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non-noを読む


男性25歳フリーターがnon-noを買ってしまった。
別に買ってもいいじゃん、という声も聞こえてきそうだが、やっぱり女性ファンション誌を買う、という時点でハードルが高い。
買ったきっかけは、一つは、表紙が元乃木坂46の西野七瀬だったことだ。
本屋さんの女性ファッション誌コーナーで立ち止まり、「あ、なーちゃん」と、気にはなっていた。通る度に「かわいいな」と心の中で呟き、ちょっと手に取り、「はぁ〜」と溜息を吐き、ページをめくらずに戻す。その繰り返し。

ま、いいけど、という感じで25歳フリーター男性がやる行動ではないな、と本屋を後に。

前々から思っていた"女性として好き"という感情は、そう"なりたい"なのか、彼女として"付き合いたい"、なのか。どちらの欲望の方が大きいのか。そんな事は、明白だろう、という向きもあるかと思うが、好き過ぎる、ファン過ぎると、
"もはやなりたい"とどこかで思う。これは、ある人に対して憧れる気持ち、と似ているかもしれない。ヒーロー、ウルトラマン、セーラームーン、プリキュアみたいな。
ただ、男として"疑似恋愛的な楽しみ方"をするのも、そりゃ当たり前だな、とは思うが、どこかで、男はそういうのに憧れてはダメ、みたいな抑圧のようなものも感じる。自分がそう感じている、という点がいちばん大事で、社会がそうだから、とかは、よくわからない、という一言に尽きる。たぶん、社会が〜 という理由もわからなくないが、心の焦点はそこにはないのだ。

Amazonで買う。
表紙には西野七瀬。
いざめくって見てみると、すごく可愛い。「はぁ〜〜」と長めの溜息を吐くしかない。

めくっていくと、いつもインスタ見ている新木優子。欅坂46の渡邉理佐。日向坂46の佐々木美玲。新川優愛。様々な洋服を着て、「コーデ」中だ。仕事着が僕は一番好きだった。高校生の時、妹が買っていたSeventeenを夜中に気付かれないように読んだいた事を思い出した。
真っ直ぐのエロ目的ではないところも、またいい。ただの目の保養だよ、と言い聞かせながら、寄り道エロができる。

キャー。心の中で黄色い悲鳴。
この子達みたいになりたい! という気持ちもわかる。街頭インタビューとかで、憧れのモデルの名前を口にする人、こういう感じですか。ふぇー。
こりゃ憧れるわ。



必死にファッション誌を見て、ウキウキしている女子を見て、「何してるんだろ」くらいの自分もいたが、どこかで必死さを敬遠していた部分もある。少し馬鹿にすることもあったとは思う。

non-noを読んでいる時間はすごく楽しかった。

ただ、「彼女いない歴=年齢」の自分が見て、興奮していれば、それはもう変態だろう。なんなら、風俗に行って、散財でもしてる方がよっぽど公式でストレイトな正しい性欲だと思う。
今後、non-noをまた買うかは分からないが、積極的に変態になる道を選びたいとは思う。あと、彼女はほしい。

ここまで読んでくれた方、ありがとうございました!


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