、そしてイエス様が挙げられます。 釈迦は古代インドの王子として生まれ、結婚して息子までいたけれど、生まれ、老い、病み、死ぬ(生、老、病、死)という人生を見て煩悩し、29歳で出家修行し、35歳の時、悟りをひらき伝道を始めました。 この「伝道」という用語は、仏教では始まったようです 釈迦の伝道宣言によると… 「私とあなたたちは、神と人間の全ての束縛から自由を得た。 あなたたちよ、伝道の道に去りなさい。人間と神の利益と

        止まること。その恐怖や苦痛を忍耐できるか?

          行くべき狭き門

          神様がつくったエデンの園(地上天国)も破壊するほど恐ろしい存在、サタンについて学んで知ってこそやられません。サタンは私たちが知らない分だけもっと働くからです。 サタンはいつも神様の言葉の逆を主張する存在だと言います。神様が「するな」と言ったら、サタンは「しろ」と言い、神様が「しろ」と言ったら、サタンは「するな」と言います。また神様が「霊」で言ったことを、それは「肉」に関することだと主張します。 すべての始まりについて教えてくれる「創世記」から、このようなサタンの計略は余地

          態度(Attitude)によって変わる世界

          環節期になると、弔問に行くことが増えます。 葬儀場で気づかされるのは、生を自分が選択できなかったように、死もやはり自分の意思とは関係なく、与えられるという事実です。 「自分に与えられた運命とはどのようなものだろうか?そしてどのように生きるべきなのか?」 人生はBからDまでだが(From Birth to Death)、その間で数多くのC(Choice、選択)によって決まるという言葉があります。一人の人にB(生)とD(死)はただ与えられるものと見ることができますが、その間

          態度(Attitude)によって変わる世界

          死の川と命の川

          パフムという農夫がいた。土地がなく貧しく暮らしていた彼はある日、お金を借りて土地を購入した。幸い豊作になり、パフムは借りたお金を全て返し、地主となった。しかし自分の土地だけで満足できず、他にも多くの土地を買い入れた。そしてある商人から大きくて良い土地を持っている部族の話を聞くようになる。その部族を訪ねていったパフムは、部族長から一つの提案を受ける。 パフムが1日の間で歩んでいき、戻って来れるだけの土地を安い値段で売ってくれるというのだ。ただ、日が暮れるまでに出発地まで戻って

          2020年と2021年の境界に立って

          今から1年前の2019年12月31日、中国は世界保健機関(WHO)に初めてコロナウイルスを報告しました。そしてすぐに2020年が始まりました。しかしそのように初めて世間に伝えられたコロナウイルスが、2020年一年を一気に飲み込んでしまい、世界中をボロボロにしてしまいました。コロナで始まり、コロナで終わったといっても過言ではないほど、2020年はそのように流れてしまいました。 2020年は庚子年。庚は金属や斧を意味して、子は霧雨を意味するそうです。斧に小雨が降るとサビが生えて

          私を愛してくれる最も強力な証拠

          神様が私を愛してくれる最も強力な証拠が何だと思いますか? 自分が望むだけの十分なお金を手に入れたり、非常に有名な人になって生きることでしょうか? そんなことなら、すでにそれらを手に入れてみた人の話を聞いてみるとよいでしょう。 ずいぶん前のことですが、ハリウッドの有名コメディアンのジム・キャリー(Jim Carey、1962~)がインタビューの時、話した言葉だそうです。 「世の中のすべての人たちが一度は望むだけのお金を手に入れてみて、人気絶頂のスターになってみたら良いだ

          私を愛してくれる最も強力な証拠

          ムルソー、ウェルテルそして「私」

          「人生は生きる価値がないということを誰もが知っている。結局、三十で死んでも六十で死んでも、あまり変わりがないということも知っている。いかなる場合であれ、その後には他の男たち、他の女たちが生きていくのは同じであり、そして数千年間、そうだろう」 自分の母親の死、自分が殺害したアラブ人の死、さらには死刑になって自分が死ぬことになった時でさえ、「自分」と自分と関係した「すべてのこと」に無関心で、まるで見物人のように人生を送った小説「異邦人」(L'Etranger、Albert Ca

          ムルソー、ウェルテルそして「私」

          2人のスパイの話

          イスラエルの民が出エジプトの後40年余りがはるかに過ぎ、ようやく征服したカナンの地。征服した地を各支派に割り当てるために、公正に決定をしようとしていた時でした。 この時、カレブはユダ支派の代表としてヨシュアを尋ねて行って個人的にヘブロンの山地を欲しいと願い出ました。当時、そこはまだイスラエルによって征服ができていない状態であり、何よりもみんなが恐れる戦士の子孫たちが占拠している険しい山岳地域だったので、誰も欲しがらない地域でした。 一番の功績者の一人だったカレブが敢えて険し

          観念ではなく実践する人生

          フランス・パリのルーブル博物館とオルセー美術館には美しいバレリーナの絵を多く描いた印象派画家であるエドガー・ドガ(Edgar De Gas)の作品が多数展示されている。ところが画家だったドガは豊かな霊感を持っていて、詩人としての潜在力も非常に高かった。しかしドガの詩は現在一つも残っていない。なぜだろうか? ある日、ドガは友人の詩人であるステファン・マラルメ(Stephane Mallarme)に一つの悩みを訴えた。自分の頭の中にあらゆる詩想が浮かぶけれど、それを言葉で表現す

          問題を解いてくれる解決策

          休まず空を飛ぶのに疲れた一羽のツバメが、高い柱の上に立っている銅像を発見した。仲間のツバメたちはみんな温かいエジプトで冬を過ごすために旅立ったが、美しい葦に心を奪われて仲間たちと一緒に旅立つことができなかったこのツバメは、今夜だけ過ごしてエジプトに行こうと決心した。 ツバメが銅像の下に身を縮めたまま、翼の下に頭をうずめた瞬間、大きな水滴がツバメの上に落ちた。雲一つない星が輝く天気なので雨が降るはずがないのにと思いながら上の方に上っていったツバメの目には、意外の情景が広がって

          根を下ろした真実な人生の演出

          米国の社会学者アーヴィング・ゴフマン(Erving Goffman)は、彼の著書『自我演出の社会学』で人間のコミュニケーション方式が演劇と同様だと主張した。俳優が観客を対象として舞台で演技をするように、人は他人を対象として一種の演劇的な意思疎通をするということだ。ところがその演劇の目的は他人に良い印象を与えること。つまり人は演劇を通して自分が見せたい姿を現し、見せたくなかった姿は隠しつつ自分のイメージを創出していくということだ。 ところがこのような演出は、現代人が社会で生き

          根を下ろした真実な人生の演出

          未来の有望な仕事とは

          「専攻選択をどうしたらいいかな?未来にはどんな職業が有望かな?」 お腹が痛ければ3Dプリントで胃をプリントしてすぐに取り替えて、近場へのお出かけもドローン(Dron)で空を飛んで行き交う世代に何と答えてあげることができるのか… 親として家庭内の対話の時間のうち、子供たちの将来の職業選択、進路に関する割合が高いのは、筆者の家庭に限定されたものではないでしょう。 子どもたちが生きて行かなければならない4次産業革命、そしてポストコロナ(Post-Corona)時代。果たしてど

          命の道に導く燦爛たる星

          人生を生きていくと何気なく使用したある言葉が全身で感じられることがある。誰でもそんな経験があるだろうが、私も偶然「漆黒の闇」という表現を全身で体感したことがある。 漆塗りの製品に接することがあまりないので「漆塗りのように黒い」という表現が持つ「漆黒」という単語の意味を感じるのが難しいが、その言葉の使われ方を見ればとても暗いと察することができる。 数年前、ある洞窟を探検した際、当時ガイドは深い洞窟の中で全ての照明を消灯した。短い時間だったが、その時の漆黒の闇は実際の物理的時