国際機関就活の学歴要件(修士以上)を満たす【会計分野】

国際機関(国際開発金融機関含)の就活をするにあたりネックになるのが学歴要件、修士課程の有無、であると思う。

と言うのも、金融畑で学歴要件以外は、国際開発金融機関で募集される職種の募集要項を完全に満たす友人・知人は多い。彼らは修士課程がないから国際開発金融機関で仮に就労したとして戦力にならないのだろうか?

僭越ながら、私が友人・知人に国際開発金融機関での就活にアドバイスをする際にも、修士課程を保有していないことから、具体的に応募プロセスに入れずに何とも歯がゆい思いをしたものだ。

今回、まさに友人の一人(米国公認会計士)が、修士を持っていなかったので、社会人で時間的余裕がない彼に最適な会計分野での修士課程プログラムについて、友人と二人で調べたので、備忘録がてらそのプログラムについてまとめることにする。

会計プロフェッションで、「国際機関就活をするにあたり、ただただ学歴要件(修士の有無)を満たしたい!」という方に向けて何かしらの参考になれば幸いである。

*高等教育は、「そんな打算的に選ぶものでない」、「トップXX位でないと無駄」、「受験準備含め勉強時間の確保ができなくば、そもそも高等教育に進学するな」などといった雑音が聞こえてきそうだが、そう思う方は自身でその信念を貫けばよい。

セレクション条件

以下を、大学院選定のセレクション条件とした。

・一都三県内(但し、三県といっても都内から1時間以内で通える所)

・できたら1年のプログラム、もしくは学費が安い

・社会人でも卒業が可能(週末、夜間クラスなど)

・会計分野(USCPA保有が有利に働くプログラム設計になっている)

・奨学金がある

・倍率が低い(受験準備に費やすお金も時間も非常に限られているため)

セレクション条件を満たす修士課程プログラム
上記を全て満たす大学院をネットベースでだが調べた結果見つかったのは、

「青山学院大学大学院会計プロフェッション研究科、リカレント・コース1年制」

という結果になった。

青山学院大学大学院会計プロフェッション研究科、リカレント・コース1年制
プログラム内容を、上記セレクション条件に照らしながら簡単にまとめる。

(プログラム詳細は公式HP参照:http://www.gspa.aoyama.ac.jp/curriculum/recurrent.html)

・一都三県内(但し、三県といっても都内から1時間以内で通える所)

最寄り駅が渋谷駅

・できたら1年のプログラム、もしくは学費が安い

1年で卒業が可能。但し、USCPA、公認会計士、税理士、弁護士(試験最終合格者を含む)のいづれか。

・社会人でも卒業が可能(週末、夜間クラスなど)

夜間と土曜のみの通学で卒業可能

・会計分野(USCPA保有が有利に働くプログラム設計になっている)

研究科名の通り・・

・奨学金がある

そもそも1年で修了するプログラムのため費用の節約になっている。奨学金も複数用意されている(内容、合格難易度は不明)

(詳細はこちら参照:http://www.gspa.aoyama.ac.jp/admission/school_expenses.html)

・倍率が低い(受験準備に費やすお金も時間も非常に限られているため)

2019年度倍率は1.13倍

定員 80名

受験者数 125名

合格者数 111名

(情報ソース:http://www.rena.gr.jp/surveys/ninzu/m.html)

・その他

卒業までの単位:受講プログラムは選択制。「会計監査プログラム」と「税務マネジメントプログラム」

卒業必要単位:30単位(内、必修科目:6、プログラム選択必修科目:4、選択科目:16、演習科目(必須):4)

授業科目:科目は右記リンク参照(http://www.gspa.aoyama.ac.jp/curriculum/subjectlist.html)

入試カレンダー:5月または7月入試、9月入学(http://www.gspa.aoyama.ac.jp/admission/index.html)

上記ざっと見ただけでも社会人として第一線で活躍する会計プロフェッショナルにとって現実的なのではないだろうか?

国際機関(国際開発金融機関含)での就労を目指しているが、学歴要件がネックになっている会計プロフェッショナルは、修士課程をサクッと取得して学歴要件を満たすためにも、検討する価値は十分にあるのではないだろうか。

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