当選者を叩くよりもやって欲しいこと (池上さんの優先順位は?)

参議院選挙はずいぶん前のような気がするがわずか4日しか経っていない。k今回この選挙で3回目の「零票確認」を達成した!(3回連続)
「零票確認」とは、投票所で最初の投票者が投票箱に何も入っていないことを確認することを言う(らしい)。「零票確認」するために早朝から投票所に出向き長時間並ぶということを想像すると思うが、毎回、投票開始前の10-15分前に行っているだけであり待つ時間もそれほど苦にならない。
今回は投票所へ到着前にライバル(?)と思しき人を見つけたので自然と早足になったが、その人は選挙の係りの人(!)であった。この投票所では零票確認しようとする(暇な)人はいないらしい。
今後も続けていきたいと思う。(あまり意味はないけど)
 
選挙後のニュースとして気になったことがある。自民党から立候補した生稲晃子氏が当選したが、開票後のインタビューを受けないということで池上彰氏がずいぶん騒いでいるということだ。生稲氏は元アイドルであり、何故彼女が立候補するの?と思った程度で関心はなかったのだが、今回調べたところ、政治とのかかわりは2016年秋に政府の「働き方改革実現会議」に民間メンバーとして参加してからのようで、同会議では2011年に乳がんと診断された経験を踏まえ、治療と仕事の両立案を提案したそうだ。立候補に際して、がん治療と仕事の両立などに苦労した経験を踏まえ「実体験として政治に生かしていく。全身全霊を懸けて戦う」と決意表明したようである。しかし、ネットでの候補者へのアンケート結果を見るとほとんどの項目で「回答せず」となっており、大丈夫かな?と気になった。
 
そもそも、資格を満たしていれば誰でも立候補することは自由である。タレント候補者も然り。もし、タレント候補者が気に入らないのであれば、我々はその候補者に「投票しない」という対抗手段を持っている。また、タレント議員を立候補者させた党に対しても比例代表で「その政党名を書かない」という対抗手段がある。我々はその権利を行使すればよいのだ。
 
しかし、今回、池上氏は(生稲氏が)「当選後にインタビューに答えない」と言うことに対して非難めいたことを言っており、また、「国会議員としての資質、勉強が圧倒的に足りない」(党関係者の匿名意見)ということを紹介しているが、一体全体、何のためにこういうことをしているのだろうか?
 
タレント候補者のみならず(残念であるが)十分な資質を持ったうえで立候補する人は少ないのではないか。そんな候補者に問題があると言いたいのかもしれないが、生稲氏は少なからぬ有権者から投票を得たのである。非難するとしたら候補者ではなくこのような人に投票した有権者を責めるべきなのではないか。
生稲氏が池上氏から質問を受けると、恐らく答えに詰まり立ち往生するだろう。しかしそれを見てどうなるのだろうか。今回、当選したのだから、6年間頑張って化けて欲しいが、現時点ではこの人に何を期待するものはそんなにないはず。にもかかわらずこの人を質問責めにして右往左往する姿をさらして何の意味があるのか?
 
「議員の資質が無くて立候補するとこのようになるよ。」という見せしめを行いたいのだろうか。生稲氏のファンでもなんでもないけれど、今回の池上氏の対応には疑問を呈せざるをえない。

我々が聞いて欲しいのは、ミニ政党が乱立してよいのか?供託金の額はこのままでよいのか?れいわ新選組、NHK党の当選者が何をやろうとしているのか?ということである。これらの政党の当選者には、ある種の恐怖を感じる。こちらの方が優先度が高いのではないだろうか?
 



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