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caution

ちょっと前のことなんですがね。

新規のお客さんからは、何故このお店を始めたの?って質問をだいたい89%くらいの確率でされるんですよ。私がお酒売る人っぽくないのか、理由は分からないけど。

聞かれたら一応駅とかに置いてるフリーペーパー1冊分くらいの情報量の、薄ーい人生の流れをさらりとお話させてもらうことが多いんですが(また機会あれば書きます)、ある時お客さんが話を聞いた後に何かのタイミングで、

「なるほどー、こんな仕事頭ヌケてないと出来ないもんな!」

と。

私の経歴を聞いて、頭がヌケてる=お馬鹿 と思われたのかな?しかも、こんな仕事 とは?
小さなモヤ玉が。

基本お酒入ってるしもちろんその方は深い意味なく言うてるのが分かるから全然良いのやけど、多分ひと昔前の私だったらいちいち気にしてたし、イラっとしてたなぁ。言い返してたかも。笑


慣れってすごい(怖い)ですよね。場数を踏むと分析力が多少なりつくし、そうかこの方はこういう方なのねと、たいがいのことはスルー出来るようになりました。

私の場合、まだ疑問に思うくらいには自分の中で一瞬引っかかる、でも長く残りはしないという状態なので、培って来たこのバランスは失わないようにしなきゃなって思ったんです。

お客さんにはお代を頂く以上、それにプラスした何かを持って帰って欲しいし、付加価値を生み出せるのが嬉しくてお店をやっています。
人間同士対等と言えども、どんなお仕事でもプライベートでも、外に出ればだいたい何かを提供する側される側に分かれますよね。
だから、どっち側に立った時の気持ちも理解出来るはずなんじゃないのかなぁと思っちゃう。私が考え過ぎな性分てのもありますが。


最近はそういう出来事に遭遇する度、イラッとするより何だか残念な気持ちになるんですよね。心の中の私は白目剥いてます。


まぁ、色々ヌケてるのは周知の事実。へらへらしてますけど、何言われてもOK、という訳ではないのですよ。


意外とダメージを負ってないようで、ふとした時に「あれ?あの時の傷まだ治ってなかったんだ」と痛みが蘇ることがあります。

そういうのを何度も何度も繰り返してる内にどこの痛みか分かんなくなっちゃうくらい重傷になってた、なんてことにもなりかねないのでそこのあなたもお気をつけて。

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