見出し画像

障害とともに生きる


「聴く・聞く」については、今まとめているので次回あたりの交換日記で公開できればと思います。

んで、今回のタイトルは「障害とともに生きる」です。あぁ、そんなに大げさに構えなくて大丈夫です。そんなに重い話をする訳でもないので。でも、真面目に書きますよ。

ご存知の通り、パートナーは病気からくる障害を持っています。その病名は筋痛性脳脊髄炎と繊維筋痛症というものです。筋痛性脳脊髄炎は通称:慢性疲労症候群といわれている病気で、たま〜にテレビで取り上げられたりします。慢性疲労症候群は、「慢性疲労」という名前がついているばかりに「栄養ドリンクを飲めば治るよ」とか「寝れば治るよ」とか言われて誤解を招く名前ということで、業業しい名称の筋痛性脳脊髄炎に変更がなされました。

繊維筋痛症は意外と知られているかもしれませんね。もう何年前になりますが、繊維筋痛症にかかった元女性アナウンサーがあまりの痛みから飛び降り自殺をしたことがあり、一斉に報道されたことがありました。なんとも痛ましい話でした。

どちらの病気も原因が不明で、治療方法は見つかっていません。そのため基本的に横になって寝る、そして対処療法として複数の痛み止めを飲むのが治療の関の山。そんな病気にパートナーは罹り、移動は電動車椅子です。

そんな状況下に置かれているパートナーと今度、旅行に行ってきます。行ってくるんですが〜、まぁ〜、準備が大変なことこの上無いです。まず薬の準備。地震やなにかトラブルがあって家に帰れない場合を想定して、予定している日数よりも多く準備しておかなければなりません。もちろん準備するのは私。計算が苦手な私。パートナーと話し合いながら、何日分余計にもっていくか決めておかなければなりません。次にパッキング。暑い寒い、そして気圧差に弱いパートナーが体調を崩さないように着るものも調節しなければならない。さらに電動車椅子なのでバッテリーの予備を持ったり、充電器をトランクに詰め込んだりと忘れ物がないか二重三重のチェックが必要となります。でも、ここまでは良いんです。面倒くさいという点を乗り越えれば、どうにかなりますから。

最大の問題点は、旅行先での移動方法。東京など都市部はなんだかんだと言いながらも、オリンピックのおかげでタクシーの車種が変わり車椅子を積めるような車も増えたし、地下鉄など細かい移動経路が確保されています。しかし、一歩、都市部を抜ければバリアフリーなんて言葉はどこ吹く風。車社会の田舎において、障がいを持つ人が自ら移動することなんて考えられていません。歩道はガタガタ、段差はもちろん、電動車椅子でお店に入ることなんか想定されていないので入口にも到達できません。そして、さらにどうやって観光できる場所まで行くか。レンタカーを借りるか、地元のタクシー会社に頼んでジャンボタクシーや介護タクシーを手配してもらうしかありません。

今回は静岡県伊豆市に行くのですが、タイミングが悪かった。ちょうど「アジサイ祭り」というイベントがあるらしく、どのタクシーでも電動車椅子が載るようなタクシーは確保できませんでした。望みがあるとすれば、レンタカー。急いで探すとなんとか借りることができました。ホッとしたと思うでしょう。わたし、ゴールド免許なのですが、ペーパードライバーでもあるのです。知らない土地で大型車を、それも5〜6年ぶりの運転。私もパートナーも今から戦々恐々としています。

それでも旅行先で綺麗な景色を見たい、美味しい食べ物を食べたいというパートナーの願いは叶えてあげたい。だって、普段は家のベットに横たわり、変わり映えのしない天井ばかりを見つめて生活しているのですから。

障害がある。そのために、諦めなければならないことは幾らでも出てきます。我慢しきれなくて「どうして私は動けないんだ?どうして普通の人みたく遊びにいけないんだ?どうして?」と涙ながらに訴えるときも我慢強いパートナーでさえ、たまにはあります。それでも尚、障害とともに生きて行かなければならない人たちが沢山います。パートナーもそのうちの1人です。

それでも、いくつもの試練を知恵と工夫で乗り切って旅行に行ってきます。早く都市部だけでなく、他の地域でもバリアフリーが進んだり、障害を持つ人が快適に移動や生活できる環境が整えば良いなぁと心から願っています。

重い話はしないと書いておきながら、なんだかどんよりした話になってしまいました。すみません。

ん〜、でもね、パートナーが笑顔でいられるように頑張りますよ。障害や病気があってもパートナーが笑っていられる。そんな生活の工夫をしていきたいですね。

ということで、気分を変えましょう。プチ・フランス語講座の時間です。今回は動詞を使った命令形。さて、どんな風にすれば命令形になるんでしょう?お楽しみに!

——————————————————————
フランス語の命令形は人称の違いによって、3つあります。tu と nous と vousです。

er動詞のparlerを例に取りましょう。まずは tu。tu parles(テュ パルル)「君は話す」の文から、tu を取ってParle.(パルル 話しなさい)となります。このとき、語尾のsが無くなるのでご注意を!

次にnous(ヌ 私たち)に対する命令形は「〜しましょう」という意味になります。英語のLet’sと同じ意味です。nous parlons(ヌ パルロン 私たちは話す)から、nousを取り、Parlons.(話ましょう)という感じです。

そして、vous(ヴ)のときは、vous parlez(ヴ パルレ)のvousをとってParlez.(パルレ)とすればOK!

ただし、ここでvousに対する注意点があります。vousは「君たち」という二人称複数形でもあり、二人称単数形もしくは複数形の丁寧な表現としても使われて、「あなた」「あなた方」という意味でも使われます。そのときは丁寧に「話してください。」という意味になります。混乱しそうですが、文脈で判断できるので安心してください。

ほかにも例をあげると、chanter(シャンテ 歌う)の命令形は次のようになります。

Chante.(シャントゥ)
Chantons.(シャントン)
Chantsz.(シャンテ)

この3つです。今回はer動詞の命令形をやりました。それでは〜。

—————————————————————-

ここまで読んでくださった方、大変ありがとうございます。この文章は「verdeとタカーシーの身のない交換日記」として、マガジン化されています。もちろん無料です!これまでの交換日記も下のリンクから読めるので、ぜひご覧になってみてください。できたらマガジンをフォローしてくれると嬉しいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?