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ラジオと生活のこと。

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ラジオと生活のこと。

最近の記事

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先日、娘が3歳になった。 誕生日当日は大きな公園の芝生の上にレジャーシートを広げて、テイクアウトのお店で買ったオードブルやサンドイッチを食べた。偏食の娘は見慣れないものは食べようとしないのでアンパンマンのスティックパンを食べていた。ノンアルコールワインの小瓶を夫と分け合って乾杯した。 娘が3歳ということは、私と夫も親になって3歳だ。 ブランコが好きな娘は長い時間ブランコに乗ってはしゃいでいた。夫が強く押しても怖がらずに大笑いしている。あまりに長いこと乗っていたので、他の子も

    • どうでもいい記憶

      あちこちオードリーのオンラインライブ以降、若林さんのnoteを購入して、初回から少しずつ読み進めている。 私がオードリーのラジオを聞くようになったのも、若林さんの著書を読むようになったのもここ数年のことなので、最近のテレビやラジオで話されていたことの補足やより深く掘り下げた話に触れられて嬉しい。毎日少しずつ読み進めながらとても贅沢な気持ちになっている。 傷ついたことや納得がいかなかった話等に対して大いに共感させてもらってもいるのだけど、それ以上に内省されてるから学ぶことがたく

      • 挨拶が苦手という話

        昔からずっと悩んでいることがあって、非常識だと思われるし人間性を疑われそうで怖いから誰にも言えずにいたことがある。それは人に挨拶するのがとても苦手だと言うことだ。 子供の頃から「なぜ人に会ったら挨拶をしないといけないのか」という疑問に対して納得のいく答えを見つけることが出来ずにいた。そんな疑問が芽生える前から挨拶をするという事を徹底的に叩き込まれていれば出来る様になったのかもしれないけど、物心がついた頃には挨拶をすることに消極的になっていた。「挨拶は基本中の基本」「挨拶が出

        • 打ち上げ花火

          数ヶ月前に唐突にtwitterをやめた。 そもそも日常生活で友達と言える人がおらず、初めての育児を経験する中で孤独を感じ、好きなものが同じ人達と繋がりたいと言う欲求が抑えきれず始めたのだった。 新曲が公開されたり、番組が放送されるタイミングを誰かと共有して盛り上がれるのはとても楽しいことだった。自分だけでは知り得ない情報もどんどん流れてくるし、自分もそれを提供することで仲間意識のようなものも芽生えていった。 その一方で、所謂TLの空気に水を差してしまうようなことが言いづらくな

          ナナメの夕暮れ

          少し前に、私はある事に気がついた。それは自分の人生の中で、母について考える時間があまりに長すぎるということだ。 母は一度怒りの感情に捉われると機嫌を直すのが下手な人だった。どんな理由であっても、私を叱るとその後1週間近く目も合わさず口もきいてくれない事がよくあった。幼い頃、物凄い剣幕で叱られることも怖かったが、どちらかというとその無視され続ける数日間の方がとても辛くて悲しかった。母の不安定な情緒も、ヒステリックな気性も、他の家も同じなのかと思っていた。だが、他県の大学に進学し

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          ワニとブルドッグ

          昔から感情を表に出すのが苦手だ。周りの人にどう思われてるかは分からないけど、普段から能面みたいな顔をしてるんじゃないかと思う。 職場の先輩がおやつにケーキを買ってきてくれたとか、パート先の店長がお土産をくれたとか、そういう偶発的に好意を受け取る状況になるとどうしていいかわからなくなることが多い。美味しいものをいただけるのは嬉しいし、特に深い意味はないのだと分かっていても、大きく喜んだ方が良いんだろうな、とか、今のリアクションじゃ小さかったなとか考えてしまうので、出来れば何も

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          Where am I

          一つの場所に定住することなく、ずっとあてもなく転々と移動しながら生きていきたいと言う願望が子供の頃からあった。 私の母は両親揃って教員でとても厳格な家庭で育ったと言う。小さな田舎町では、近所を歩いても学校の中でもどこで何をしても○○先生の娘、と認識されるのが辛かったのだろう。私が物心ついた時には、母は安心できるのは家の中だけで、外にいる人はみんな敵だと言う考え方を持っていた。後に精神疾患で入院することになるが、今思えば極端な被害妄想は母がもっと若かった頃から始まっていたのだ

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          徳を積む

          徳を積むことにした。もう、積んで積んで積みまくることに決めた。 私はかなり執念深い人間だと思う。これまでの人生の中で、あいつのことだけは絶対に許さないと思った人が大勢いる。小学生の頃はまだ「水に流す」と言う行為が出来ていた気がするし、どちらかと言えば自分は寛容な性格だと思っていた。だが、思春期を迎えるに従って、心ない言葉をかけられたり、人前で恥をかくようなことをされたり、単純に好きな人にフラれたり、理不尽な思いをしたり、大なり小なりしんどい経験を重ねるに従って奥歯をぎりぎり

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          明日のたりないふたり

          もし、人生がジグソーパズルだとしたら、最初は数えるほどにしかピースがはまっていなくて穴だらけだとしても、成長するに従って自然と埋めていけるものだと思っていた。一つ一つのピースが塞がっていけば、最後にはきっときれいな景色が現れると信じていた。それこそが完成形の自分であり、最高の自分であると。 でも実際は、未だ思い描いていた自分とはほど遠く、いっこうに塞がれる気配のない穴を見つめたまま「こんなはずじゃなかったのに」と思うことばかりだ。生きてると傷つくことばかりで、自分を甘やかし

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          上半期

          もう6月になってしまった。半年なんてあっという間だ。 この半年の間に、離乳食を一切受け付けなかった娘は突然パンをむしゃむしゃ食べるようになり、拍子抜けするくらい簡単に粉ミルクを卒業した。家の中では歩きまわるのに、靴を履くのを頑なに嫌がり続けていたが、これもまたある日突然履けるようになり、外で散歩ができるようになった。言葉も少しずつ覚え始め、よいしょ、おいしい、かわいい、はいどうぞ、が言えるようになった。こうやって書いてみると子供の成長は早い。代わり映えのしない毎日の中で、た

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          ニーゼロニーゼロ

          私は東京オリンピックに対して複雑な感情を抱いている。それは恥ずかしいくらい個人的な恨みによるものなんだけど、それを書き残せるのも2020年の内だけだな、と思ったので書き残しておく。 今から10数年前。就職して一番最初に配属された部署に元空手部のいわゆる超体育会系の先輩がいた。先輩は顔が広く、あるパラリンピック選手を中心に、他業種の友人達とオリンピック・パラリンピックを東京に招致しようという民間活動をしていた。その行動力は凄まじいもので、イベントを頻繁に開催したり、仕事のコネ

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          月のこどもたち

          今日は夫が休みだったので娘を預けて夕方1人でドライブをした。月がいつもより近く感じて、大きく見えた。満月かと思ったら違うらしい。満月は明日なんだって。 私が通っていた小学校は変わったしきたりがあって、学年ごとに森、虹、海、太陽、星、月、と言う名前に組み分けされていた。私が入学した学年は月組で、体育の授業の時は黄色い運動帽をかぶった。森組は緑、虹組はオレンジ、海組は青、太陽組は赤、星組は紫で、運動会となると色とりどりの帽子を被った子供達が溢れていてきれいだった。 入学初日、

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          いなくなった君へ

          母のお腹の中にいた頃、私は男だと思われていた。 周囲から男の子を産むよう念を押されていた母は、性別はどちらでも良いと思いながらも、どこかで期待していたのだと思う。ただ、会う人会う人みんなに「この子はきっと男の子だね」と言われる為、そうに違いないと思うようになったらしい。産着やら布団やら、男の子に合わせた水色のベビー用品を買い揃えたところで、生まれてきたのが女の子の私だった。 母には、若い頃から懇意にしている占い師がいた。物心ついてからその人に会った時に言われた言葉を覚えてい

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          カウント10

          勝負事を避けた人生を歩んできてしまった。 私は人と争うことが子供の頃から好きではなかった。妹が生まれるまで一人っ子のように育てられた私は、おもちゃもおやつも誰かと競わなくても手に入れられたし、1人で悠々と好きな時間を過ごして育っていた。 だから、小学校に上がって母の思うような良い成績が取れなかった時に、優秀なクラスメイトと比較され、「あんたはこれだけは絶対に誰にも負けないと言うものがないのか」と叱責されてひどく動揺した。その瞬間まで、誰かと競ったり、順位をつけられる世界を知

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          イッツ・ア・スモール・ワールド

          昨日の佐久間さんのオールナイトニッポン0。1人でディズニーランドに行って、幼かった頃の娘さんとの思い出が蘇って泣いてしまった話、良かったなぁ。佐久間さんのラジオは、仕事の話も、おすすめのエンタメの話も、ゲストで来る芸人さんやスタッフさん達との熱い話もどれも面白いし大好きだけど、1人の夫や父親としての姿が垣間見れる時に、あったかい気持ちになる。ちょっと情けないところも含めて、佐久間さんの人柄がより好きになる。 私も小学生の頃、同級生の友達の家族と合同で毎年ディズニーランドに連

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          好きの芽

          ファンの定義ってあるんですかね。 ファンクラブに入会すると、アーティスト側から「あなたは私のファンですね」って囲ってもらえたような気がする。ただ、ライブの為に遠征したり、グッズを何万円分も購入している人達と比べると、自分にはそこまでの情熱はないのかもしれない…とちょっと落ち込んでしまう。自分には自分なりの応援の仕方しか出来ないから、他と比べても仕方ないんだけれど。 某有名番組に出演して以降、私の好きなアーティストに対する批判が出てきてtwitterのTLがにわかに殺伐として

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