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メーカーに入社して得られたメリット

こんにちは。まもーです。
もう春ですね。毎年この時期に花粉症になる私は今年も大量の鼻水と咳に悩まされ
ています。しかし、気候も暖かくなってきて過ごしやすさと新しい季節への高揚感を感じたりなどもあって大好きな季節です。

先日書いた退職エントリ、本当にたくさんの方に読んでいただきありがとうございます。初めて執筆したnoteでこのような反応をいただきとても嬉しいですし、
自分の体験がどこかの誰かの行動を後押しできているように思えて誇らしい気持ちにもなれました。まだ読んでいただけてない方、私の転職経緯を記した下記note
をまずはご一読ください。


今回は現在開催中のnoteコンテストのお題 #会社員でよかったこと にあやかり、ファーストキャリアとしてメーカーを選んで良かったと感じたメリットを中心に
書きたいと思います。
3月になり就職活動が解禁されたようですが、25卒は超売り手市場と呼ばれており、企業側が逆に面接されるような状態というニュースが報道されていました。大企業中心に初任給の引き上げがなされており、入社祝い金や一人暮らし家電のプレゼントなど、事業内容よりも待遇勝負の側面がますます強い新卒就活になってきているなと感じます。こうなるとますます福利厚生や有価証券報告書記載の平均年収だけで企業を選んでしまう学生が増えてしまい、入社後にやりたいことと違うと首を捻るミスマッチが増えるのではと思います。もう1社目を選ぶ段階で転職前提の就活生も多いみたいなのでその傾向は今後さらに顕著になっていくでしょう。
メーカー(製造業)に限って言うと、入社して得られたメリットはスキル的な面よりも福利厚生など実利的な面が多いです。よくあるプログラミングや技術スキルを獲得して将来独立したいみたいなキャリアパスを考えている人は最初メーカーに入るのはお勧めしません。そのような人材を会社が求めていないからです。
得られるメリットもある一方でもちろんデメリットもありますのでそちらについても合わせて触れます。


こんな人に読んでほしい!!

・新卒の就活生及び就活が近い学生の方
(特に理工学系の学部/大学院で周りがメーカーを目指しているから
なんとなくメーカーを受けようと思っている人)
・メーカーに転職を検討している方
・やりたい仕事が何かわからない方

メーカー勤務で得られたメリット

①働く中で色々な人に出会える

メーカーは日本中or世界中に市場を持つ製品を開発/製造/販売していることが多いため、全国的に名の知れている企業が多いです。そういったところは新卒も大量に採用しているところが多く、全国から人が集まります。自分の場合は新卒同期入社が130人くらいでしたが、その中で本社がある県出身の人は半分くらいで残り半分は他県から来た人でした。出身地の他にも専攻や経歴など様々なバックグラウンドの人がいたため、新鮮な話題が多く、世界が広がったみたいに感じられて楽しかったです。配属後も、市場が全国にあるBtoB製品だったので、必然的にお客様も全国の企業になります。そのため客先や支店への出張で全国色々なところへ会社のお金で行くことができ、行き先で多くの方と仕事をすることができます。開発職の場合は自社だけで製品を開発できている企業はまずないと思いますので日本、世界様々な協業先の企業と力を合わせて仕事をすることになります。営業職の場合は、日本全国に支店が置かれるため、全国どこへでも転勤するチャンスがあります。もちろん組織なので自分で行き先を選択することはできませんが。最近は転勤族を希望する人が少ないのでこれは好みがあるかもしれませんが、全国を股に駆けて仕事をしたいと考えている人にとってはメーカーは良い選択肢だと思います。

②色々な場所に出張できる

①に通じるところですが、仕事の一環で協業先、客先と立ち会っての検証を行うことがあるため、会社のお金で色々な場所に出張することができました。私は前職時代は東京、千葉、名古屋、静岡、北海道、大阪、福岡に行かせていただき、出張後はご当地グルメやお酒を堪能しました笑。私は平社員でしたが、職位が上がるに連れて出張の頻度も増え、部長職の方は週2,3で東京が普通な状況の人がたくさんいました。普通のメーカーであれば交通費、宿泊費しっかり支給されますし、加えて朝昼晩の食事代、日当(制限あり)も支給されるので少しですがお小遣い代わりにできます。旅行やホテルステイが趣味の方にとっては出張が多いのはメリットなのではないでしょうか。私は出張先での時間もそうですが、新幹線で移動している時間もすごく好きなので(あまり理解してもらえないですが、、)出張時は移動時間からハイな気分になっていました。
日本の大動脈である新幹線を使い倒して駆け回りたい人におすすめな点です。

③家賃補助がある

就職して数年は給料も多くなく、一人暮らしの場合は家賃を中心に生活費がかさみます。メーカーの多くはそんな社員に社員寮を提供しており、格安で住むことが可能です。メーカーは金融や商社など他の業種に比べてこの家賃補助の割合が大きいように他の人の話を聞いていて感じています。自分の場合は給料の○○%を家賃にするというルールで、1万円未満の額で2LDK(相部屋)→1K(一人暮らし)に住めていました。しかしこの家賃補助については入社前に知ることが難しいルールの縛りがあり、これだけを目当てに入社するのはかなり危険です。以下、家賃補助の落とし穴について実体験を元に解説していきます。

(1) 社員寮が相部屋である場合
最も予想できない部分かつ人によってはきついのはこのパターンです。
企業によっては寮は提供してくれるが、1つの部屋の中で他社員と共同生活を強いてくる場合があります。この場合、それぞれ部屋の中に自室は与えられますが、郵便ポスト、キッチン、冷蔵庫、風呂、トイレ、洗濯機、洗面所は共用での使用になり、掃除のルール等をしっかり決めておかないと絶対に揉める原因になります。自分の場合、1つ目の社員寮が相部屋でパートナーがどんなに仲良い人であっても会社での仕事終わりに帰ってきて家に再び会社の人間がいるというのはなかなか気が休まらないなというのが正直なところでした。もちろん、相部屋で毎日楽しく生活できる人もいると思うので人による問題だと思います。

(2) 実家からの距離によっては入寮できない場合
こちらも入社後に会社規程を読まないとわからない点です。社員寮は大概の場合、勤務先の近くに立地されていることが多いですが実家が勤務先から近い場合、通勤できると判断されて入寮できない場合があります。しかもその適用距離が勤務先から渋滞加味して車で1時間くらいかかる距離であっても適用されてしまことがあり、遠いとも言えなけど近いともいえない位の距離で会社近くに一人暮らししたくても、寮を使えずに賃貸を契約せざる終えない状況になってしまう場合があります。自分で選んだ賃貸物件については補助が出ず(3参照)、全額実費になり不公平感があるので勤めたい拠点から実家が20キロ圏内にある方は考慮に入れておいた方が良いかと思います。

(3) 自分で選んだ賃貸に家賃補助が適用されない場合
社員寮がない場合は自身が選んだ賃貸物件に対してその家賃の何割かを補助してくれるメーカーがあるかと思いますが、寮を持っているメーカーは寮以外の賃貸に関して補助を出してくれない場合があります。これは寮の環境が悪い場合だともう最悪です。遠方から入社した社員は自分で賃貸を借りることができず、社員寮に住まなければならないことになり、社外でストレスを溜めるきっかけになります。
それで馬の合わない人と相部屋とかになるともう目も当てられません。
他の会社のことは分かりませんが、大抵社員寮というのは古くに建てられたものが多く、環境が良くないというのが常です。私は畳付きの相部屋寮に共同生活していた時は「福利厚生がストレス源」というパワーワードを作ってネタにしていたりしていました。今となっては笑い話ですが良い話には裏があるという意識を持って家賃補助の情報は確認した方が良いです。
(1)〜(3)といった落とし穴はありますが、若手社会人にとって家賃は大きなウエイトを占めますしそこを緩和できる福利厚生は貴重なのでうまく使えるところであればかなり美味しいと思います。

④大きな金額を自由に使える

開発部門目線の話ですが、外部委託の開発を実施する際は、大きな金額の予算が立てられます(数千万〜数億)。プロジェクトの主担当になると、その裁量を持って予算を好きなように使えますので、規模の大きな開発を行えます。大きな金額を使って関係者を巻き込みながらものづくりをできる点はメーカーでしかできないことだと思います。
私はものづくり自体にはどうしても興味が持てませんでしたが、多額のお金を動かすことにはやりがいを感じるのでそちらの側面でやりがいを見出し業務を進めていました(金融の方が良かったですかね?笑)

⑤ものづくりの根幹に携われること

これは私が感じていることではなく、他の友人から聞いたことになります笑。
メーカーに入社してくる社員はやはり小さい頃から物を作ったり、機械をいじったり分解したりすることが好きだった人が多く、機械いじりや工作が得意な人は向いていると思います。開発業務を通じて製品を分解しての検証や大型の測定装置を導入しての評価試験、工具を使用しての組み付けは日常だからです。装置など扱う際は説明書などを読む前にとりあえず触りながらどんどん理解していく人を多く見て才能の差を感じていました。以前、同期が「ヤマダ電機の家電製品の品揃えを見ているとテンションが上がる」と言っていたり、ガンダムやプラモデルを興味津々で見ていたこともあったりしたのでやはりそういった気質の人は天職になれるかもしれません。私は中学校の時点で技術家庭科が苦手でハンダゴテはビニール袋を焦がした記憶、機械修理はゲームのカセットに息を吹きかけて直そうとした記憶しかありませんのでこの辺の感覚の違いはだいぶ苦労しましたし、今でもものづくりのやりがいを理解できていません。ですが、転職先もメーカーで今後もものづくりに携わるのでこの辺のやりがいを感じれるようにいつかはなりたいと思います。

⑥自分の好きな製品/ブランドに携われる

モビリティ業界のメーカーで顕著かもしれませんが、元々、会社の製品や業界の製品が好きで入社してくる人が多いです。TOYOTAの車が好きなのでTOYOTAに入社した、みたいな形です。自分の好きなものに携わっていることになるので必然的にモチベーションも湧いてくると思います。仕事をすることで元々好きな製品が嫌いになってしまうかもしれないことを恐れて別業界を選択する人もいますが、個人的には好きなものを仕事にする方に賛成です。それの方が好きなものの細かい部分まで知れて詳しくなれますし、好きなものを生み出している組織に所属していることは何よりも幸せだと思います。例えば、営業であっても自分の好きな製品であれば自信を持ってセールスすることができますし、開発であっても自分が普段から使っている製品であれば消費者目線に立った製品開発が容易だからです。結果として仕事の習熟度も上がって嫌いになることはないと思いますし、仕事に誇りも持てるかなと思うので、もし今好きな製品を作っているメーカーから内定をもらって入社を迷っている人は思い切って飛び込むことをお勧めします。好きこそ物の上手なれです。

⑦グローバルな環境で働ける可能性が高い

海外売上比率の高いメーカーであれば海外駐在のチャンスが多くあります。
英語が好きだったり、将来的に海外で働きたいと考えている人はメーカーだと実現できる可能性が高まると思います。もちろん全てのメーカーに当てはまるわけではなく、扱われている製品が海外市場でどれくらいの規模感なのか、拠点は存在するのかを調べた上での入社をお勧めします。
また、メーカーは商社など他の海外駐在の可能性が高い業種と比べて社員の英語力が高くないように感じます。商社の社内を見たことがないので確証的なことは言えないのですが、入社時点での社員の英語力は技術系採用の割合が高いメーカーよりも文系採用の割合が高い商社の方が高く、その後のキャリアパスもメーカーでは全く英語を使わないキャリアもある一方で商社はほとんどの人が英語を使っている印象なので入社後のレベルアップにも差が出てくると思います。
何が言いたいかというと、英語力が普通(TOEIC700~800)くらいでもメーカーなら海外駐在を十分目指せるということです。英語は得意と言えるかわからないけど海外勤務してみたいという人はメーカー選択も良いかもです。

以上、7点述べましたが、この中でも⑤に対する興味があるかどうかが重要です。
ものづくりに興味がない状態でメーカーに入社すると工場見学など興味を持って見れないので、製造業である必要がないと感じて隣の芝が青く見えてきます。理系で技術系採用者の多くは最初工場や研究所への配属になるのが多いのでここでものづくりに興味がないと、興味のある同期と差が大きく開くと思います。仕事として割り切れれば良いですが、昨今は第2新卒の転職なども活況ですので隣の芝が青くなる要素がかなり揃っており難しいのかなあと。優秀な同期と比較したり興味が湧かない状況に嫌気がさして離職を検討するようになります。加えて、メーカー特有の工場地帯の田舎勤務、賃金が別段高くないことも後押しして、メーカー若手の離職率上昇に繋がっているのかなと。自分の母校もそうですが学校側も理工系の学生にはメーカーばかり紹介しているような気がします。学生側も大手だしということでなんとなくメーカーに入っている人が多いと思いますがもう少し考えるべきだと思います。その際、ものづくりに真に興味を持てるかということは指標として重要であるべきです。しっかり考えた上で満足のいく内定先を得られることをお祈り
します。

まもー

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