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【NYx自然】庭に来るウサギがかわいすぎる!(だけじゃない話)

こんにちは。

春になって家の周りでウサギをよくみるかけるようになりました!

小さめの耳に、大きな目、白いしっぽ。ふわふわかわいくて、緑の芝の中に見つけるたび、癒し効果が半端ないです。

これは相当な「生態系サービス」を受けていると実感。

生態系サービス:人が自然から受ける恩恵のこと。水や空気の浄化、食料や原材料などの資源、作物の受粉、文化やリクリエーションなどがある。自然と触れ合うことで得られる安らぎといった精神面の恩恵も含まれます。

メイン画像のうさぎ、なぜかこちらに近寄ってきてくれて、正面のショットが取れました。・・・かわいい💛

普段は近づこうとすると走って逃げてしまうのですが、警戒心を忘れることもあるのだろうか。家の住人と知って警戒を解いている?(なんてことはないと思う)

庭に来ると、木の陰で休んだり、芝や雑草をむしゃむしゃと食べまわっています。去年は庭に巣を作って出産までしていたので、今年も期待…。

庭にの端に植えられている針葉樹は地面近くまで葉が茂っているので、密かにくつろぐのに最適。

さて、このウサギ、調べてみたら、コットンテール・ラビット(Cottontail Rabit/ワタオウサギ属)という、南北アメリカ大陸に20種類ほどいるウサギのうちの一種なのだそうです。

あまりにたくさんいるので、まあよく人間の居住環境に適応しているな、と思っていたのですが、

「NYには2種類のコットンテールがいる」という記述を発見。

NY州のほか、NYの北に位置する「ニューイングランド地方」と呼ばれるアメリカ大西洋岸北部の州(マサチューセッツ州、コネチカット州、ニューハンプシャー州、メイン州など)に、このウサギにそっくりのウサギがもう一種いるのだそう。

「ニューイングランド・コットンテール」と呼ばれるそのウサギは、数が減ってしまい、絶滅の危険性があるそうです。

地図で見ると確かに、生息域がごくわずか!

New England Cottontail(ニューイングランド・コットンテール)の生息域(IUCNレッドリスト)レッドリストではVU(Vulnerable/危急種)と評価され、個体数が減少している。
Eastern Cottontail(イースタン・コットンテール/トウブワタオウサギ)の生息域(IUCNレッドリスト)。NY郊外で見られるウサギはこちら。レッドリストではLC(Least Concern/低懸念)。

数が減ってしまった理由は、土地開発によって自然の住処を奪われてしまったこと。道路が作られ、移動もしにくくなってしまったのそうです(ロードキルをよく目にします)。

また、家の近所で見られる「イースタン・コットンテール」のように、人の居住地の環境にもうまく適応できているわけではないようです。

さらにイースタン・コットンテールは、もともとはニューイングランドには生息していなかったものが持ち込まれたそうなので、ニューイングランド・コットンテールが競争圧にさらされてしまっている側面もあるそうです。

ニューイングランド・コットンテール(wiki commonsから拝借)イースタン・コットンテールと見分けるのが難しいそうです。確かに、よく似てる…。

さらに、レッドリストを見てみると、南北アメリカのコットンテールの中には、同じように絶滅の恐れがある種がいくつも…。

庭に来るかわいいウサギの仲間が、こんな状況にさらされているとはつゆ知らず。

身近にいなければ、気づかないし、知らないまま。
そんな風に、追いやられた生き物が、人知れず絶滅してしまうのはいたたまれません(もちろん、保全に取り組んでいる人達が大勢いるのですが、普通に暮らしてると知らないままかもしれない)。

「かわいい」で済ませてはいけないな、と思いました。




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