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2021最難関国立大学入試分析③ 名古屋大学

こんにちは。こんばんは。おはようございます。

全時間帯に対応します。なお、これを書いているのは午前一時です。

このシリーズも3回目。本来ならば北から始めているので、次は東大ですが、メインイベントに持っていきたいので順番を飛ばします。

ここまでのアーカイブ。

では早速まいりましょう。

・文章

<出典>『ウェルビーイングの見取り図』 渡部淳司

この本の中に所蔵されているようです。

<字数> 4,000字程度 例年並み
<内容>  
ウェルビーイングをキーワードに現代社会の豊かさについて論じている。どこか理系っぽい文章を出すのが名古屋大学の特徴。医学部・理学部の生徒も受けるしね。

・設問

問一 漢字
→標準。昔から疑問なのだが、なぜ読みをカタカナで書かせるのか。注意力を試したいならひらがなの年と混ぜながらやればいいのに。よくわからない。

問二 理由説明
標準。具体例を抽象化することができればよい。文章内容・構造の理解ができることが設問を解くために重要であることをあらためて認識させられる。標準的だが、具体例からの抽象化はズレが生じやすいので、差のつく問題

問三 定義の換言
やや平易。直前直後の内容、そしてこの福祉についても具体例であるという論理関係の把握を踏まえて考えるべき。それでも、110字で書くのはかなり楽。これを2行で書かせるのが東大だし、60字で書かせるのが東北大。落としたくない問題。

問四 空欄補充
標準。各項目の定義に沿って考える問題。簡単ではないが合格するには全問正解が必須では?

問五 定義の換言
→標準からやや難。基本的には直前の段落の内容に沿うのだが、「個人主義」と「集産主義」を包含するという内容が組めていないと大幅に減点されそう。文章中の論理関係を損なわずに再現することが求められる。間違いなく差がつく問題

問六 比喩換言
標準。やや平易でも可。さすがに「解像度」の比喩の意味を与えたらこの問題は解ける。極論最上位の高校受験生や中学受験生でも解けてしまう。比喩問題は語彙力・理解力を測る最たるもの。その意味ではこれは、出題者が受験生を低く見すぎているのでは?とも思える。落とせない問題

・まとめ

標準的な力を測る、という意味では良問かもしれません。個人的には今年も旧帝大の中で最も点数がとりやすい問題なのかな?と思っております。

それでは。





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