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Client's Voice #1 日系大手企業におけるプロフェッショナル人材採用への挑戦|株式会社NTTドコモ 忍足大介氏

Tiglon PartnersのClient's Voiceシリーズ。本インタビューシリーズでは、採用ご支援実績のあるTiglon Partnersのクライアント企業のご担当者様にお話をお伺いしてまいります。

昨今ますます激しさを増す人材獲得競争の中、Tiglon Partnersがお付き合いしているクライアント企業様のビジネスのご状況と採用活動、Tiglon Partnersがご支援をさせていただいた事例についてもお話をお伺いしております。

初回となる今回は、株式会社NTTドコモの忍足大介様にお話をお伺いさせて頂きました。
Tiglon Partnersでは、忍足様率いるアライアンス推進室に2名のプロフェッショナル人材をご支援させて頂いています。


忍足様ご自身のバックグラウンド

ーはじめに、忍足様のこれまでのご経歴についてお聞かせいただけますか。

米系会計事務所や通信会社を経て、18年間金融業界のJPモルガンにて様々な業務に従事してきました。現職の前はアセットマネジメントチームでマネージングディレクターとして、日本株のグローバルリサーチのアナリストとTMTのファンドマネージャーも兼任する役割を担っていました。

ー長くいらっしゃった金融業界から事業会社サイドに移られたのは何かきっかけがあったのでしょうか

前職を退職することが決まった時に、そのまま金融業界で仕事を続けることや、自分で起業するなど、いくつかのオプションを考えました。外資系金融業界で活躍していた身近な同僚や先輩方の中には、ある程度資産を築いて悠々自適に暮らしているような方々も少なくありません。

私自身はこれからどんな風に生きていきたいかを改めて考えてみたときに、『生涯現役でいたい』という気持ちが強くありました。そんな中で見えてきたのが事業会社サイドに移るというキャリアの選択肢でした。

幸いにも、前職で様々な大手事業会社とご縁があったこともあり、いくつのかの会社からお声がけをいただきました。その中でも、自分なりに一番挑戦しがいがありそうだと感じたのが現職で、2017年1月から現職に参画し、事業会社側での新たなキャリアがスタートしました。

入社後の組織作り

ー忍足様が現職にご入社をされてから、チームの組織体制や状況はどのように変化されていったのでしょうか

私がアライアンス推進室の室長として入社した当時、チームメンバーはわずか10名でした。それが約6年ほどの歳月を経て、現在では海外拠点を含めて30名ほどのチームになっています。
チームとしてのミッションは、国内外でのM&Aのディールをつくっていくことはもちろんのこと、資本出資を伴わない事業シナジーを生み出せるアライアンスを推進していくことも含まれています。

NTTドコモはご存知の通りの日系の大手企業のため、新卒で入社してきたプロパーの社員がチームメンバーの多くを占めています。一方で、私がチームにジョインしてからは、チームのミッションを経験者としてリードできる中途採用のプロフェッショナル人材が必要であることを会社に強く訴え、積極的に採用をしてきています。全社の中でも、業績連動型の評価制度で雇用をするプロフェッショナル人材が一番多い部署になっています。

チームの採用について

ープロパーの社員が多い環境下で中途採用のプロフェッショナル人材を採用するのは色々な意味でご苦労も多いのではないでしょうか

そうですね。そもそもそうしたプロフェッショナル人材を採用した事例が社内にほぼなかったので、まずは私自身がプロフェッショナル人材として業務で成果を出すことで、さらにプロフェッショナル人材を採用することができる土台を作る必要がありました。

現場で活躍できるプロフェッショナル人材の採用は、人事部任せでできるものではありません。採用のプロセスの構築や採用時の見極めなども、私自身が主導して行ってきました。また、プロフェッショナル人材を採用するにあたって、既存の報酬制度の変更や採用のための予算取りといったことも、会社と掛け合いながらつくってきた経緯があります。

元々国営企業ということもあってか、近しい事業規模の日系企業と比較をしても、役員含めて報酬水準が低く、中途採用者の割合は現在でも5%程度に留まっています。
一方、昨今の動向と今後の事業拡大に向けて会社も少しずつ柔軟な体制を整えるようになってきており、他の部署でもプロフェッショナル人材採用を検討する動きが出てきているようで、先日も人事部から相談をもらいました。

いくら優秀なプロフェッショナル人材を採用したとして、そうした人材をしっかり活かしていく組織土壌がなければ、人材が長期に事業に貢献していくまで定着することが難しいという事例も見てきました。

そうした意味では、チームのマネジメントの立場にいる者が、事業での成果を出すことはもちろんのこと、プロフェッショナル人材が長期で活躍できるような組織土壌作り、経営陣との交渉等ができる発言権や責任を掌握できることが必要不可欠であると感じています。

ープロフェッショナル人材の採用にあたり、どんな採用手法を取られていますか?

金融業界時代の友人知人を通してのリファーラル採用と、人材紹介会社からのご紹介が現在の主な採用手段です。
人材紹介会社経由の採用は、すでに人事部と取引があった大手人材紹介会社に加えて、私自身が声をかけて金融業界に強い人材紹介会社数社と新たに契約をしました。

Tiglon Partnersさんとお取引がはじまったのもそのタイミングからです。Tiglon Partners代表の野尻さんとは、金融業界時代からご縁があり、大変お世話になっていました。

これまでにチームで3名のプロフェッショナル人材を採用していますが、そのうち1名がリファーラルでの採用、2名はいずれもTiglon Partnersさんからのご紹介で決定しています。

Tiglon Partnersでの採用ご支援について

ープロフェッショナル人材採用の過半数以上がTiglon Partnersからのご紹介だったのですね。他の紹介会社と比較をして、Tiglon Partnersの人材紹介サービスに違いを感じられている部分はありますか

募集をしているポジションのターゲットとなる転職候補者のマーケット動向を非常に詳しく把握されていること、そしてターゲットに経歴がフィットしていることはもちろんのこと、弊社で提供できるキャリアパスに対してしっかりとした志望意志を持った人材を紹介してくださることが多い点に、厚い信頼をおいています。

転職候補者本人の求めるキャリアの方向性や希望条件がまったく異なるにもかかわらず、それを知ってか知らずか、経歴やスキルセットがフィットしているということだけで紹介してくる人材紹介会社も少なくありません。正直なところ、そうしたご紹介は、転職候補者の方にとっても、面接をする企業担当者側にとっても無駄な工数です。

Tiglon Partnersさんからのご紹介については、経歴やスキルセットがマッチしているのはもちろんのこと、本人の求める方向性や条件面も合致した方のみご紹介頂いているという信頼があるので、1次面接から現場メンバーに面接をしてもらい、より具体的な業務のフィット感をスクリーニングする等、採用プロセスの工数も削減することができています。

実際にTiglon Partnesさんからのご紹介で入社となったのは、チームメンバーレベル1名(20代後半・女性)、マネージャーレベル1名(40代・男性)ですが、いずれも入社後プロモーションもしており、現場で非常に活躍しています。

野尻さん、そして担当コンサルタントの信藤さんには、非常に丁寧なお仕事をしていただいている印象で、とても感謝しています。

現在募集中の採用ポジションについて

ー現在も引き続き積極的に採用活動中ということですが、どんな方をお探しでしょうか

現在求めている採用のクライテリアは、
①コーポレートファイナンスの業務経験をお持ちの方
②事業構想力のある方
③英語がビジネスレベルできる方
①、②のいずれかをお持ちで③を満たす方を求めています。年齢や経験年数等は幅広く検討し、ご本人のバックグラウンドに応じてポジションをご用意しています。

また志向性の部分で重要視しているのは、ディールのオリジネーション、エグゼキューションのみならず、PMI、つまりは投資先のバリューアップまで取り組んでいきたいという方を求めています。

入社当初は私の元でご自身の得意分野やご希望にあわせた業務に取り組んでいただきながらも、いずれは投資先やアライアンス先に派遣され、そこでひとりでディールのオリジネーション、エグゼキューション、そしてPMIまで行い事業を主導できる人物になっていただくことを想定しています。

最後に

ー最後にTiglon Partnersへのメッセージ、そして本記事を見ていらっしゃる転職候補者の方へのメッセージをお願いします

Tiglon Partnersさんにはこれまでのご紹介に大変感謝していると同時に、ぜひ事業拡大に向けて、引き続き、良い方を早くたくさん(笑)ご紹介いただけると嬉しいです。

私自身がチームにジョインしてから48件目のディールが今月(2023年5月)クローズしました。出資やアライアンス等も含めて様々なディールに関わりながら、これからの社会にインパクトを起こしうる様々な案件に携わることができる非常にエキサイティングな仕事です。ぜひ関心を持ってくださった方からの応募をお待ちしています。

インタビュー実施:2023年5月




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