無限って怖い

宇宙は巨大な誰かの体の中身なのではないかと思うことがある。星は電子や陽子の周りを回る中性子のようにくるくる回っている。
それなら私の中にも宇宙があるのではないか。それでマトリョーシカみたいに永遠に続いていたらどうしよう。怖い。

宇宙は人間にとって果てしなさすぎる。無限が存在するとして、それを数字にすれば例えば円周率のようなものになる。無限の数字の羅列の中には、無限回数同じ組み合わせが登場するという。
ならもし宇宙が無限だとして、地球に生きている私たちの組み合わせが宇宙には無限個存在するということになる。
私もあなたも愛するあの人も無限人いる、そう思うと、馬鹿らしくなってくる。それと同時に、馬鹿らしくなっている私は今無限回いる。怖い。
鏡合わせの中に入ると、自分がどこまでも連なって見える。そういう感じなんだろう、きっと。
もしかして、鏡合わせの中で無限に連なる自分を見るということは、鏡と鏡の間に入った私が無限回存在するということを目で見て感じられるチャンスなのかもしれない。
未知との遭遇は鏡で行われるのか……。ああやって無限に連なる私の隙間に魔が覗いたらどうしようと思う。怖すぎる。
無限に続くものの中に、それを分断しとうとする輩が登場してもおかしくないもんね。無限は怖いです。

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