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【おすすめ絵本】「よるくま」

chiiです。
2歳になった娘の寝かしつけで楽しく読めている絵本「よるくま」を紹介します。
※内容ネタバレしております。

▼あらすじ

おかあさんを探しにきたという よるくま と ぼく との“ よるくまのおかあさんさがし "の顛末を ぼく から ぼくのおかあさん に話す、という対話形式のほんわかしたお話しです。(ハッピーエンドです)

▼読み手の良さ

・寝入りしなの子供の空想話に真面目にコメントするおかあさんと、そのコメントに対して子供特有のちょっと背伸びした話の展開をさせていく ぼく との掛け合いが「あるある〜」と思えて楽しい
・もともと文章量が多くない&筋がシンプルだからセリフ短くしても大丈夫、なので周回するのが楽
・不用意に大声で盛り上がるシーンなどが無いので、寝かしつけに向いている
・最後は ぼく も よるくま も寝てしまうので、寝かしつけに向いている
・夜の話なので、色味が目に優しいから寝かしつけに向いている

▼2歳の娘の楽しみ方

①ぼく=自分、という設定で入り込む

ぼく「昨日の夜に かわいいこがうちにきたんだ」
おかあさん「どんなこ?おとこのこ?おんなのこ?」
(ページめくり)
ぼく「ううん くまのこ。なまえは よるくま」

というやりとりが冒頭にあり、(大人的には、おとこのこ・おんなのこ・くまのこ、という分類をする発想力、なるほど〜!という感じです)娘はこのやりとりが大好きです。
毎回、おかあさんの「〜おんなのこ?」のセリフに食い気味に「ちがうちがう!くまのこ!」となりきって合いの手を入れてくれます。
ママは分かってないなぁ!教えてあげるよ!と言わんばかりの言い方なので、こちらも合わせて「あ、そうなんだ、くまのこ?」と返すと真剣な顔で頷くのが可笑しいです。

②序盤でネタバレする
何週もしている話なので、娘にとっては強くてニューゲーム(古い?)状態のこの絵本。
本来は、よるくま と ぼく とが よるくまのおかあさん をあちこち探しまわるフェーズにページ数を割いている絵本なのですが、娘は探し始めのページになると、すぐに
「よるくまのおかあさんはおさかなつって、おしごとしてるんじゃない?」
と正解をかましてきます。
※よるくまのおかあさんは夜釣りの一本釣り漁師で、よるくまか寝た隙に釣りに出ていました。

未来予知能力者か名探偵かよ、という感じですが、お話が終わっちゃうので、
「え、そうなの?でも よるくま は買い物に行ってると思ったみたいよ?」などと言いながら正規ルートに引き戻しています。

1つ目の楽しみ方にも共通しますが、この「わたし知ってる!」みたいなのって、小さい子の自立心あるあるだと思うのですが、どうでしょう?
4-5歳のお兄さんお姉さんだともっと顕著なのかな、という印象。

③よるくまのおかあさん発見!ページで盛り上がる
終盤に無事 よるくまのおかあさん を見つけることができまして、そのページがセリフ無しの見開きイラストでとても感動的です。
しばらく広げていると、娘は全体をじーっと見た後、ニコニコしながら黙って よるくまのおかあさん を指さすことが多いです。
2歳くらい向けの絵本だと「あ!見つけた!」みたいな勢いで押しきる表現が多い中では新鮮です。
し、そういう無言の安堵感とか再会の喜びを意外と子供は理解するのね、って思います。

▼最後に

絵本は合う合わないがありますが、

・ある程度ストーリー性がある話が好き(はらぺこあおむしとか)
・クマが好き(プーさん含む)
・絵本のキャラに自分を投影するのが好き(これはわたし!って言い出す系)

のようなタイプのお子さんには刺さるのでは。

あと、共働きなどでおかあさんも働いているご家庭にもオススメです。
仕事のために寝ている子供のそばを離れるおかあさん、という内容がすんなり入ると思います。

※うちでは「おしごと=邪魔をしてはいけない、大事でカッコいい作業」と認識されており、娘は保育園に行くことが自分のお仕事だと自負しています。親の仕事はPCをカタカタすることで、時々手伝って謎のページや新機能を見つけてくれます。

自分で絵本を読み出す年になっても、時々読んで楽しめそうな話なのかな〜と思いました。

つらつら書いて参りましたが、「よるくま」良かったよ!というお話でした。

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