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【図解】経済のしくみ①

経済のしくみを知りたい、お金儲けをしたい方へ。

上記スライド記載のもくじの流れでお話を進めていきます。お時間ない方は、本記事内のスライド部分だけ流し読みしていただければと思います。

まずは単純なところから。お金を使う主体には「個人・政府・企業」があり、これらが何かを作る主体である漁業者や製造業者にお金を支払うことで、経済が回ります。ここで、支払われるお金(=支出)の総額と、受け取られるお金(=収入)の総額は一致します。

よくよく考えると、輸出入も考慮するべきです。輸入をするとモノは国内に入る一方、お金は海外に出ていきます。輸出はその逆で、モノは国外に出ていく一方、お金は国内に入ってきます。お金だけを考えたとき輸出額>輸入額であれば貿易黒字、そうでなければ貿易赤字です。

加えて、お金の循環も考えます。つまり、最初に考えた「何かを作ってお金を受け取った人たち」のお金の使い先についてです。彼らは、従業員へ賃金を支払う・政府へ税金を収める・貯蓄するという選択を取ります。ここまで来ると、スライド上下それぞれにある「個人・政府・企業」をくっつけることで、経済が回っていることが見て取れます。

私達がお金を使えば、それは何かしらの形で必ず返ってきます。貯蓄をしたとしても、そのお金は銀行を通じて個人や企業へ融資されることで、形を変えて返ってきます。

この循環・収入・支出の総額は一致しており、日本では1年間で547兆円くらいです。日本国内の経済を考える際、収入の項目に海外企業を入れても仕方がない(海外企業の収入は日本には残らない)ので、「輸出ー輸入」という形で支出の項目に入れ込んでしまいます。また、財政赤字についても少し追記をしてあります。
※ちなみに「貯蓄=財政赤字+企業支出+(輸出ー輸入)」です

ここまで来ると、日本の経済を予測する方法が少し分かってきます。例えば、個人の支出が盛んになりそうなニュースが流れれば、それは日本の経済規模が膨らむバロメータになるわけです。同様に、政府が公共事業としてお金を支出するというのであれば、それも経済規模を膨らませる役割を果たします。

ちなみに、ここまでの話はニュースでたまに耳にするGDPそのもののお話でした。実際には「循環→分配」「収入→生産」という用語が用いられており、分配総額=生産総額=支出総額となることを「GDPの三面等価」と呼んだりもします。

最後に、拡大しないと見えませんが、GDPの各要素と対応する指標を書き下したものを置いておきます。例えば「全産業設備投資」という経済指標は、企業の投資意欲を表すものです。ここで企業の投資(=支出)はGDPの19%程度を占めていることを思い出せば、この経済指標の上下がGDPの上下をある程度占うものであるということが感じられるのではないかと思います。

景気の予測をしようと思うと金利や物価についても考えないといけないため、本記事はまだまだ上辺をなぞっただけのものです。しかし、取り敢えず経済のしくみを知る第一歩にはなったのではないかと思います。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。


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