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どうやったら試合に勝てるようになる?

よくこんな質問が来ます。

『どうやれば試合に勝てるようになりますか?』

この質問がよく来ますが、
その際に僕はその選手にこんな質問をします。
『ペアが打って欲しいコースはわかっていますか?』と。

こう聞くと答えは
✔︎わかってます!
✔︎わからないです。。。
✔︎多分〇〇だと思います!

大体この3つで返ってくるのですが、

勝つ方法聞いてくる人の大半が
『わかってます!(本人から聞いていないけど…。)
『多分〇〇だと思います!(本人と話してないけど…。)

こんな感じで
主観的な回答しか来ていないですよね。

ひろゆきさん風で言うと
それってあなたの感想ですよね?
って言いたくなるほど主観的な答えしか来ません。

コミュニケーションを取らず
✔︎自分勝手に打つ後衛
✔︎自分勝手にボレーに出る前衛

この2人がペアを組むと
展開の流れを読む力が落ちるので
勝率が安定しないのは当然です。

なのでコミュニケーションとってくださいね?

コミュニケーション取らなければ強くなれないよ?

ソフトテニスは硬式テニスと違って
明確にポジションが『前衛/後衛』と分かれていますよね


そのせいで練習では
ポジション別のメニューばかりで
✔︎後衛にとって『前衛が動いてほしいコース』
✔︎前衛にとって『後衛が打って欲しいコース』

この2つを理解する時間が取れていません。

後衛の役割って何?

まず基本的な話ですが
後衛は展開を作り前衛を輝かせる『脚本家』です

ポイントを取り続ける前衛をサポートし
最高の舞台を整える役割を持っています。

・どこの展開で前衛に動いてもらうか
・どのタイミングで相手後衛を動かすか
・どうやって有利な状態を維持するか

これらを常に考えながら配給しなければなりません。

例えば、
ペアの前衛がストレート展開のフォアボレーが得意ならば、
『右ストレート展開』を作ることが鉄則です

ペアの苦手な展開を”自ら”作ることは厳禁です。

いくら自分が得意だからと言って
ペアの苦手な展開を強制的にやらせることはしてはいけません。


あくまでも後衛は
展開を作り前衛を輝かせる『脚本家』であることを
忘れてはいけません

前衛の役割って何?

脚本に合わせて演技する『役者』です

よくあるのが、点取り屋と表現されることもありますが
僕は『役者』であることを強く勧めます。

前衛は点を取ることが仕事ではありますが
・対戦相手の技術力
・ペアの後衛と対戦相手の相性

によっては
苦手でもボレーに出て、苦手な展開がないと思わせるための
演技をする必要が出てきます。


なぜかと言うと例えば、
自分のペアの後衛が左ストレート展開が苦手だとします。
そして、あなた自身もバックボレーは苦手だとしましょう。

つまり、左ストレート展開は
勝負したくない嫌な展開だとします。

普通だったら、すぐに後衛はロブを使って
展開を変えたいところではあると思いますが、、


あえてペアが展開を変える前に
3回はバックボレーをしにポーチを仕掛けます。

1回ではなく、3回です。
3回も出てくる=バックボレーで点を取りに来てる。

しかも苦ではなさそう。
そう思わせなければなりません。

3回も同じ展開で触る動きをされた
相手後衛は、『出てくるかも?と不安が募る』ため

左ストレート展開はプレッシャーにより
気持ちよく打てる機会は少なくなっていきます。

つまり、前衛は『点取り屋』だけでは足りず
苦手な分野も”得意”だと認識させる『演技』
が必要になってくるからです。

後衛:最高の脚本を作るためには何が必要?

漫画や映画、小説、ドラマ…

なんでもそうですが
必ずキャラクター設定ってありますよね?

例えばワンピースのルフィ。
・風車村出身
・ゴムゴムの実を食べゴム人間になった。
・銃弾は効かない。(一部を除いて)
・カナヅチ
・麦わらの一味の船長
・ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)を探してる
etc…

他にも細かい設定はありますが
『何が得意』で『何が苦手』かが決まった状態
ストーリーは進んでいますよね。

もし、悪魔の実の能力や海賊王になるという目標など
一切決まっていなかったらどうでしょう?


尾田栄一郎さんもワンピースを
ここまで壮大に描くことはできなかったでしょう。

つまり何が言いたいかというと
『ペアのキャラ設定を細かく知らないといけない』
と言うことです。

✔︎今の目標は何?
✔︎得意なプレーは?
✔︎ 〃 コースは?
✔︎ 〃 展開は?
✔︎ 〃 対戦相手のタイプは?

✔︎苦手なプレーは?
✔︎ 〃 コースは?
✔︎ 〃 展開は?
✔︎ 〃 対戦相手のタイプは?
✔︎癖は?

こう言ったことを
必ず知っていなければなりません。

後衛:キャラ設定したら脚本を作っていく

ペアのキャラ設定が終われば
やっとしなりを作りが始まっていくのですが

どうしても人間なので
得意・不得意は絶対に存在します。

だからこそ、ここでやっと
『どの展開で点を取りたいのか?』を考えていくことになります。

当然ですが
主演である『前衛』の得意な展開で
攻めていくことが基本的な戦術となっていきますが

その展開をどうやって作っていくのか?が必要ですよね?

単純に相手のボールを打ち返して
その展開になるまで我慢してると後手に回るので
『先手の取り方を考えなければなりません』

指導者がいう1本目を大切にしろ。
と言うのはこの考え方が基本だからです。

後衛にとっては普通のクロスでも
前衛にとっては
・動きやすいクロス
・動きにくいクロス
この2種類が存在します。

例えば、1ポイント目のレシーブゲームで
サイドライン上に落ちる深くて遅いクロスのボールは
・ストレートへのボール
・前衛の先を通すクロスボール
・ミドル
・ストレートロブ

を4択の中から打たれるため
前衛からしたら『動きにくいクロス』になります

一方で、相手後衛のバックへ入る深くて速いクロスは
・回り込んで流しに打つフォア
・回り込んでクロスに打つフォア
・バックハンドでの流し
・ロブ

となりますが、
速くて深いボールなので、
回り込んで流しに打つフォアはほぼサイドアウトしますので

ロブは後衛に任せて
クロスへ来るボールを取りに行くことを選択しやすくなります。

すると相手の返球を予測しつつ
ペアが活躍できるコースを作ることができます


このようにペアが動きやすいコースへ
どうやって打たせるか?を考えることが脚本家のお仕事になります

前衛:脚本家に自分をしっかり伝えろ!

ただ気持ち良く出続ける前衛は
脚本家からしたらアドリブばかりで型が読めないやりにくい役者です。

いつ理想的な展開で仕事をしてくれるかがわからず
脚本家は我慢できず苦しくなってきます

まずは後衛が作った脚本通り動く
『優秀な役者』になることを目指してください

そのためにも演者は
・どんな演技が得意で
・何が苦手で
・必要な材料
を明確に持っていないといけません。

例えば
✔︎相手に攻撃的な前衛と思わせる演技が得意なのか?
✔︎ 〃   守備的な前衛と思わせるのが得意?

✔︎横の動きが得意な前衛なのか?
✔︎スマッシュやチャンスボールなどの上の動きが得意なのか?

✔︎プレッシャーを与えるために、どんなボールが欲しいのか?

これらを脚本家である後衛に
事細かく話していかなければなりません。

何も話さずにいて”感じて欲しい”と思っていても
人はそんな器用じゃないので伝わりません。

結果的に、打ってほしくない展開が続き
本来は攻めるべきでないボールを後衛が無理やり攻めて失点することや

後衛と前衛のポジションが被り
相手が点取りやすい状況を自ら作ってしまうことが多発します。

前衛:優秀な役者は脚本家をしっかり立てる

ただここで注意なのが
自己中の前衛になってはいけないと言うことです。

やって欲しいことばかりを注文し
後衛が自分の思い通りに打てなかった瞬間に
怒りの感情を表すような前衛になってはいけません。


またまたワンピースを例に出しますが、、

尾田栄一郎さんが一生懸命描いたシナリオを
映像会社が勝手に”こっちの方がいいから。”と作画をいじり
作画崩壊したらどうでしょうか?

単行本と違いアニメーションにするには
相当なコマ数を描くことが必要だと聞きます。

その際に急に絵が変わってしまったり
尾田栄一郎さんの意図とは違うところで脚本が書き変わっていたら
どうでしょうか。

もう最悪ですよね。。。


勝手にルフィ達がシナリオと違う展開で動かれたら
必死に考えて描いてきた伏線などが全て潰れ
なかったものになりますよね。。。

前衛もこれと同じく
せっかく作ってくれた展開を放置し
自分勝手に動いてはいけないと言うことです。

シナリオを読み込み、意図を理解し
その上で『最高のパフォーマンスを発揮する』こと。

これが前衛がやるべきことです。

前衛:最高のパフォーマンスを発揮するには

脚本家自身が
・どんなストーリー構成が得意で
・想定される最悪な展開はどんなもので
これらを明確にして知っておくべきだと言うことです。

例えば
✔︎どんなコースと展開が得意なのか?
✔︎攻撃的・守備的な後衛、どちらに思わせるのが得意?

✔︎相手がロブで振り回してくる展開が最悪なのか?
✔︎展開がほぼなく、すぐに前衛にぶつけてくる後衛が最悪なのか?

これらを後衛と話をして
聞いておくべきだと言うことです。

もし、後衛と前衛で得意な展開が同じであれば
それを主体にシナリオを作っていくべきですし

違うのであれば
ポイントやゲームの流れによってどう選択するか?の
基準を話し合って決めていく必要も出てきます。


つまり、こうやって前衛は
最高の舞台を作ってもらうための最大限の協力を
常に後衛へしていかないといけないと言うことです。

結局のところ

・前衛は『優秀な役者』
・後衛は、展開を作り前衛を輝かせる『脚本家』

お互いにこれになるように努力しろ。と言う話です。

ただ技術を伸ばしても勝てないので
勝つためのコミュニケーションを取るべきです

『どうやれば試合に勝てるようになりますか?』の回答は
お互いの得意・不得意を1から全部話して戦略を作り続けろ。です

小難しいことは何一つありません。
答えはシンプルだったと言うことです。

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by ソフテニ図書館オーナー,sho

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