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ミツバチは社会的相互作用を通じて複雑なタスクを習得します クイーンメアリー大学

クイーンメアリー大学の研究者たちは、マルハナバチが自分自身では解けないような複雑な複数段階のタスクを、仲間同士のやり取りを通して習得できることを発見しました。これは、従来の「高度な社会学習は人間だけ」という考えを覆す画期的な発見です。

ハチたちは、2段階のパズルボックスを開ける実験で、デモンストレーターとなるハチの動きを観察するだけで、全体の順序を習得することができました。これは、彼らが自分たちの個々の認知能力を超えた行動を仲間から共有して習得できることを意味します。

この研究は、動物界における蓄積型文化の出現を理解する上で重要な役割を果たす可能性があります。蓄積型文化とは、世代を超えて知識やスキルが少しずつ蓄積されていくことで、より複雑な行動が発達していくことを指します。

ハチたちがデモンストレーターから複雑なタスクを学ぶ能力は、個々の学習能力を超えた文化の伝承や革新の可能性を示唆しています。

今回の発見は、動物の知能と社会学習の進化を理解するための新たな道を拓きます。昆虫の世界に秘められた認知能力のさらなる探究への扉を開くだけでなく、一見単純に見える生き物たちの中にさえ、蓄積型文化という可能性が潜んでいることを示唆しています。

詳細内容は、クイーンメアリー大学が提供する元記事を参照してください。

【引用元】

【読み上げ】
VOICEVOX 四国めたん/No.7

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