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ダイエットに強い【αリポ酸】と【カルニチン】は、何が違うのか?

ダイエットに効くと言われる健康食品は無数にあり、一体どれを選べばよいのか分かりません。

その中で、私はαリポ酸カルニチンの2つを推します。

αリポ酸とカルニチンはどういう効果があるのか
αリポ酸とカルニチンの役割の違い
αリポ酸とカルニチンのサプリを飲むタイミング

について解説します。

糖質代謝はαリポ酸

αリポ酸は、このnote でも登場しています。
これまでに紹介したαリポ酸のおもな役割は、マルチな抗酸化作用でした。

αリポ酸は、それ自体が強力な抗酸化作用を持ちます。
さらに、ビタミンC、ビタミンE、コエンザイムQ10を再生させる、血中濃度を維持するというスゴい働きをします。

今回取り上げるαリポ酸の役割は、糖質の代謝促進です。

肥満になる原因のほとんどは、余剰になった糖質が中性脂肪に変換されるためと言われます。

そのため、糖質の摂りすぎを抑えることが何より大切ですが、それに加えて糖質の代謝機能を向上させることも重要です。

αリポ酸は、体内で糖質(ブドウ糖)が細胞内のミトコンドリアという器官でエネルギー代謝される時に、ブドウ糖の取り込みをサポートします。

αリポ酸は、元々医薬品でした。
2型糖尿病の治療薬として1960年代から使用されてきた経緯があります。

ダイエットとは目的が違いますが、糖質代謝の手助けをするという効果効能に関しては、医学的にも実証されています。 

αリポ酸は、レバー、ほうれん草、にんじん、ブロッコリー、トマトなどの食品に含まれ、人間の体内でも合成されます。
が、その量はいずれも極微量です。

ダイエット効果を期待するには、やはりサプリが必要です。
αリポ酸サプリについては、下の記事で詳しく解説しています。

脂質代謝はカルニチン

カルニチンは、糖質ではなく、脂質の代謝促進に働きます。
脂質の代謝促進とは言っても、中性脂肪を直接燃やすわけではありません。

中性脂肪の一部は、運動をした時にリパーゼという体内酵素で分解されて、遊離脂肪酸として血中に流れ出します。 
カルニチンは、その遊離脂肪酸を細胞のミトコンドリアまで運び、取り込みをサポートします。

したがって、運動(有酸素運動がベター)をすることなくただカルニチンを摂っても、その効果は限定的です。

カルニチンは、アミノ酸誘導体といってアミノ酸の一種です。 
必須アミノ酸であるリジンとメチオニンから合成できます。 

タンパク質をしっかり摂っていれば、一定量のカルニチンは合成できます。
しかし、体内合成できるカルニチンは、必要量(1日1,000〜2,000mg)の4分の1程度です。 

カルニチンでダイエットを目指すには、やはりサプリで大量摂取が必要です。

カルニチンサプリは国内外各社から販売されていますが、iheabで探してみると、普通のL-カルニチンアセチル-L-カルニチンの2種類あります。
近年の研究では、アセチル-L-カルニチンの方が小腸での吸収が高いという結果が出ています。

購入するのであれば、アセチル-L-カルニチンをお薦めします。
すでにαリポ酸サプリを飲んでいる人は、アセチル-L-カルニチンのサプリを購入して下さい。

αリポ酸サプリをまだ飲んでいない人には、お薦めサプリがあります。
[Source Naturals]アセチルL-カルニチン&αリポ酸という商品。

アセチル-L-カルニチンとαリポ酸がひとまとめに入っています。
継続しやすいという点では優れています。

ただ、1日分のカルニチンが500mgとやや物足りないので、このサプリを選ぶ場合には1日2錠飲む方がいいでしょう。

αリポ酸とカルニチンを飲むタイミング

αリポ酸は、空腹時に飲むのがベターです。

αリポ酸は反応性が高い物質、要は他の物質と化学反応を起こしやすい物質です。食後に飲んでしまうと、食べた食物の何かと化学反応を起こして、αリポ酸の分子構造自体が変わってしまう可能性があるからです。

そのため、空腹時に飲むのがお薦めです。

カルニチンは、運動をしてこそ能力を発揮します。
運動をして中性脂肪が分解されて遊離脂肪酸になるタイミングと、カルニチンが吸収されて血中に入るタイミングが合えばベストです。

その理由から、運動(有酸素運動)を始める1時間〜30分前に飲むことを推奨します。
お薦めしたアセチル-L-カルニチン& αリポ酸のサプリを飲む場合は、食後2時間以上経過した運動前に飲むのがいいと思います。

もう一つ大切な栄養素

αリポ酸、カルニチンと一緒に摂ってほしいサプリがあります。
コエンザイムQ10

αリポ酸によって運ばれてきたブドウ糖、またはカルニチンによって運ばれてきた遊離脂肪酸を燃焼させるのが、細胞中のミトコンドリアです。 
そのミトコンドリアのエネルギー代謝を活性化させるのが、コエンザイムQ10だからです。

αリポ酸、カルニチン、コエンザイムQ10。
この3つが揃って、糖質代謝、脂質代謝が向上し、ダイエットの成功に近づきます。

コエンザイムQ10サプリについては、下の記事で詳しく解説しています。

まとめ

αリポ酸のダイエットにおける役割は、糖質の代謝促進です。
αリポ酸は、体内で糖質が細胞内のミトコンドリアという器官でエネルギー代謝される時に、ブドウ糖の取り込みをサポートします。

カルニチンは、脂質の代謝促進に働きます。
中性脂肪の一部が分解されて、血中に流れ出した遊離脂肪酸を細胞のミトコンドリアまで運び、取り込みをサポートします。

αリポ酸もカルニチンも、食べ物から摂取したり体内合成も可能ですが、その量は限られています。
ダイエット効果を期待するにはサプリが必要です。

αリポ酸は空腹時に飲むのがベター、カルニチンは運動(有酸素運動)する1時間〜30分前に飲むことを推奨します。  

αリポ酸、カルニチンと一緒に、ミトコンドリアのエネルギー代謝を活性化させるコエンザイムQ10も摂取してください。

この記事の内容については動画もアップしています。
合わせてご覧ください。


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