見出し画像

関西生まれ、メタル育ち。消去法でエンジニアになった男がCTOになるまで

こんにちは! TimeTreeで採用広報を担当することになったCap(キャップ)と申します。発音は帽子の「キャップ」ではなくあだち充の「タッチ」でお願いします。

Capです! よろしくお願いします!

「これからTimeTreeの魅力をたくさん発信していくぞ!」と息巻いてはみたものの、入社して一週間では同僚の顔と名前すらわからない…。

さらにTimeTreeはニックネーム制度を導入しているので(冒頭で「Capって何やねん」と思われた方すみません)、「この人が松永さんね。よーし!」ではなく「この人がSteve?誰?アオキ?」てな具合で右も左も顔もニックネームもわからない状況。

う〜ん困った。これはひとりひとり仲良くなっていくしかない。そうだ、そこでの会話を通してTimeTreeの魅力を発見できれば一石二鳥だ! と思い、打ち合わせでたまたま一緒になったScott(スコット)に打診。こころよくOKをもらうことができました。

はたしてTimeTreeの魅力を発見することができたのか。そしてScottと仲良くなることはできたのか。早速インタビューをどうぞ。

*Scottのちゃんとしたインタビューはこちら


関西生まれ、メタル育ち

Scott

──この度はお時間をいただきありがとうございます! よろしくお願いします! 

よろしくお願いします。

──Scottのニックネーム、前回の打ち合わせでチラッと聞いたんですが好きなバンドメンバーから拝借したとか?

そうですね。入社直前に『LOUD PARK』というヘヴィメタル・フェスを観に行ったんですが、そこに出演していたバンド『アンスラックス』のギタリストから拝借しました。けっこう適当に。ちょっと待ってくださいね…。あ、この人です(実物の画像をPCで見せてくれる)。


──ガチ(「メタルバンド」と聞いた時に想像する人そのもの)っすね。

ええ、ガチです。高校時代に軽音楽系の部活やってて、当時メタルが流行ってたんですよね。それで自分も好きになりました。

──激しいメタルと温厚そうなScott、いまいち自分の中でつながりが見えず混乱しています。

ずっと外面は温厚ですよ(笑)。今も変わらずメタルが好きなんですよね。理由は自分でもうまく説明できないんですが。

──なるほど、外側は温厚で内側は燃えている。その両面がScottの魅力である、としておきましょう。もう一つ聞かせてください。Scottの好きな食べ物はなんですか?

子どものころはメロンでした。ご褒美としてメロンを食べさせてもらって、特別感があったんです。今でも好きですね。あと大阪生まれなので粉物も好きです。たこ焼きとかお好み焼きとか。

──え? 大阪生まれなんですか? そのわりには関西弁がまったく出ないですね。

関西感を隠して生きています。「目立ちたくない」という無意識があるのかもしれません。

──Scottは意外性の人ですね。TimeTreeは「人々の大切な時間の使い方をよりよくしたい」と考えていますよね。Scottにとっての大切な時間はどんな時間でしょうか?

最近は子どもと遊んでいるときですかね。3歳になる子どもがいて、その子とおままごとをやったり公園で走ったりしています。

我が家定番の遊び「くるま屋さんごっこ」があるんですが、昔は1円とか2円のやりとりだったのに最近は「150万円です!」と高額車を売りつけてくるようになりました。

──成長を感じますね…。子どもと遊ぶ以外になにかありますか?

あとはお風呂に入っている時間でしょうか。落ち着きます。でも子どもと入るので「子どもと遊ぶ」と変わらないかもしれませんね。他にあるかな。ちょっと待ってくださいね…(スマホをいじる)。

──おっ、もしや今『TimeTree』見てますか?

ああそうです。

──自然な流れすぎましたね。ストーリー仕立ての通販番組かと思いました。

やっぱり子どもと遊ぶ時間になっちゃいますね。近所にある池袋の『ポケモンセンター』に家族で行きました。外出は体力的にキツくなってきたんですが、やっぱり楽しいですね。公園をハシゴする時があるんですが、その時は腰がヤバいです。


エンジニアにオレはなる!(消去法)

──エンジニアであるScottにめちゃアホな質問をさせてください。エンジニアって、何ですか?

デカい質問ですね(笑)。あえて一言で言うなら「技術者」でしょうか。機械技師とかもいますが、僕らはソフトウェアエンジニア、ソフトウェアデベロッパーと呼ばれる職種です。プログラムを書いてそれを仕事にしてる人、でしょうか。

──なるほど(わかってない)。Scottがエンジニアになろうと思ったきっかけは?

きっかけで言うと…。エンジニア以外の適性がないと思ったからです。それ以外できないだろうと。

──なんと。消去法で。

人と話すのが苦手で、営業はまず絶対無理だろうと。だから人と話さない仕事を探していました。今も苦手ですが、若い頃は本当に人と話すのが苦手でしたね。

──へえ〜。以前話した時も今もそうですが、落ち着いてしっかり話されているので、人と話すのが苦手なようには見えないですけどねえ。

社会人生活も長いのでだいぶマシになってきました(笑)。

──就活時代に「エンジニアになろう」と思ったんですか?

そうですね。僕は修士卒業でして、研究職に就く選択肢もあったんですが、研究所でインターンした際に「自分はリサーチよりも何かを作りたいんだ」と気づいたんですよね。自分で作ったものをユーザーに提供できる方がいいなあと。そこからエンジニアを目指すようになったと記憶しています。

まあでも消去法ですね。エンジニア以外できないと思ったんですよ。ITの時代に生まれてよかったです。

──もともとPCやインターネット、そういったものも好きだったんですか?

好きでしたね。はじめてPCをさわったのは小学生で、たしか『Windows 95』だったと思います。中学生くらいでHTMLやJavascriptをさわりはじめました。けっこう早いほうだったと思いますね。楽しくてずっとイジってました。

高校生くらいでGoogleが出てたと思います。当時はYahoo検索がほぼほぼだった時代で、「Googleの方がイケてる!」みたいな空気がありました。あ〜いろいろ思い出してきました。ゲームのことを話すチャットルームにいたりして、インターネットカルチャーにドップリな生活でしたね。

──そうだ。何かの記事で読んだのですがScottはゲームもお好きなんですよね? 『エルデンリング』もプレイ済みとか。

『エルデンリング』おもしろかったですね。ゲームは好きなんですが、最近あまりできてないです。今は『ゼルダ』をプレイしていますが、1週間に2時間程度しかできなくなったのでクリアするのに1年くらいかかりそう。

そうそう。ゲームが好きだからゲームプログラマーになりたいと思っていたんですよ。


人事に「別にいいんじゃないですか」と反抗したあの日

──大学時代にエンジニアになりたいと思い、新卒で入った会社ではエンジニアになれたんですか?

なれましたが、当時は研究職っぽい役割でしたね。あとはデータプラットフォームの仕事をやっていて、大量に届くデータを整える、みたいな仕事もしていました。

──最初は研究職だったんですね。何か新卒時代の思い出はありますか?

かなり前なので思い出せるかな…。あ、一つあります。新入社員研修中に貸与PCが使いづらかったので、自前のマウスとキーボードを持って行ったら怒られました。

─(笑)。

納得できず「別にいいじゃないですか」って人事に反抗したらさらに怒られたんですよ。

──おお、やっとメタルな部分が垣間見えましたね。嬉しいです。その会社からTimeTreeに来たんですか?

ドイツで参加したヘヴィメタル・フェス『ヴァッケン・オープン・エア』のTシャツを持ってきてくれたScott。「外では着れない」とのこと。

いえ、もう一社挟んでます。ベンチャーのスマホゲーム会社に転職しました。1社目が大きな会社で、安定性という良さはあったんですが、自分はどちらかというと「組織の一部」という感覚がしっくりこなかったんです。仕事範囲に限りがあることも。

──人事とも折り合いがつかないし。

(笑)。でも今は「あの制度も必要だったんだな」と気づけたものもいっぱいありますね。守らなきゃいけないこともあるんですよ…。

──大人になられて…。2社目はいかがでした? 大企業からベンチャーだとギャップもあったかと思いますが。

おっしゃる通り、めちゃくちゃ忙しくなってそのギャップはありましたね。ゲームの開発を2〜3回経験し目まぐるしい生活を送っていました。当時、ガラケーからスマホへの移行時期で、それにともなってスマホゲームもネイティブアプリへ移行する時期だったんです。

その環境で開発リードとしてチャレンジできたのはいい経験になりました。まだ小さい会社だったので、意思決定も早く、方向転換もすぐにできて楽しかったですね。

──もともとゲームが好きで「作りたい」とも思っていたんですよね。実際やってみてどうでしたか?

楽しかったです。「自分はゲームを作ってるんだ!」と。ただ、仕事をやっていく内に「自分の人生を変えてくれたゲームと同じようなゲームを作りたい」とだんだん思うようになったりして、今作っているものとのギャップに苦しんでました。

ガチャという確立されたビジネスモデルがある中でのゲーム制作だったので、そこから外れたゲーム制作をやってみたいと同僚とアイデアを出したりはしたのですが、プロジェクト化には至りませんでした。そういった意味で言うと、自分の中で「どうやって収益をあげるか」は大切な要素なのだと気づくことができたと言えますね。


バックエンドにオレはなる!(消去法)

──誠実な人柄が伝わるいい話だと思います。そこからTimeTreeにやってきたんですね。

そうですね。2016年ぐらいだったと思います。実はその1年前にLouis(「ルイ」と読みます。「s」は添えるだけ。最高データ責任者)にTimeTreeに誘ってもらったんですが、当時ゲーム会社で参加していたプロジェクトがリリース直前で佳境だったので断ったんです。

──当時はまだ会社規模が小さかったですよね。入社する時に不安はなかったんですか?

特になかったですね。前職で10名ぐらいのベンチャーを経験したので。確立されたビジネスモデルにあまり興味がなかったので、逆に魅力的に見えました。最初は「Googleカレンダーでよくね?」とは思ってましたけど。

──うわ〜めっちゃわかります。僕もアプリをさわる前は「Googleカレンダーとどこが違うんだ?」と思ってました。けど今は父として欠かせないツールになっています。ヤバい、また通販番組みたいになってしまった。

(笑)。入社後はしばらくバックエンドエンジニアとして働き、どうやってTimeTreeを伸ばすのかをずっと考えてましたね。楽しかったです。

──TimeTreeのバックエンドエンジニアってどんな仕事をしてるんですか?

理解しづらいですよねえ。そうですね、ユーザーの目に見えない通信にまつわる仕事全般、でしょうか。ユーザーが保存したさまざまなデータをサーバー上に保存し、適切なタイミングで引き出す。TimeTreeアプリの予定データはすべてバックエンドエンジニアが管理しています。

そのハブとなるAPIの設計も行っています。「こういうデータをくれると、こういうデータに書き込んで、こういうデータを返す」みたいな仕組み作りですね。その仕組みを活用して、TimeTreeアプリユーザーが目にする部分を作っているのがフロントエンドエンジニア、Androidエンジニア、iOSエンジニアです。

──なるほど(今度は何となく理解できた。たぶん)。陰の立役者ですね。バックエンドエンジニアがかっこよく見えてきました。

でも僕はUIエンジニアリングの適性がなくて消去法でバックエンドになったんですよね。

──ここでも消去法なんですね。

そうですね。外から見えるものにあまり興味が持てなくて…。それよりもデータモデリングの綺麗さに興味がわくタイプなんです。そもそもデータを操作するのが好きなんでしょうね。インターフェースはなんでもいいと思っちゃう。「白と黒のテキストで、あと青のアレがあればいいじゃん!」ってなるんです。

──ほんとうに裏方気質なんですねえ。入社して思い出に残っている仕事はありますか?

いろいろあるんですが、早朝4時ごろにデータベースに問題が起きて15分おきにTimeTreeアプリが落ち続ける現象が起きたことですかね…。しかもそれは止められない現象で、ただ眺めるしかありませんでした。

朝9時くらいにユーザーさんたちが一斉にアプリを起動するので「それまでに直ってくれえ!」と思いながら、15分ごとに死んでは立ち上がり死んで立ち上がるサーバーを眺めていました。朝7時ごろに直るまでずっと同僚と「あっ…あっ…あっ…」と。

──ネフェルピトーに捉えられたポックルみたいだ(参照:『HUNTER×HUNTER』19巻)。自分には絶対無理な職業だとわかりました。

やってみると楽しいですよ。ぜひCapもやってみましょうよ。

──か、考えておきます…。TimeTreeではバックエンドの他にもフロントエンドエンジニア、iOSエンジニア、Androidエンジニアがいますが、それぞれ特徴などありますか? Scottの「データを操作するのが好き」な人は、バックエンドエンジニアに多い、みたいな。

どうなんですかねえ。一概には言えませんが、フロントエンドはブラウザが好きな人が多いんじゃないですかね。目に見える動くものが好き、という人。

iOSはやっぱりAppleが好きなんだと思います。そうじゃないと選ばない気がする。AndroidはもともとLinux(リナックス)っていうOSでやっていて、それが自由に改良できるオープンソースだったので、制約が少ないのが好きな人が多いんじゃないですかね。僕の偏見かつ大雑把な理解ですか。


TimeTreeは性善説で動いてる

──TimeTreeのエンジニアの特徴ってありますか? もちろん、基本は人ぞれ人それぞれだとは思いますが。

プロダクト好きが多いですね。「もっと良くできるよ」と考え続けている人が多くて、アイデアを思いついたら自分で手を動かして作っちゃう。昔はそれをすぐに採用することもありました。

今は組織が成熟してきたこともあり、なんでも採用されるわけではありませんが、自分で作って披露してくれるメンバーもいます。それに対して「それ良いね!」とたたえ合う文化がTimeTreeにはあると思います。

あとは、ユーザーのことを第一に考えている人が多い。「自分はプログラミングだけやれればいいんで」みたいな人はいない気がします。そうじゃなくて「なんでこれをやるんだろう」とWhyをちゃんと把握し、自分が進む先を明確にしながら仕事をするエンジニアが多いと思います。

──目的から逆算してるんですね。

そうですね。そもそもエンジニアはコードを見ているので、課題が目につきやすい職種なんです。「ここはダメだから改善しなきゃいけない」と。けどTimeTreeのエンジニアはそれに加えて「プロダクトをこういう風にしたいんだ!」と未来から逆算するというか、理想から課題を見つけていく文化なんですよね。

──それは素敵な文化ですね。

あと、「できない!」と突っぱねる人が少ないと思います。僕の偏見ですがエンジニアってそういう方も多いと思っていて。

けど、TimeTreeのエンジニアは「できるんだけど工数が…」と柔らかく伝える人が多い気がします。誠実に答える人が多い。なんというか、会社全体が性善説で動いている雰囲気があります。

──なるほど。たしかに僕も入社してすぐ、わからないことをSlackに投稿したらワラワラといろんな人が教えてくれてビックリしました。

来ますよね(笑)。TimeTreeはSlackを徘徊している人が多いんですよ。ザーっと流し見してて、困ってる人がいたら突撃する。そこで解決したらサーっといなくなってく。でもたぶんそういうところもTimeTreeの文化を表していると思いますね。困ってる人を放っておけない。

──「やさしい野次馬」だなあと思ってました。あ、ヤバい、まだ話を聞きたいのに時間が来てしまいました。最後に一つだけ。Scottの話を聞いて他のバックエンドエンジニアメンバーに話を聞いてみたいと思ってるんですが、次に話を聞くとしたら誰がおすすめですか?

え〜迷いますねえ…。みんな良いんですが、Justin(ジャスティン)なんかは社歴が長いし、おもしろい話が聞けると思います。

──Justin(ジャスティン)はどんな人なんですか?

すごい真面目そうなんだけど、すごいボケてくる。

──(笑)それは最高ですね。

少し真面目に補足すると、Justinは入社してから最近まで会社のデータ基盤整備などをやっていてくれたメンバーなのですが、最近はTimeTreeギフトの開発で中心メンバーとして活躍してくれています。

──おお、それはいい話が聞けそうで楽しみです。突撃してみます! 本日はありがとうございました!

ありがとうございました!



TimeTreeでは新しい仲間を募集しています!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?