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映画:愛と青春の旅立ち

April 3, 2024
An Officer and a Gentleman (1982)/愛と青春の旅立ち

監督: テイラー・ハックフォード
脚本: ダグラス・デイ・スチュアート
出演者 :リチャード・ギア、デブラ・ウィンガー、デヴィッド・キース、ルイス・ゴセット・ジュニア

アメリカのドラマ映画で、若者たちの恋愛や友情、未来に対する不安を描いている。物語は、主人公ザック・メイヨー(リチャード・ギア)がアメリカ海軍の飛行士訓練学校に入学するところから始まる。ザックは厳しい訓練と自己の過去と向き合いながら成長していく。彼は訓練中に出会った地元の女性ポーラ(デブラ・ウィンガー)と恋に落ち、彼女との関係を通じて自分自身と向き合うことになる。また、彼の友人であるシド・ワーシー(デヴィッド・キース)も重要な役割を果たし、彼らの友情が物語に深みを加えている。この映画は、若者たちの成長と自己発見の旅を感動的に描き出し、多くの観客に愛された作品である。

最近、ルイス・ゴセット・ジュニアが亡くなったニュースがあったので、久しぶりに鑑賞した。

旦那は初めての鑑賞で、ふーん、という感じだった(笑)。

見る目が試されたシーン

個人的には、「人をだましてはいかん」ということ。主人公がいい奴かはわからないが、育った背景のせいで人を信じることができない。

伝説の最後のシーン

正直、始めはポーラを都合のいい遊び相手と考えていたのか、本気で好きなのかはわからないし、少しずつ変わってきたのかなと思ったら、「俺は一人だ!愛なんかいらん!」みたいなこと叫ぶので、理解に苦しんだ。

「愛なんかいらん!」と叫ぶシーン

卒業式にいないのかと思いきや、しっかり出席して、しっかり士官となったところは、「トップガン」のマーベリックを思い出させる。

胸アツのシーン

どうして、一時はDORするとやさぐれたところから、卒業するまでに至ったのか(ほかの候補生の励ましか?あるいは自分で考えたのか)すっ飛ばされているのでわからない。DORするとやさぐれたが、立ち直るその過程で、自分にとって何が大事なのか、愛とは何なのかを理解し、最後のシーンにつながるのかと推測する。

個人的にはルイス・ゴセット・ジュニアの鬼教官のキャラクターに心動かされる。

ルイス・ゴセット・ジュニアは、映画の初め、つまり候補生がのんきに軍隊に入りたいです、という状況では上官という立場で、鬼教官として候補生をしばきまくる。若干女性の候補生には優しさもみせるが、「あいつにはハートがある!」というので、やる気があれば多少能力がなくてもサポートしてくれる。ま、「残りは壁越えやな」という嫌味も入れては来るが。

しかし、候補生たちが卒業すると、一気に階級は抜かされるので、最後に候補生たちが1ドルコインを教官に渡すシーン(海軍では1ドルコインを軍曹に渡すことで敬礼される、というしきたりがあるとか、卒業式で1ドルコインを渡すしきたりがあるとか)では、ルイス・ゴセット・ジュニアはこれまでしばいてきた候補生から目下の軍曹という扱いとなる。女性候補生だったシガーが「Sir」と間違って言ってしまったら「私はもう、上官ではないです」みたいな感じのやり取りが痛々しい。自分より上になるとわかっていて、ずっと大卒の甘ったれたやつらの指導をし続けているのだ。

そして、問題児ザックの1ドルコインは、ほかの候補生からもらったものとは別にして受け取る(ほかの候補生のはポケット、ザックのは逆側のベルトに)。超問題児だったけし、能力はあるのに、協調性ゼロだったが、最後は仲間思いな、まさしく士官となったザックは特別何だろうと思うと胸アツとしか言いようがない。

どんな人も、出木杉君より、のび太の方が可愛いのだ。私たち夫婦が大谷翔平より藤波晋太郎を愛するのと同じ。

途中のシーンでザックはただの荒くれものというか、自分勝手なやつかと思いきや、鬼教官にしばかれ続けた結果「おれには行くところがないんだ!だからDORはしない、しない。。行くところがないんだ。。(涙)」といって本心を言うので、そこで鬼教官もザックをただのチンピラという扱いをすることはなくなる。

週末の鬼訓練

この時に励ましてくれた友人などによって内面的に成長したザック。
ザックも初めてかもしれないくらい信頼し、認めたのが友人のシド。
最後は残念な結果に。

JCペニーのマネージャーを目指すと言ってプロポーズ

冒頭の感想に戻るが、やはり人は誠実でないといけないのだと改めておもった。

邦題がダサいし、本来の意味とまったく違うことになってしまったということらしい。それも残念。

終わり

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