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コンテンツは「あとで読む」じゃなく「今、ここで読ませる」ことを志向したい

TwitterなどSNSで流れてくる記事は、たいていはブラウザで開いておいて、昼休みや帰宅後に消化していく。

記事内の情報量が多すぎると、ブクマで保存しておいて、必要なときに参照する、いわゆる「あとで読む」。メディア側でも、たとえば「まとめ記事」などは、そのよう使い方を想定して、あえて記事内の情報量を多くしておき、ブクマで保存されるような記事を意図して書くみたいなことも行われていると思う(うちもやってる)。実際、それではてブやNewsPicksなどでシェアされるとPVも伸びる。

関係ないかもしれないけど、日本人がスッキリしたデザインよりも、情報が過多なデザインを好むらしいことは映画「パラサイト」の日本版ポスターの件で話題になっていた。情報がごちゃごちゃ積載されていることで、「なんかよさそう、見ておこう」みたいに感じるのかも知れない。たしかに、自分も記事内で情報過多だと「よくわからないけどよさそうだからとりあえずブクマしとこう」みたいに保存してしまう。

話を戻すと、そうやってブクマなどで保存されたコンテンツの、果たしてどれくらいが必要なときに思い出されて、適切なときに参照されるのか?その確率はかなり低いのでは?と思っている。

実際、まとめ記事などのはてブのコメント欄を見ると「ブクマしたけど絶対にあとから読まないわ」みたいなコメントも多い。もちろん実際に読んでる人もいるだろうが、かなり少数だと思う。

仮に、そうして保存されたコンテンツが、初訪問時に1PVとしてカウントされるとしても、実際に読まれてないのだとしたら、その時点で読み手を動かせていないことになるのでメディアとしては負けだし、そっちを志向すべきではない気がしている。

だからこそ、記事は「あとで読む」じゃなく、「今、ここで読ませる」ことを意識したいし、少なくともその気迫は持っていたい。

「今、ここで読ませる」ことを狙うためには、導入をこだわりきるしかない。網にかかった魚をいかに逃げさせないかが至上命題になる。もちろん、最後まで読ませるという意味で記事の章と章の「つなぎ」の部分も重要だけど、初手で逃げられれば負け。

ほかのメディアを見ていると、導入がうまいのはもちろん、最初にデカデカと可能書きで論点を整理したり、NewsPicksとかはインフォグラフィックとかがやっぱりわかりやすい。うちではどうやっていこうか。

参考までに、最近導入でグッと引き込まれた記事を紹介。冒頭の「嫉妬しつつも褒めずにいられない」という一文で殴られる。その後も基本的には「電ファミすげえ」しか言ってないのに一気に読んでしまった。




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