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ブルースギターは面白い

最近になって、

ブルースギターは上手とか、上手く弾けないとかいう次元の話しではないのだとハッ!と気づいた。
前々からボンヤリとは頭では思っていたので、
今回の気づきは、確信に至ったと言って良い。

僕はブルースミュージシャンの全てが好きだ。
しかし、特に集中して聴き、好きなギターで弾くとなるとやはり田舎のブルースになる。

田舎の小作人、彼らのギターには巧さなど微塵もなく、強烈なムードがあってその全てに惹きつけられる。

よく若い白人のブルース研究家がローカルを訪ねてブルースマンに会い、話を聞き、部屋や野外でレコーディングしたりしている映像をみる。
そこにはそのブルースマンに対して尊敬の念がある。

上手に弾くための練習をするなら、あのようには弾けなくなる。
また、ローカルブルースマンに共通して言える事がある。
それは、ビート感覚、自由な小節数に自由なコード進行だ。
音がちゃんと鳴っているかいないかなんてお構いなし。

ちゃんと弾くとあの雰囲気は出ない。

デルタブルースギターを志すとき、ギターを真面目に、ちゃんと練習しても何か違和感があるし、ギターばかりやってても埋められない歴史や、そこに生まれ、育ち、働き、景色を見、そこにブルースがある、という大きな隔たりも感じる。それら全てがギターの弾き方やタイミングや鳴らし方に全て表れる。
だからブルースギターは面白い。