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たのしい「フックアップ」

「中国ドルガバ問題」の解説も記憶に新しい、美人マーケターの陳暁夏代 @chinshonatsuyo さんがツイッターにこんなエントリを書いていた。

「わたしもそれ…」と思った。

星野源さんは前から好き。
アーティストはもちろん、宮野真守さんをはじめとする声優さんたちを彼の紹介で知った人も多いだろう。

そしてわたしの音楽人生を振り返った時、高校生の時だったらASIAN KUNG-FU GENERATION、今だとtofubeatsさんが思い浮かぶ。
彼らは楽曲がもちろん好きなんだけど、その他にも共通するキーワードがあるなと。
それが「フックアップ」

わたしが言う「フックアップ」は、ヒップホップ用語としての要素。

「有名な人が、才能があるのに無名の状態である人を自分のフィールドまで引き上げて紹介する」
というのがヒップホップにおける「フックアップ」。
参考:http://rap-freak.com/2018/01/04/meaning-of-hook-up/

なんだろう、ちょっと誤解が生まれそうな説明かもしれない…

わたしの好きなフックアップは
他ジャンルや同じジャンルでも世代、国に関係なく才能ある人をどんどん紹介する機会を作って、その人たちのファンを増やす(採算度外視だったり、紹介した本人が「あんた一番楽しんでるやろ」というレベルで楽しそう)
って要素があるような気がする。

アジカンはNANO-MUGEN FES.という自主企画フェスをインディーズ時代からやっていて、2005年に開催されたものが、自分にとっては人生初めてのライブだった。
その年から海外からもアーティストを招聘するようになり、横アリの熱狂の中で、ASHやFarrahを初めて聴き、そのかっこよさに驚いた。
開催に合わせて発売されたコンピは何回も聴いたな〜。
まだ音楽に興味を持ったばかりの田舎の高校生にとってはすごく刺激的な体験で、より音楽を聴くのが楽しくなった。
いちアーティスト主催でアーティストを国内外から集めてフェスをやる、というのは、まだ少なかったんじゃないかな、と。

そういえば星野さんもナノムゲン、出てるんですね…(2011年)。

そしてtofuさん。
フィーチャリングが多いのはもちろんだけれど、彼は「HARD OFF BEATS」などの自主企画を通じて、周りの才あるトラックメイカーをフックアップしていて、インディーからメジャーにフィールドを移してからも(だからこそ、かもしれない)、その活動を続けている。

「HARD OFF BEATS」はハードオフに売られているレコード(購入できる上限は1000円)だけをサンプリングしてトラックを作る企画なんだけど、トラックメイカーの才能はもちろん、解説やその間の道中のやりとりで個々のキャラクターも見えてくるので、トラックメイカー自体のファンになったりする(やってること凄いけど、漂う雰囲気がゆるい。笑)。
製作のプロセスも見せているので、つくる人側も勉強になるコンテンツになっている。

伝説はここから始まった(ゆるい)

ちなみに星野源さんも自身のラジオでこのシリーズのファンであることを公言していたんだけど、その後「趣味といえど迂闊すぎる」と突然の休止…悲しい。。。
2019は「THREE THE HARDWARE(仮)」という新企画を立ち上げ。
初回はパソコン音楽クラブの西山さん。

「パソコン音楽クラブ」なのに「ギターがうまい」でファンになるという…。

彼らは楽曲でのフィーチャリングとはまた違う形で、自分が素晴らしいと思う人たちを紹介している。
彼らを媒介にして、素晴らしい才能が世に広く知らしめられたと思う。
でもそこには何の利害的なものは見えなくて、
「こいつ凄いんだぜ」っていうより「俺の推しを見てくれ」という状況に近い、というか…

わたしは昨年末から「Numazu.link」という沼津市(静岡県東部にある街です)の情報だけに特化するローカルメディアを始めたんだけど、

わたしのやりたいことも最終的には「フックアップ」なんだな、と思う。
今の段階では自分の力が足りないので、その形は実現してないけど…。

トップで表示されるガイドマップでは、わたしが「行きたい」と思っているお店しか入れていない。
でも自分だけの価値観だけでやっていると、マップの充実度や拡がりには限界が出てくるから、linker(=紹介する人)を集めて、たくさんの人がそれぞれのフックアップをしてもらうことで「(ある程度の)多様性」を持たせたいと思っている。
(何でもかんでもウェルカムにはできないから「ある程度の」という承前を入れてます)

linkerになってくれる人のプロフィールも掲載して、薦める人のバックボーンも含めファンになってほしい。

あと、もしお店を持っている人が参加することになっても、紹介は「他薦」であってほしい。

いちばんの目標は、同業からのフックアップ
例えばイタリアンのシェフがlinkerになってくれて「ここもすごいで」と他のイタリアンのお店を薦めてくれること。
そのようなリレーションシップがうまく作れる人に協力してもらうことでその人もフックアップしていきたいと思っている。

ISSUE(読み物)についても、フックアップにつながる要素はいっぱいあるのですが、そこまで書くとめっちゃ長くなるから、改めて。

今はネットでの振る舞いも自分の信用につながるから、友人のことでも、TwitterやFacebookの文面で紹介する時は、相当「応援したい」と思ってることだと思う。
わたしもエントリやなにかしらで紹介してもらえると、光栄だしすごく嬉しくて顔がヘナつく。。。
あくまでわたしは好きでやってますから「お返し」はなしで問題ないですからね〜(でもしてくれたら小躍りします)!

自分にはあんまり力がないのは分かっているのですが、
「俺の推しを見てくれ」という気持ちは、人一倍あると思っています。

いや〜、フックアップって、いいものですよね〜

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