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オーブンでも湯煎でもないしっとりローストポーク


ローストポークを何度も作ってきた。
落ち着いたのは、
〈オーブン160℃ 50分、ホイルで余熱〉
肉の繊維がびっくりして縮まないゆるい温度にしたのと、手間との折衷点で先にフライパン焼きはせず。

今日は別のやり方をしてみようかな、
「湯煎法」があるなら"ブレゼ"でどうかなと。
「ローストポーク」もしくは
「豚もも肉のブレゼとネーブルマスタード」

ブレゼ: 肉の塊や野菜などを、素材や調味液の少ない水分で蒸し煮すること (簡潔)

もし肉の旨みが流れ出たとしても
ソースにしてかけてしまえば
口の中では同じでしょう。

この方法ではパサつきと味の落ちが気になるところ。そこは塩麹に期待して。

元々、ネーブルをどう使おうかなと思い付いた料理なので、

下味にはバルサミコより優しい黒酢を
ソースにはキュッと酸味のバルサミコを。

レシピ


▶︎豚もも塊450g,塩麹45g, 黒酢10g (漬ける)
 玉ねぎ小2玉, 水100cc, 白ワイン80cc,ローリエ, ネーブル1.5個, マスタードシード小2, バルサミコ酢小2


▷豚もも麹を拭ったら
 フライパン大蒜オイルで香らせ
 中火で焼き色付け全面
 玉葱大きめ串切り鍋へ
 ポークを乗せてローリエ添えて
 水入れ沸かして蓋して弱火
 20分後に蓋開けふっくら
 とろとろ玉葱も取り出して
 ネーブル入れて煮込んでソース
 仕上げにフレッシュネーブルを

ローズマリーも一緒に漬けた
焼き色も味わいになる
このまま食べたくなっちゃう
この玉葱がまたご馳走
ふっくら
わぁ



ふくよか塊いい張りで
切り分けたときの色に喜ぶ
しっとりくたりと倒れるスライス
今後はもうローストポークはブレゼにしようか


ネーブルを煮詰めてジャムのようにとの想定が
思ったようにならず良さが出ず
後からフレッシュで加えたネーブルのほうが
甘く瑞々しくて良かったな

肉の味わいは感動的とまではいかないけど
豚ももってそんなものかしら
何でも脂が流れるものがいいわけではない
ソースと楽しむ、しっとりローストポーク

くわしく

ローストポークの作り方はプロのレシピでも様々。温度もばらばら。
私の選択は
・手間は少なく(肯定)
・時間はできれば長すぎず
・肉の脂は落ちすぎないよう低温で
・そこそこ美味しく

そこで今日の調理なら、
焼→煮の二工程、ひとつづき。
鍋とフライパン、もしくは鍋で焼いてもいい。
同じ鍋でソース完成。洗いもの簡単。

時間と脂の関係は、両立はなかなか難しいもの。
脂が搾り出されぬよう温度を低くゆるやかに加熱すれば、時間をかけないと火が通らない。

よって
まず周りの繊維を固め(焼き)、中に水分を留まらせる。
その時点である程度火が入る。
鋳物鍋で蓋して煮るのは20分。
オーブンの5-60分よりは早くできる。
しかし蓋の中は低温オーブンより温度は高く
いくらかオーブン法より旨みは落ちるのかもしれない。
そこでせめてもの、肉汁受け止め。
オーブンだと流れて捨てられる、または敷いた野菜に入るものを、
鍋で受けてそのままスープに。
脂こい部位なら流したいところだけど
豚ももだからこそできること。

この時間と手間で
このしっとりさと色は満足点。

ソース
これはちょっと想定とは違ったので、
汁を煮詰めてそのままかけて、
バルサミコ酢と生のままのネーブルと合わせていただく、
で良かったかな。

おわりに


そもそもローストポークは楽したい時の料理だから、と私は思っている。
パーティー、ごちそうのイメージがあるようだが
いろいろと手をかけられないときのほったらかし料理。
それでこんなに綺麗な色のものが出てくるなら宝箱ブレゼ。


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