【メーカー転職の舞台裏＃３】なりたい自分を伝えたら企業に評価された話

2024年2月1日 19:06

こんにちは。メーカー特化エージェント・タイズ note編集部の川嵜です。

今回は連載系のシリーズ【メーカー転職の舞台裏】です。
メーカー特化で転職支援をしてきたタイズがご支援させていただいた求職者様の転職事例を紹介していきます。

▼前回の記事はこちら

タイズにお問い合わせいただく求職者様には、現職の業績を不安視される方も多いです。

タイズでは、競合優位な技術力をもち、盤石な経営基盤をお持ちの優良メーカー様と広くお取引させていただいております。

今回は現職の業績を不安視されて転職活動を始めた方が、将来性の高い優良メーカーへ転職された事例とそのポイントを紹介します。

きっかけは社長の緊急宣言

大学・大学院で機械と電気を専攻されていたO様は新卒で入社された会社に15年以上勤められていました。そちらではデバイスの組み込み制御ソフトとWindowsのアプリケーションの開発をメインに経験されました。

ただコロナ禍を経て現職の企業では業績悪化の一途をたどり、残業等の手当や賞与がだんだんと支払われなくなりました。正直“生活するだけでも少し大変…”といったご状況。そうした状況に退職者が続出し、残された従業員の負担は大きくなるばかり。

そうした中、全社員向けに社長から一通のアナウンスが。

“将来的に会社の資金が尽きてしまうおそれがある…”

会社のために献身的に働き続けてきたO様も、「もう一刻の猶予はない」と転職を固く決意するのでした。そうしてタイズへ相談いただきます。

O様にはキャリアアドバイザーの瀨脇が担当。上記の転職を考えられた経緯の他に、ご経験の詳細やご希望条件をお伺いしました。

「組み込み制御の開発を活かせるポジション」で、「土日祝日休み」、そして「業績悪化前の年収水準相当の希望年収」といった条件を整理していきました。

一通り条件をお聞きした瀨脇は、もう一つ絞り込める条件がないかと考えます。

というのも、週休２日（業務に都合上発生する休日出勤でも代休制度が整備されているメーカー様も多いです。）でご希望の年収水準に達するメーカーは数多くあると想定され、しかも組み込み制御のポジションはかなりの売り手市場で求人数が豊富であるからです。

複数社の内定を予見した瀨脇は、「何を決め手に最終判断をするか」という内定後の状況をO様にイメージしていただくようにしました。

「現職で何にやりがいを感じたのか」、「反対にどんな業務に抵抗を覚えたのか」、様々な角度から見えてきたO様のご志向は「キャリアを積んでスペシャリストになりたい」といったお気持ちでした。

リーダーとして開発を推進していくよりも、技術のスペシャリストとして広く知識を蓄えて周りから頼られる技術者になりたい、とのことでした。

そうして希望の年収・勤務地・業務に加えてスペシャリスト志向に合いそうな求人（求職者に管理職へのキャリアアップを期待する求人を除く）をマッチング。複数の企業様へご興味をお持ちいただき、選考にいよいよ駒を進めます。

すでにご用意いただいていた書類の完成度は高く、ほとんど手を加えることのないまま応募すると４社から書類合格の案内が届きます。

ただ、O様の業務量は膨大で現職ではなかなか休みをとることができませんでした。唯一調整できた１日で複数の面接を実施できるように、タイズ側で書類通過した各企業へ調整。

また、O様のお住まいにWeb面接の環境がなかったことから、タイズへご来社いただき、当社のPCから１日でまとめてご受検をいただくようにフォロー。

面接直前には、本番でどんな回答をするかをすり合わせを実施。またO様にとってふさわしい転職先か見極めていただくために、入社後のキャリアステップについて直接面接官に逆質問で確認いただくようにお伝えしました。

その後も複数社で選考が進み、ある１社で一足早く内定の連絡がとどきます。他社の選考が控えている中、O様と改めてお電話でお話しすることに。

他社の選考も見てみるのか、それとも今内定オファーのある会社に意思決定するか。

最終的には内定を出してくれた会社に意思を固められました。
国内外高いシェアを誇る製品を作られており、お客様からの引き合いが絶えることのない、安定した会社様です。

最初に内定が出たご縁も感じられながら、最終面接で見学した職場環境の雰囲気が合うこと、入社後の業務内容も明確でO様のスペシャリストのキャリアが実現できると感じたことが決め手となりました。

企業様側も、O様のご経歴と任せたい内容がリンクしており、“スペシャリスト志向のO様なら組織にフィットする”と評価されました。
オファー年収も最低希望年収を優に超える水準で、O様にとって懸念材料のない条件でした。

O様のスペシャリストになりたいという志向性が企業様の評価につながった事例となりました。

いかがでしたでしょうか。
予測困難なこの時代だからこそ、急変する社会情勢が業績に影響する企業様もおありかと思います。
そんな中でも得意な領域で売上や利益を伸ばす優良メーカー様と多くお取引させていただいておりますので、興味のある方は下記よりぜひ気兼ねなくお問い合わせください。