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日本でプロバスケットボールコーチとして仕事をしています。シーズン中はゲームのプレビュー…

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日本でプロバスケットボールコーチとして仕事をしています。シーズン中はゲームのプレビューやレビューを中心に発信していこうと思います。 よろしくお願いします!

最近の記事

『頭の悪い生徒はいない』

まさにその通りだ。耳が痛い。 練習がうまくいかない、それは常にプレイヤーの責任ではなく指導者の責任なはずだ。 工夫が足りない、説明が足りない、やれる余地はたくさんあるのに、「あいつは頭が悪い」とプレイヤーの責任にして仕舞えば責任を回避できると思っている。 でも結局、プレイヤーが上達しないのであればそれは指導者としての負けである。 同じ説明で理解できないのであれば、異なるアプローチを探し出す努力をしなければならない。 そう強く思ったセンテンスでした。 以上

    • パスを繋ぐ

      これはあくまでもサッカーの指導理論ですが、「サッカーの理論ですよ」と教えられなければ、バスケットボールでも通用します。 こういった要素がバスケットボールでも教えられると面白いなと日々考えています。 以上

      • 「自分で考えること」がなければ、意味がない。

        名古屋グランパスをJ1昇格、川崎フロンターレを優勝に導いたコーチの著書。 私も考え方に賛同します。 『スキル』とは相手のディフェンスやオフェンスといった戦略、味方の状態や得手不得手、それまでのプレイの成否、時間的条件などコート上で起こっているあらゆることを知覚し自分の運動を呼び起こすことであると私は定義しています。しかも、同じ条件が訪れることは2度となく、次にスキルを発揮すべき場面ではあらゆる条件が前回とは異なっている可能性が極めて高い。その場面でも適切なスキルを発揮する

        • アプローチの方法を考える

          これまでの自分のアプローチは 「こうやってやればいいやん」「この場合はこっちでしょ」「君の仕事はこれ!」という感じでした。 答えをその場で与えることが自分の役割のような気がしていました。 自分が担当する練習も、 「君は右にドライブして、君は左にうごいうてパスを受けてシュートね。はい、みんなこれを同じように何度もやりましょう」という感じでした。 同じ動きを何回も何回も繰り返し行っていさえすれば、人は半永久的に右肩上がりの上達をみせ、完璧に近づいていくというイメージでした。 で

        『頭の悪い生徒はいない』

          The best way to control people

          大阪に行って色んな人に会い、彼らから影響を受けて考えていたことが今読んでいる本に書いてありました。 コントロールしようとするではなく、彼らが向上するための、向上しようと思うような環境を与える。その環境をどのように設定するかを頑張って考えるのが次に私が考えなければならないことのような気がしています。 今日の練習から実践します。

          The best way to control people

          豊かに生きるとは

          熊野本宮大社や熊野古道で有名な和歌山県田辺市本宮町渡瀬にあるゲストハウス 『モドリゼノ宿』 に宿泊してきました。 ここは、京都ハンナリーズ時代にお世話になった北川さんがご家族で営まれるゲストハウス。 京都を離れてからはなかなかお会いする機会がなく、ずっとお会いして話したかったし、行ってみたいと思っていたゲストハウス。 素晴らしい体験でした。 ゲストハウスがある集落には全部で5軒。暮らしているのは北川さんファミリーだけ。 車で少し行けば商店などがある少し大きな集落に出る

          豊かに生きるとは

          Responce

          チームとプレイヤーを観察し、最良のタイミングで、最良の選択をする。 コーチの仕事とは奥深いし面白い。 言いたいことを全部言えばいいもんではない。 今度練習中、試合中に何度言いたいことを飲み込んでいるかを数えてみよう。 シーズン最終戦もチームが良くなることだけに集中してがんばります。 そういえば新アリーナでの練習が始まりました。 あまりにも広く、エントランスからコートに降りるまでに何度迷ったことか。 きれいで真新しい内装を見ていると、どんな職人さんがどんな技術で施工したのか

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          Compete

          職業に関わらず、高いパフォーマンスを志向する人の多くが「競争」という言葉を口にする。しかし自分がこれまで耳にしてきたこの「競争」という言葉はしばしば間違って理解されているように感じてきた。自分にとって「競争」とは「相手を打ち負かす」ことではない。自分にとっての「競争」とは、全力を尽くすこと、ポテンシャルを発揮するために努力をすること、また、競争力を高めることを追求することである。 また、多くの人が「競争相手」と「敵」を混同している。私の経験から言えば、この考え方はまったく無

          Compete

          Inner Game

          ギャロウェイは人間は未知のものや不確実な事態に直面した場合に、疑いの状態に陥る傾向にあるとしている。このような状況下においては、人間は本能的に”Overtighten(過緊張)”な状態になる。自分の能力を疑ってしまうと筋肉はこわばり、また失敗を恐れて感情的になったり取り乱したりする。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ スポーツに於いてはこのようなことは日常に溢れている。 つい先日まで大学生だったようなプレイヤーが、ある試合をきっかけ

          Inner Game

          CHEMISTRY

          チームは目の前のゲームに勝つことに全力をしつつ、同時に、次の春を見据えてもう1つの重要なミッションを遂行しなければならない。それには選手個人の育成をしなければならない。チームを良くするためには2つの要素が必要である。1つはチームの調和である。プレイヤーはお互いのムーブやクセを知り、弱点をカバーし、強みを活かさなければならない。それがいわゆるケミストリーというものである。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 弱点は弱点のままはいけないけど、現在ある弱点で、それが

          CHEMISTRY

          SELFLESSNESS

          チームにおけるプレイヤーをどう見るかについて、印象的な文章に出会ったので書きます。 プレイヤーにセルフレスであることを期待してはいけない。チームの勝利を最優先することさえも期待すべきではない。すべてのプレイヤーは勝利よりも優先する目標があり、彼らにはたくさんのロイヤルティーがある。そしてもっとも優先していることは自身のキャリアである。 そしてこうも述べている。 プレイヤーたちのゴールを集約し、勝利にむけてそれらを結集する道を探すことがコーチとしての仕事の大部分である。

          SELFLESSNESS

          LESSON

          本を読んでいると不思議なことに今の自分にピッタリの言葉が見つかったりします。おそらく自分がその言葉を欲していて、ふだんよりも気持ちが向くのでしょう。 「この車がほしいな」とおもっていると、やたらその車が道を走っているように思うのと同じ感覚だと思います。 打ちのめされた時に自分がいかに立ち上がったか、その教訓を共有することが私がこの本を書いた最も大きな理由だ。スポーツの大部分は失敗や逆境から立ち上がることにある。また、成功や幸せを追い求めることにおいても然り。 ・・・・・・

          LESSON

          BASKETBALL

          バスケットボールとは バスケットボールはプレイヤー相互の関係によって成り立っている。およそ10回のパスが1つのバスケットを創出するために起こる。ディフェンスで言えば、常にチームメイトをヘルプしなければならない。誰かが抜かれてしまったら、他の誰かが自分の相手から離れてそれをカバーしなければならない。また、その離れた相手にボールがスイングされたら、また他の誰かがそれをカバーするのがバスケットボールだ。 バスケットボールのゲームをコートサイドで観戦する機会があればあなたはきっと選

          BASKETBALL

          Core mission

          こんばんは。 チームは無事山形に到着しています。仙台空港までの飛行機は少し揺れましたが、山形市内は雪もなく穏やかです。 明日からの試合がんばります。 今日も、ニック・ナースの著作から どんなビジネスに於いても、そのビジネスの中心となるミッションに集中すべきである。キャンディーの製造に携わっているなら、包み紙を気にする前に、その材料や味に気を配るべきだろうし、車を製造しているなら、カップホルダーから製造に取り掛かる人はいない。 シューティングが全てのチームにおける本質的なミ

          Core mission

          Hard Conversation

          こんばんは。 ただ猫の写真をアップし、最近読んでいる本の大事なところを紹介するだけのnoteに成り下がっているような気がしますが、忘備録として活用しているので、少ないながらも読んでくださっている皆様には申し訳ありませんが、自分の満足を追求したnoteにしていこうと思っておりますので本年もよろしくお願いいたします。 「私のオフィスにプレイタイムを求めて選手が訪ねてきたとしよう。ところが彼はシュートパーセンテージが高くないし、難しいショットを打ってしまうし、さらにはチームメイト

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          The Growth Mindset

          Fixed mindsetとGrowth mindset "Fixed Mindset"とは備わっている才能をもちいて問題の解決にあたることである。しかし、"Fixed Mindset"を持つ人は直面するチャレンジが自分の"才能"では扱いきれないほど大きいとみなした時、それを「乗り越えるのが難しいチャレンジだ」と判断してしまう傾向にある。 "Growth Mindset"を持つ人とは、ハードワークと創造性によって自己を高めることに集中している人のことである。才能に頼るので

          The Growth Mindset