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「ととのう」ってこういうこと?

サウナブームで非常によく耳にする「ととのう」。

サウナの醍醐味として取り扱われ、一体どのような感覚なのか、疑問を持つ方も多いであろう。

WEB検索や書籍では一種のトランス状態、例えるならランナーズハイのような感覚と表現される。

実際に私も推奨される方法に則りサウナ浴を行ったところそれに近い感覚を得ることが出来た。心地よく、心身がリラックスに向かっていく感覚、というのが率直な感想だ。

但し、誰しも人生の中で幾度かは経験しており、未知の体験ではないだろうということも思った。

折角なので、自分なりの言葉で「ととのう」体験を記録に残したい。

「ととのう」ための手順は至ってシンプル。

サウナ浴 → 水風呂 → 外気浴

このステップを3回繰り返すだけである。

私は「医者が教えるサウナの教科書」(以後、「教科書」)を参考に実践した。各手順の詳細は割愛する。

サウナ自体は以前から好んで利用していたが、水風呂が苦手で、上記手順の経験はなかった。今回は水風呂以降が私にとっては未知の体験となる。

サウナで程よく発汗したのち、水風呂に体を沈める。急速に全身の血管が引き締まるのを感じる。これまで苦手とした冷たさよりもジンジンと血の巡りが早まる方に意識が向かう。

水風呂を上がり外気浴に向かってしばらくは体の表面が麻痺しているような感覚が残る。

体を休めると、少しずつ、血の巡り、皮膚の感覚が正常に戻っていくのを感じる。初めの1回はこの回復の振り幅が大きく、身体が驚いているようであった。これが、2周目、3周目になると回復が緩やかになり、心地よさが前面にあるように感じた。

教科書によれば、副交感神経が優位なタイミングでアドレナリンが放出される状態が「ととのう」としていた。自律神経の変化はレポートするのが難しいが、身体が異常から正常に向かう状態を観測することが「ととのう」であると私は考える。

冒頭で「ととのう」感覚は誰しも人生で体験したことがあるのではないかと言及した。身体が負荷から開放され回復する経験は日常的に発生するし、その中で心地よさを覚えたことはやはり誰しもあるだろう。運動後の休憩、疲労感の中の睡眠、整体マッサージなど。

私なりの結論、「ととのう」は身体の回復を知覚することである。

サウナからの水風呂は高負荷で身体の状態の振り幅が大きい為、意図的に回復を楽しむには適していると思う。その分、疲労も大きく、当日はぐったりであった。

しかし、水風呂はやみつきになる。身体に急激な変化を引き起こすのはサウナではなく水風呂であり、プロセスの肝が水風呂であるのは明らかである。この体験を発端に寒中水泳や滝行など更にハードなコールドプレイに興味が湧いてくるのであった。

おわり

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