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墓の下の子

墓の下の子 善悪業報因縁書
肥前国長崎在野母村にて、結婚十年あまりして懐妊した女が難産で出産を遂げず亡くなった。
 三日後に落雷があり、墓の崩れたところから赤子の声がしたので、開くと赤子が出生していた。
 これは珍事だ珍しいこととされて、二人扶持を与えられた。 
 こういう子は、神仙の託せられて、生まれ来る人で、普通の人の出産と違うものであるという。


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