月のこどもたち

今日は夫が休みだったので娘を預けて夕方1人でドライブをした。月がいつもより近く感じて、大きく見えた。満月かと思ったら違うらしい。満月は明日なんだって。

私が通っていた小学校は変わったしきたりがあって、学年ごとに森、虹、海、太陽、星、月、と言う名前に組み分けされていた。私が入学した学年は月組で、体育の授業の時は黄色い運動帽をかぶった。森組は緑、虹組はオレンジ、海組は青、太陽組は赤、星組は紫で、運動会となると色とりどりの帽子を被った子供達が溢れていてきれいだった。

入学初日、クラス全員集合して、これからみんなが過ごす教室に向かいますと伝えられた。ドキドキしながら部屋へ入っていくと、教室の床には月面の絵が敷いてあった。担任の先生が宇宙飛行士の格好をして、足をふわふわさせながらその上を歩いていた。星条旗も持っていた気がする。アポロ11号のことは知らなかったけど、ここが月であることはわかった。今日から私は月組になったのだ。他の子達もみんな月組。私たちは月組のこどもたち。

素敵な演出だったなぁ、と今でも懐かしくなる。今でも私は月が大好き。きっと今も私は月組。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?