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1年半のワーホリ生活で変わったこと

新しい仕事を始めて3か月が経った。タスクそのものよりも覚えることが多く、今も新しいことを知って理解して対応して…の日々だ。スキルドワーカービザの申請も、ちゃんとIELTSで既定の点数以上取れるか不安だったが問題はなく、あとは承認されるのを待っているところだ。

一方で最近は「やりたかったことを叶えてしまった」という感覚になり前向きな気持ちが湧かず困っている。仕事で昇進したいとかそういう目標はあるものの、人生で目指す方向性を失ってしまったような気持ちなのだ。
そこで私は渡英前に同じくライフコーチングを受けることにした。渡英前は何年もプロでご活躍されている方に人生の棚卸しをお願いしたが、今回はコーチを目指している友人との二人三脚で進むことに決めた。初回のセッションでスタート地点に立つべく「渡英してからの生活を棚卸する」と約束したので、ここに書き残しておきたいと思う。

渡英前の気持ちをしたためた記事を元に、できたことを書き出していく。

■海外に住んでみたかった
→「留学に行きたかったのに」「海外駐在に行きたかったのに」という悔しさ・ネガティブな気持ちが回収できた。

家庭や会社の事情ではなく、自分の力で海外に移住できたことは何よりも大きかった。家も仕事も友達も何の保証もない、ないものを数えればキリがなく崖から飛び降りるようなリスクとスリルを含んでいたが、今なんやかんやで生きているし、何より私は所謂長年の夢を叶えることができたのだ。留学でも駐在でも帯同でもパートナーの都合でもなく私自身で決めて現地就職したのも私らしくて面白いなと思う。

■環境を変えたかった
「環境を変えること」のハードルが少し低くなった。環境を変えたいと思った時の最初の一歩を踏み出しやすくなった。

「何かを変えること」はリスクもリターンも期待できるわけだが、渡英するまでの私はそのリスクが怖くて上手くいかなかった。特に「何でも自分1人でやらなければ」という思いがちな性格だったので誰にも頼らずとにかく自分1人で完結させないとと思っていたが、今は目標を達成するためなら自分を奮い立たせ、2本の腕で足りなければ猫の手でもまごの手でも借りるようになった。これまでの成功体験のお陰でリスクを取る怖さよりもリターンを得る喜びを感じられるようになったのだ。

■1回目の応募で当選した
運の良さは相変わらず。折に触れて自分の運の良さを実感するようになった。

特に仕事に関しては、1社目も今の仕事も新しくできたポジションで、求人内容を見た瞬間自分のためにあるんじゃないかと思うほどだった。(そしてそこからの自分の調子の良さと本番に強い性格は自覚していたのであとは狙い撃ちにいくだけ。)今の仕事に至っては金融業界で事務ながらビザをスポンサーしてもらえたことは前例がなく奇跡に近い。上司や応援してくれた友人たちにとても感謝している。

■周囲に恵まれていた
渡英してから出会った人たちにもとても恵まれている。

友人たちは私という人間を理解してくれて困ったときに手を差し伸べてくれて、一緒にがんばってくれて、そして私よりも私の可能性を信じてくれる。一緒に新しいことをさせてくれて、好奇心を満たしてくれる。彼女たち無しに今の私はいない。同僚も忙しいながらナイスな人たちで、ヨーロッパで働くことを楽しめているのも彼らのお陰だ。

■人生を、自分を変えたかった
→渡英してからの苦労とそれを乗り越えたおかげで、程よい自信とほしいものを手に入れる貪欲さが身に着いた。

日本にいたときの環境が、いかに守られていて変化がない状態だったか思い知った。ひとたび外国人として住み始めれば日本での当たり前が通用しない世界が待っている。それは英語とか文化とかいう話というよりも、経済や社会の構造といった自分自身にはどうしようもないことだったりするのだ。
それを自分で、時に人を頼って、たまに失敗しつつ上手くやっていく。それを少しでも「面白い」と思うことができているし、「そんなもんやろ」と思えている。これが完璧主義的傾向のある私にすれば大きな変化だった。
また、以前コロナ禍にカウンセラーのお姉さんからから「ほしいものをほしいと、みっともなくていいから大きな声で叫んでみたら」とアドバイスしてもらったことがある。これは私の幼少期の経験も踏まえてのことなのだが、今や「ほしいもんはほしい、なんとしてでも手に入れる」という性格になった。
渡英してからの一連の出来事が、私のどえらいマイナスだった自己肯定感やその他諸々をしかるべき位置に着地させてくれたと思う。

これまで1年半、自分の意思でコントロールして行動に起こし結果を残したことを何より自分で褒めてあげたい。今までやりたくても自分が自分に「どうせできない」と制限を掛けていてできなかったからだ。
やりたいと思ったらその時にやらなきゃ。「どうにかなるやろ」って思ってとりあえずやってみたらいい。
何かが起こることを待っていては遅くて、ぼーっとしている間に10年くらい経っちゃったりするのである。


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