中途採用実態調査 2024年度見通し

1月18日にリクルートワークス研究所から中途採用実態調査が発行されていたので内容のサマリと考えたことを記していく。

サマリ

2023年度上半期の中途採用実態

・必要な人数を確保出来ていない企業は全体で58.5%(前年58.7%)
・社員数5,000人以上の企業では52.5%(前年57.3%)

大企業では確保が進んでいないとはいえ、前年に比べると数値が良くなっている

・業種での確保できた割合は卸売業46.6%、金融・保険業49.7%

業種によっては半数近くが確保できている


中途採用実態調査2023年度上半期実績、2024年度見通しより引用

確保できた企業の割合の下降トレンドと確保できなかった企業の割合の上昇トレンドは続いている

2024年度の中途採用見通し


中途採用実態調査2023年度上半期実績、2024年度見通しより引用

2024年度も中途採用が増える企業の割合は高く採用意欲は高い


中途採用実態調査2023年度上半期実績、2024年度見通しより引用

2,000人以上の企業で中途採用見通しが「増える」と回答する企業の割合が高く、大企業ほど採用に意欲的とうかがえる

感想

2024年度も引き続き企業側の採用意欲が高いため、中途採用市場は今年度並の活況となると予想される。
一方で、コロナ特需の一服感や企業の賃上げの動きを考慮すると転職者側で転職を控える動きも予想される。また人材獲得が難しいとなると社員定着に切り替える企業も増えることが予想されることから一概に来年度も活況かと言われると疑問が残る。

また全体としては採用意欲が高いかもしれないが、実際に採用したい人材というのは限られており、そもそも希少性が高い人材である可能性があるため実際にマッチングして転職するかと言われるとわからない。

今後、労働力人口の高齢化に伴う構造変化が本格化と企業が求める人材の変化が加速することを考えると過去の情報から未来を見通すことは難しい。
企業側の採用意欲が満たされない状況が続いた時にどのような変化が起こるのか今後も注視していきたい。



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