黒いスペインと陰影礼賛#3


1.19世紀末スペインのエスパーニャ・ネグラ
2.大陸の西と東の外れで衰退し続ける2つの国の表現の近似
3.ガウディの中の黒
4.とにかく明るいサクラダファミリア


3.ガウディの中の黒
・エスパーニャ・ネグラの動きと同じ頃、ガウディは奔放に材料と色を使い建築を手がけた。
・自分が実際に見た行った時、カサバトリョ等の鮮やかな色使いは確かに素晴らしいと感じたが、最も感銘を受けたのは、あまり色鮮やかとは言えないコロニアグエルの内部空間だった。
・また、訪れる前は最も感銘を受けると思っていたサクラダファミリアには予想していた程の感銘は受けなかった。
・なぜサクラダファミリアに感銘を受けなかったかと考えてみる。1つはサクラダファミリアは未完成だったからということもあったと思われるが、それならコロニアグエルも同様に未完成なのだから、サクラダファミリアに感銘を受けなかった理由にならない。
・では何かと考えるとそれは多分サクラダファミリアは明るすぎて、コロニア・グエルには闇があったからではないかと思われる。


コロニア・グエル内観


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