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わたしの夫は

わたしの夫は息子と血の繋がりがない

そう、我が家は再婚家庭だ

今年の冬に入籍した一応新婚家庭の我が家だが子供がいると新婚感なんて皆無だ
付き合い始めて1年も満たずプロポーズされ、そこから半年ほどで入籍
最初こそ生活環境が違うため喧嘩が多かったが今はほぼない

と言ってもわたしはイライラすることもあるので、それをぶつけることは多々あるのだが夫はそのイライラに乗っかることがまずない
わたしだったら同じイライラの土俵に乗っかって試合をしてしまうのだが
夫はイライラしているわたしに

「どうしたの?何かあったの?」

と必ず聞いてくる

わたしはどうも面倒な性格で「べつに」と言ったり無言になったりする
ほんとは気にかけてくれて嬉しいくせに

でもその場合夫はそれ以上は聞いてこない
その代わり息子を連れてランニングに行ったり独りになる時間をくれる
無理に機嫌を取ろうとしたりはしない

しかしいっぱいいっぱいになって涙を流しているときは優しく寄り添って辛抱強く話を聞いてくれたりする
適度な距離
実にわたしのことをよく理解してくれていると思う


そんな夫子育てもしっかり協力してくれる

今年から小学生になった息子だが小一の壁にがっつりぶつかった
それはもうなかなか高い壁だった

教室にずっといることが出来ず立ち歩き、思うようにいかず怒る、教室にいても伏せって授業に参加しない等、、、保育園では見られなかったことが多々起きた

学校からはほぼ毎日電話がかかってくる
その時期わたしは仕事を新しく始めたばかりで心身ともに疲弊していた

夫に学校のことについて相談すると
仕事柄そういったことはよく経験しているからかすぐ対策を考えてくれ自ら学校と連絡を取り合い話し合いを重ねてくれた

お陰で息子は2学期になってからはすごく改善された
学校が楽しいとニコニコしながら登校するようになった
夫は息子の性格を理解して最善策を尽くしてくれた
私だけだったら息子のこんな笑顔は見れなかったと思う

そんな矢先今度はわたしが精神的な病気で仕事を辞めることに
辞める旨を伝えたそのとき夫 
実は最初全く取り合ってくれなかった
ここまで優しい夫を前面に出してきたからまた優しく受け止めてもらえると思いきや突き返された

いや、まぁ当たり前だなと思った

私は仕事の愚痴は家に持ち込まないようにしてきたし、仕事はどうか聞かれた時も、なんとか頑張ってるよとしか言わなかった
それなのに急に始めたばかりの仕事を辞めるとかいえば
反対するのも仕方がないと思う

でも夫は、その日のうちに理解して精神的に屍状態な私のために仕事を半日で切り上げて一緒に居てくれたり、元職場との連絡など嫌な顔一つせず請け負ってくれた
普通なら自分でやりなさい、仕事も穴を開けれないとか言うと思う
それが普通だと思っていた
毎日夫に謝った
私のせいで 私がグズだから 私といると君が幸せになれない 迷惑かける
ごめんなさい ごめんなさい、、、
そんなことばかり言っていた

すると

辛いことは助け合う当たり前、迷惑かけたっていいよ。それが家族でしょう?
それとごめんなさいよりありがとうのほうが嬉しいよ!

と言っていた

あ、そうか
もしかしたらこの人は私よりもずっと家族という意識が高かったのかもしれない
私は元夫と離婚してから いや、もっと前から
一人でどうにかしなきゃならない 頼ってはいけない 迷惑をかけてはいけない
と肩肘を張って生きてきた
母と父は常日頃からそう言っていたから、それが当たり前だと思っていた

でも実はそうじゃなかった
私には衝撃的だったし、目から鱗だったし、とにかくびっくりした

その話を聞いてから肩の力がいい感じに抜けてきたと思う
勿論すぐに考え方が変わるわけじゃなかったが
不安になるたび夫とたくさん話して、話して、時にお互い泣いたりしていくうちに
少しずつ変化してきた
今もまだ変化途中だけど明らかに変わってきたのがすごくわかる
きっとこれからも良い方向に変化していけるんだと思う

わたしの夫は

わたしの心のお薬で、息子の良き理解者で、とびきり優しい
しかし時に甘やかさず母のようなことを言ってくる

でもって一緒にたくさんおふざけもしてくれる
なんなら我が家の中で一番のおふざけ隊長だ

ピリピリした空気も一瞬で和やかにしてくれる

結婚してから1年も経ってないが
我が家になくてはならない存在になった

どうなるかなと思うような喧嘩も最初はあったし
周りからしたらスピード結婚でいい印象はなかっただろう
しかも夫は年下
友達からもなんだかんだ言われたりもした

けど、わたしは夫と結婚して、家族になれて本当に嬉しいし本当によかったと思う

家族の私たちを一番に考えて行動してくれる夫には感謝しているし頭が上がらない

これから逆に夫が苦しむことが、迷ってしまうことがあるかもしれない
そんな時、今度は夫がわたしにしてくれたことを思い出して支えていきたい
伝えていきたい

夫よ、家族になってくれてありがとう家族にしてくれてありがとう

家族を教えてくれてありがとう


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