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30代。東京在住。 2人の女の子を子育て中。 専業主婦に向いている気はしないけれど、ス…

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30代。東京在住。 2人の女の子を子育て中。 専業主婦に向いている気はしないけれど、スーパーワーキングマザーにもなれない、普通のひと。

最近の記事

大事な人のためにできること

親として自分が子どもにできることって、 つきつめて考えると、そんなになくて、 結局、何があっても味方でいることしかない。 これからすべての痛いことも苦しいことも取り除けないし、 嫌な思いも辛い気持ちも一切させないことが幸せでもない。 仮に、何か求められて何か助けることができたとしても、 それが子どもを永遠に幸せにするわけじゃない。 子どもは私じゃないから。 どんなに子どもが怖いと私も怖くて 子どもが嬉しいと私も嬉しくても。 多分それと同じで、自分が子どもとして親にでき

    • 持て余す気持ち・ダークサイド

      この気持ちは何だろう 
この気持ちは何だろう 明るい音を聞けば聞くほど 暗く重いものが腹の底から湧き上がって
 この気持ちは何だろう 
この気持ちは何だろう 
足の先から頭の先まで 私を包み込んで光も言葉も奪ってしまう
 この気持ちは何だろう 楽しそうな笑顔や 明るい話し声が心を刺す 悲しみだしかし怒りでもある どん底だしかも安らぎがある 苛立ちだそして甘えが隠れている
 頭の中をうずめつくし 重くのしかかり膨張し 視野を覆いかくそうとする この気持ちは何だろう
 この

      • 先輩ママに言われて、うれしいと思う言葉

        一緒にがんばってくれているパパからのねぎらいもありがたいけれど、 ママの大変さを、同じポジションで隅々まで了解した上で かけてくれる先輩ママの言葉はうれしい。 ただ、時々、ちょっと素直に喜べない言葉もある。 「ママにべったりなのも今だけだから」 「歯磨きや離乳食より、もっともっと大変なことがあるから、大丈夫」 言いたいことは分かるし、応援してくれてるのも分かるんだけど、 喉元過ぎてアツさ忘れてる人の言葉だなって思う。 私にとっては過去じゃなくて、今まさに、しんどいんです

        • ゆたかさって

          たぶん、へそくり 誰にも知られないように 奥深くに隠した 私だけの 秘密のおかね でも使うときは 誰かにばれる ゆたかさって たとえば トイレ 誰にも邪魔されず スマホをさわったり 時には寝たり 待ってる人には 気付かれてるけど そこはそれ ゆたかさって たとえば 送りそびれた 重たいメール ただただひっそり 消えていった言葉だけど そこで伝えたかった思いは もしかしたら、にじみでてる

        大事な人のためにできること

          今、思うこと

          非日常が日常化している今、 私が求めているのは明るい太陽みたいなアーティスト ほしいのは正解じゃなくて私なりの答え

          今、思うこと

          歯磨きについて、1歳の子どもと共有できていない多くの前提条件と、共有できているいくつかの認識

          共有できていない前提条件 1. 歯磨きとは、歯を磨くことである 2. 歯とは、ご飯を食べる時に使う部分(口)のなかの白くて固い部分である 3. 磨くとは、汚れを取り除いて綺麗にすることである 4. 歯の汚れとは、主にご飯の後に残る食べかすである 5. ご飯を食べると、飲み込みきれなかった食べかすが口に残る 6. だから、食べた後に歯磨きする 7. お昼とおやつの後はママの都合で省略だけど。 8. 食べかすが残ったままだと口が臭くなるし、いずれ虫歯になる 9. 臭いとは思わず

          歯磨きについて、1歳の子どもと共有できていない多くの前提条件と、共有できているいくつかの認識

          320円の冒険

          鬱屈とした気持ちをどうにかしたくて、子どもの頃にやりたくてもできなかったことをやろうと思い立った。たとえば、バケツいっぱいのプリンを食べるといったようなタイプのことを。 かといって、散財する気はない。思い浮かんだのはサーティーワンのアイスクリームだった。しかも絶対に買ってくれなかった、むしろ買ってくれるとは思えなくて、ねだった記憶すらない、チョコミントのアイス。 ところが近所にサーティーワンがない。わざわざ出かけていく気にもなれず、しばらくペンディングになっていた、この小

          320円の冒険

          待っています

          ちーちゃんは知っています あちら側にはすてきな世界が広がっていることを でも、あちらへの入り口はとても暗く、細く、出口は遠い 無理やりに通っていくのは、けっして楽ではないでしょう でも、進みはじめてしまったのです。 もう後戻りはできない。 誰がこんなに狭くしたのか、 どうしてこんなにも苦しまなければならないのか、 もうダメなんじゃないかと思うけれど、 行くしかないのです。 こんなに細くして自分を苦しめているのは、 ほんとうはあちら側で待っているヒトだから

          待っています

          娘が言葉をはなす時

          むすめがことばをはなす時 おそらく私は自信をもっている。 それは、この子とつながれるという自信。 ことばはわかりやすいけれど、 だから、わからない。 身ぶりと喃語と観察力と集中力。 わたしが全神経をそそがなくても大丈夫と 彼女は自分自身でなんでもできると お互いが信頼できたら言葉が出てくるのかもしれない。 娘がおっぱいをやめた時、 私は自信があった。 自信ではない、期待、予感みたいなものがあった。 たぶん大丈夫だ、という。 おっぱいがなくても安心でき

          娘が言葉をはなす時

          夫の陣痛は何も生まない

          気が立っている時は、どうでもいいような些細なことに異常に苛立つものだ。その時、私の神経を逆撫でしたのはチョコレートのにおいだった。 カーテンを閉めきった個室でもう何度目か分からない強い痛みに耐えていた。いや、耐えていたとは言えなかったかもしれない。幼い子どものように「痛い!痛い!痛いよぅ」と叫んでいた。 もう昼なのか夜なのかも分からなかった。 夫はひたすら腰をさする役に徹していた。 諸先輩の経験談によると、出産時の夫の振る舞いは主に2パターンあるという。傍らの夫の励ましで

          夫の陣痛は何も生まない

          パブリックなお腹

          ウエストが普段の約1.5倍になった。 もう誰の目から見ても、明らかに妊婦らしい。 電車やバスでは席を譲ってもらえることも多くなった。 買い物に行けば「もうすぐですか?」と レジで話しかけられることも多い。 たまに、ほぼ初対面なのに、 私の方が「落ち着いて」と言いたくなるぐらい、 誕生を楽しみにしてくれる人もいる。 今まで私が出会ってきたところでは、 そういう人は100%女性だった。 「わぁ〜〜〜♡♡♡」と満面の笑みで、 お腹に触らんばかり。 喜んでくれるのはうれしいけど

          パブリックなお腹

          「顔」の大事さを知った。

          顔は重要だ。 それも、一人一人ちがう、ということが。 ある日を境に、夫が子どもへの関心を強めた。 それまでは検診で聞いた話を伝えても、 もらったエコー写真を見せても、生返事だった。 自分の子どもが今どうなっているのか、 経過に興味があるというよりは、 妻の話を聞いてあげている、というスタンス。 (それだけでもありがたいのだけど) 私が話をふらない限り、 自分から子どもの話題を出すことは滅多になかった。 意識になかったのだと思う。 でも、彼女の顔を見たことで変わった。

          「顔」の大事さを知った。

          腰痛対策放浪記

          なにかの拍子に、急に腰が痛くなった。 立ち上がると痛み、最寄りの駅まで歩く数分も休みながらでないと進めない。 健康で丈夫が取り柄。 こんなに腰痛が続くのは珍しい。 今までだったら、身体のどこかが多少痛かろうと、調子が出なかろうと、好きなダンスのワークショップには迷いなく出かけた。それが、腰痛のために参加を見送った。自分のなかでは、なかなかの痛みレベルだと思う。 お腹が大きくなる頃に、腰痛になる妊婦は多いらしい。 今までになく痛いとはいえ、すぐに病院にかかるほどでもない。

          腰痛対策放浪記

          妊娠中の今、読んで良かった本

          妹と話していて、さくらももこのエッセイに妊娠生活を綴ったものがあることを思い出した。 タイトルは『そういうふうにできている』。 図書館でふと目に留まったので、再読してみた。 読んでからだいぶ経っていたので、話の内容はほとんど忘れていて、(そもそも妹に言われるまで、存在すら忘れていたぐらいだし)、最初から最後まで初めて読むような、新鮮な気持ちで読めた。 ただ「さくらももこのエッセイだから」という理由で面白く読んだ当時とは違って、妊婦になってから読んでみると、面白いのはもちろ

          妊娠中の今、読んで良かった本

          不良妊婦になりたい

          模範的であろうとする自分と、 欲求に素直であろうとする自分の間で、 揺れることが多い。 どちらかに振り切れれば楽なはずだけど、 綱引き状態になって立ち止まってしまう。 体重管理がこんなにも大変なこととは知らなかった。 妊娠前と食事内容を変えていなくても、 自分では食欲をこらえて適度な量で食事を終えているつもりでも、 いとも簡単に体重は増えていく。 体重計に光る数字だけじゃない。 身体でも重みを実感する。 どうせならペタンコの胸についてくれたらいいのに、 肥えていくのは

          不良妊婦になりたい

          ひねくれ者のマタニティフォト

          “思い出づくり” という言葉に違和感がある。 “友達をつくる” ”子どもをつくる” もあまり好きではない。 「それって、つくるもんじゃなくない? 」と思ってしまう。 最近、「マタニティフォトは撮る?」という話題がたて続けに出た。 私はあまのじゃくだから、皆がやってることはやりたくない。 少なくとも白ワンピに花冠みたいな写真は絶対ない。 確かに、お腹が膨らんだこの姿は今しかないものではあるけれど、別に突き出たお腹の写真なんて、面白くも何ともない。 なんといったらいいか、“女

          ひねくれ者のマタニティフォト