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1年後のデジタルマーケティング予測→人間の役割はどう変化するのか?/ スバリ一枚絵にまとめました。

デジタルマーケティングは急速に進化しており、その中で人間の役割はどのように変化するのでしょうか?
この記事では、その未来の展望を一枚の絵にまとめてみました。


●自己紹介
・私はデジタルマーケティングを中心に企業のマーケティング部門に15年在籍し、広告プロモーションの全体企画・ディレクションを行なってきました。
・転職も何回かしておりまして、在籍した企業の規模は10名程度のベンチャーから100名規模、1000名規模、今は社員数2万人以上いる、いわゆるナショナルクライアントの宣伝部門で部門長を務めています。
・その意味でいろんなサイズでのプロモーションを経験しておりますので多くの方に共感いただける記事を共有できると思います。


デジタルマーケティング 1年後一枚絵


●デジタルマーケティング実行における人間の役割の変化:

・Googleのターゲティング精度の向上やChatGPTなどの生成系AI技術の進化により、デジタルマーケティングの風景は大きく変わりつつあります。
・これに伴い、人間の役割も変化し、「AIを効果的に活用するサポート役」へと変化するでしょう。
・今後求められるのは、AIをどのように活用してビジネスを加速させるかを考える力です。

●ターゲティング領域(Who):人間の役割

データ投入:

・AIが最短距離で短期間の学習で最適な顧客にアプローチできるよう、質の高い学習データの作成と投入を行う役割を担います。
・またデータの投入の仕方/粒度にもノウハウが必要になると考えます。(データの渡し方でAIの学習スピードが異なる)
・データ投入の方法や粒度の調整、プライバシーに配慮したファーストパーティデータの活用が重要になります。社内のデータポリシーを管理する部署との調整や、データ加工の技術(データクリーンルームetc)をうまく活用することが必要となります。
情報システム部門やマーケティングソリューションを行う外部パートナーのディレクション能力も必要になっていきます。

●クリエイティブ領域(What):人間の役割

選定/清書

・生成系AIはクリエイティブを生成する能力を持っていますが、現時点では人間が最終的な品質チェックや選定を行う役割が必要です。

AIへのプロンプト

・また、AIに効果的なクリエイティブを生成してもらうためのプロンプト能力(AIへの依頼方法)も人間の大事な役割となります。プロンプトの仕方によってAIが生成するものは大きく変わってきます。
・プロンプトはテクニックだけではありません、人間がやるべきことは、売りたい商品の理解と顧客理解です。
商品や顧客の理解を基に行われたプロンプトでAIの出力品質が向上します。
・顧客理解をし、訴求軸を選定し、最終的なhowの部分のディレクションなどと、
詳細への目利きと全体を整えるディレクションできる能力が必要になりそうです。
・Chatgptは一人のスタッフが加わったようなイメージでしょうか。

今回の記事では、2023年5月時点のデジタルマーケティングにおける人間の役割の変化を解説しましたが、今後もアップデートしていく予定です。デジタルマーケティングの進化とともに、人間の役割も変わっていくことでしょう。

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