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G7の抑え方

良い感じのG7の抑え方がありますので、屁理屈を混じえながら3つ紹介します。
僕の所有する60年代のKAYギターを使って話を進めていきたいと思います。

図1-1

Cの曲で5度コードとして使うG7。
一般の暮らしの中ではドミナントモーションと呼ばれ、1度に戻る時の推進力はこのG7によってより大きくなります。

そんなG7(5度7thコード)。ローコードのフォークスタイルG7は大人気で小ざっぱりした温かい響きですが、このG7の抑え方は不人気でいて一味違います。この抑え方を僕は"ブルースジーセブン"と呼んでいます。
この形が好きな人はかなりのブルース強者とみますがゴスペルやフィンガースタイルブルースによく出てきます。

※♭7=7thの事です。
抑え方が難しい人は中指をルート音にあてても全く問題ないです。

それではもう一つの抑え方を見てみましょう↓

図1-2

この抑え方を僕は"ジャズジーセブン"と呼んでいますが、音使いからしてこれは双子ともいえます。
ジョニーオーティスやピーウィクレイトンみたいな小粋なジャンプブルースやジャズブルースでは必須項目ですのでこの機会に体に叩き込みましょう。
左手のポージングを鏡で観ながらカッコいい形になるまで徹夜でやりましょう。
ジャズジーセブンの方は点線の丸がD音、つまり5度が隠れていますので13thを小粋に鳴らして離すと5度も鳴らせるというオイシイ抑え方です。

そして最後に圧倒的な威力をもつ抑え方です。

3度の威力。

生ギターでやるカントリーブルースによく出てきます。
この抑え方を僕は"カントリーナマセブン"と呼んでいます。
黒人ブルースマンはどういう訳か3度をベース音に使うことがよくあります。主にA、D、F、Gなどで3度ベースが用いられます。

共通する注意点は、抑えた音は全部綺麗にならさなければならん!というような真面目な感覚は捨て不真面目に弾いてみます。鳴らなくて当然、鳴ったらラッキーくらいで充分でしょう。

ブルースのギターには他にも面白い抑え方が沢山ありますのでまた紹介したいと思います。