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クックパッドのサマーインターン2019に参加してきました

こんにちは。院生兼UIデザイナー見習いのたまいです。
今回はCookpad Summer Internship 2019に参加してきましたので、出来事や学んだことをご紹介します。

インターンシップについて

僕が参加したプログラムは、"6 Day Product Design"コースです。ざっくりいうと、デザイナーとエンジニアのペアで、ゼロからサービスを作りサービス開発について学ぶ、といった内容でした。僕はそこにデザイナーとして参加しました。
デザイナー参加者は9人と、相当な倍率をくぐり抜けた人(後で社員の方に聞きましたが、応募者はすごい数だったのこと)しかいないので、参加者のレベルが高く、頑張らなきゃ...と思ったのを覚えています。


Day1:オリエン&サービス開発講義

初日はオリエンテーションと、クックパッドのサービス開発についての講義・実習でした。

・サービス開発講義
新井さん(@SpicyCoffee66)による、クックパッド流のサービス開発の基礎についての講義を受けました。約2時間に及び、こんな内容を現役の方から聞けるなんて...😂と感動でした。(当日の資料が公開されたみたいです!)

・ミニワーク
前半の講義を受けて、実際にデザイナー3人1組でチームを組み、サービス開発のミニワークを行いました。
「パートナーのいる若手社員のおでかけの課題を解決するスマートフォンアプリ」というお題で、インタビュー➡️ペルソナ作成➡️価値仮説の作成➡️ペーパープロトタイピング➡️発表➡️講評 といった流れで取り組みました。
講評では審査員の方々も真剣、とのことで鋭い意見もバチバチ飛んでいました。2日前に参加したGoodpatchのインターンで失敗した反省を活かし、「(限られた時間しかないので)ユーザのもつ課題を解決するような、シンプルかつ軸のあるものをつくる」ことにフォーカスすることで、幸いにも審査員の方からは良い評価をいただくことができたと思います。

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(写真提供: Cookpad Inc.)

・懇親会
ミニワークの後、既に4日前から開催されている"10 Day Tech"コースに参加中のエンジニアと合同で懇親会が開催されました。食の会社というだけあって、チームを組んでのお料理対決が行われました。50人以上が同じ場所で料理をするカオスな空間でしたが、最終的にはどこのチームも形になり、全て美味しかったです😋

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学んだこと:
・言葉で議論するより、モノで語る
・質より量で、検証を繰り返して改善していく
・アイデアは恥ずかしがらず、すぐ見せる ➡ 心のパンツを脱ぐ
・サービス開発とは、ユーザに価値を届けること、及びそのための方法

Dayおまけ:UI&Figma特別講義

翌日は土曜日だったのですが、特別に、UIデザインの基礎とデザインツールFigmaについての講義が自由参加形式で開催されたため参加しました。

この講座、デザイナーのふじけんさん(@kenshir0f)から直接講義を受けれるという神講義でした。Figmaを使ったことはなかったのですが、この講座を受けることでFigmaの基本操作はマスターすることができたと思います。こんなのをご厚意で開催してくださるなんて豪華過ぎました。Figma使いになります。

Day2:サービス開発実習①

2日目は、5日間あるサービス開発実習の初日ということで、お題と相方の発表があり、その後実際にサービス開発に取り組みました。

・お題発表
早速お題が発表され、今回のお題は「一人暮らしの料理が楽しみになるサービス」というものでした。エンジニアの相方と「俺ら2人とも実家暮らしじゃん...やべぇ...」となったのを覚えています。
まずは、「偉大なプロダクトは、偉大なチームから生まれる。」というGoodpatchのバリューにある言葉通り、相方とはニックネームで呼び合い、お互いを受け入れ、本音で語り合い、信頼・尊敬し合える関係の構築に努めました。

・サービス開発序盤
その後は実際に相方とサービス開発を行いました。インターン初日で学んだことを早速生かし、ユーザーインタビューを行い、ペルソナ構築、価値仮説に取り組みました。
実際に一人暮らしのクックパッドの社員さん4名にインタビューを行いました。しかし、料理が得意な方やそうでない方、毎日料理する方やサプリ中心で一切料理をしない方、といった形でバラバラで、共通点を見つける事ができず苦戦しました。そのため、初日のミニワークでは、課題発見が簡単になるよう統制されたペルソナだったのだな、と実感しました。
結局この日はユーザーのもつ課題を明らかにすることができず、メンターさんからも心配される程に他チームから遅れをとっていました。

クックパッド写真9

ユーザーインタビューの様子(写真提供: Cookpad Inc.)

Day3:サービス開発実習②

3日目は、2日目に引き続き、得られたペルソナの情報から課題を発見し、価値仮説を立てました。

・ゲリラ豪雨で全身ずぶ濡れ事件☔️
インターン期間中は、用意していただいたホテルからオフィスまで徒歩15分かけて通っていました。しかし、傘の無い状態でゲリラ豪雨に遭い、全身ずぶ濡れでオフィスへ。すると社員さんが助けてくださり、各所方面から衣類をお貸しいただいました。そのため、
・社員さんのクックパッドパーカー
・去年のインターンシップのTシャツ
・人事部長さんのジーパン
・ふじけんさん(@kenshir0f)のサンダル
という、全身借り物状態でインターンに臨みました(後にこの時の写真を見た人からは"新卒のイモ臭いITベンチャーエンジニア"みたい、と言われた)。皆さま、お貸しいただき本当にありがとうございました🙇‍♂️

・メンターさんからの一言が課題解決を見つけるきっかけに
昨日に引き続き、ペルソナの共通点やコアとなる課題が見つけられないまま、午前のフィードバックタイムへ。ここでメンターさんから「課題って、マイナスな面だけ考えてませんか?ポジティブな課題にも目を向けてみてはどうですか?」と言われ、ハッとなりました。
自分たちはペルソナの負の感情を見つけようとしており、現状には満足してるけど、より良くなると嬉しい!といったポジティブな課題を意識していませんでした。
これにより一気に道が開け、「一人暮らしの人は、ふと寂しくなり誰かと話したいが、誘うきっかけがない」という課題を見つけることができました。

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メンターさんにフィードバックを受けるため説明する様子(写真提供: Cookpad Inc.)

・アイデア出し
課題が見つかったため、次はその課題に対しての解決方法を考え出さないといけません。そのため、アイデア出しの手法の1つであるCrazy8(クレイジー8)を行いました。

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Crazy8を行った様子


・ペーパープロトタイピング
出し合ったアイデアをグルーピング、統合した結果、「簡単にレシピを見ながらビデオ通話できる」サービスを提案することに。
このサービスを形にすべく、超最低限に要件を満たす手書きワイヤーフレームを作成し(デザイナーとしての頑張り所!)、同時並行で相方にFigmaでモックアップしてもらいました。

・ユーザビリティテスト
ペルソナのコアな課題を発見したおかげで、一気にユーザビリティテストの実施まで進めました。実際にペーパープロトを触ってもらい、ユーザーに質問をしました。結果から、価値仮説が間違っていなかったことを感じつつ、少しUIの方向性を見直すこととなりました。

・ドッグフーディング👨‍🍳
ユーザビリティテストで、「このサービスなら母親と使いたい」という意見を貰ったことと、相方が早めに帰宅しないといけないという出来事が重なり、僕は「実家にいる母親とビデオ通話しながら料理する」というドッグフーディングを行いました。
オフィスのキッチンにある食材はどれでも使って良い(太っ腹!)とのことだったので、母親に直接食材を見てもらい、何を作るか・どう作ればいいかなどを一緒に相談しながら雑談も交えつつ料理をしました。

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(写真提供: Cookpad Inc.)

その後、母親に一緒に料理した感想を聞くと
・普段、息子と料理することがなかったので、できて嬉しかった
・今回のことを自分の友だちに自慢したい
・また一緒に(このような形で)料理したい
との感想をもらうことができ、自分たちのサービスの方向性が間違っていないことを確信しました。
また、東京で母の味が食べることができ、少しホームシックになりました笑


Day4:サービス開発実習③

4日目は、前日までの成果を発表し、サービスのワイヤーフレームの作成を行いました。

・中間発表
これまでの進捗を報告する中間発表が行われました。
クックパッドオリジナルの価値仮説シートを用いて、ターゲットユーザーはどんな人なのか、作るサービスが与える意味や価値など、それがどうやってカタチになっていくのかを発表しました。


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自チームの価値仮説シート

その後、審査員やメンターの方々からフィードバックをいただきました。ここで、価値仮説が成立していなかったりすると、ここまでやってきたことが全てやり直し(またはサービス開発のサイクルを1つ戻す)ことになるので緊張しましたが、幸い自分たちの案については前向きな意見をいただくことができました。

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ユーザーストーリー

・スケジュール引き
サービスの価値が確定したため、次は実際にサービスを作らなくてはなりません。そこでまず、互いに何をいつまでにするかを共有するため、スケジュール引きを行いました。

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後半は予定通り進行できず

・ワイヤーフレームの作成
全体的な方向性が固まったところで、実際にFigmaを用いてワイヤーフレームの作成を始めました。

・ドッグフーディング②👨‍🍳
今度は相方とテレビ電話でドッグフーディングを行いました。僕は昨日料理した経験から、相方をリードしながら料理しました。切り方や作り方を映しながら教えることができ、改めて自分たちが提案するサービスの楽しさを実感しました。

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それぞれで作った豚丼


Day5:サービス開発実習④

5日目は、サービス全体の方向性に沿うデザインや、ワイヤーフレーム、UIデザインの作成を行いました。

・デザインガイドラインの作成
サービスの要件や価値などを元に、サービスロゴ、配色、フォント選定などを行い、それをまとめたデザインガイドラインの作成を行いました。
ここで、時間を意識するあまり、フォントサイズやボタンの規則を考えるのを忘れており、相方が実装で困惑するという自体が発生していました...。

・ワイヤーフレームの作成(続き)
僕は普段ワイヤーフレームをあまり作らず、いきなり本番UIを作ることが多いため、ワイヤーフレームをついつい作り込んでしまいました。
これにより、相方と素早く機能構成の認識を共有することができず、スケジュールに遅れが出始めていました。今思うと、ワイヤーフレームはミニマムな構成で素早く完成させるべきでした

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作り込みすぎたワイヤーフレーム


Day6:サービス開発実習⑤

最終日の6日目は、UIデザインの仕上げと最終発表を行いました。

・UIデザインの作成
ワイヤーフレームの作成に時間を割き過ぎたため、本番のUIデザインを製作する時間があまり確保できませんでした。今回は短い期間でのサービス開発だったため、サービスのコンセプトがしっかり伝わる最低限の画面数で充分でした。しかし、早い段階で価値仮設を確定できてしまった(?)ので、サービスの説明に必要な画面全て(約40画面)を作成してしまいました。相方にこの画面数を1日で実装する無茶をさせてしまい、反省しています…。

・発表資料の作成
UIデザインの完成度にこだわるあまり、発表資料の作成時間は20分ほどしか確保できませんでした。文字ではなく、なるべくイラストで語るようなスライドデザインにしました。

・最終発表
発表では、スライドでサービスのコンセプトや価値仮説を示し、ユーザーストーリーなどは全て相方と寸劇で説明しました。ドッグフーディングの結果を元に、僕は自分自身、相方は母親役で行いました。
互いにサービスについてしっかり理解しているという信頼があったため、練習なしのぶっつけ本番にも関わらず、スムーズに発表することができたと思います。

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寸劇の様子(写真提供: Cookpad Inc.)

・結果
結果は、最優秀賞をいただくことができました!🎉
勝因としては、
・審査員の方々に納得してもらえるような価値仮説を立てた
・ユーザーが実際に再度このサービスを使いたいと思ったことを示せた
・今回のお題「一人暮らしの料理が楽しみになるサービス」に"沿った"サービスを提案できた

だったのではないかと思います。
これはひとえに、常に建設的な議論をしてくれた相方と、いつでも真摯に質問や悩みに答えてくださったメンターさんのおかげだと思います。ありがとうございました!

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まとめ

今回はCookpad Summer Internship 2019の内容を紹介させていただきました。
相方をはじめ、このインターンシップを企画・運営してくださったクックパッドの社員の皆様、本当にありがとうございました!!

このインターンシップを通した学びは、以下になります。

・チームビルディングの大切さ
チームで物事を行う以上、チームワークは大切です。
チームビルディングをきちんと行うことで、楽しく・遠慮することなく真剣に議論を行うことができました。おかげで、聞いている人にも「楽しんでサービス開発をしていたんだね!」と言ってもらえるような発表をすることができました。
・提供するサービスの軸をしっかり持つ
短期間で行うサービス開発のため、サービスのコンセプトは簡潔かつ伝わりやすいものにすべきです。あれもこれもできるサービス、となると自分では良いものに思いがちですが、ユーザーからすると「で、これは何をするサービスなの?」と思われてしまします。
サービスの主軸を確立させることで、サービスの提供する価値が明確にユーザーに伝わります。
・スピード感を持ってUI制作することの大切さ
今回はエンジニアと共に5日間でサービス開発を行うインターンだったため、早めに要件を定義し、相方の進捗に沿ったデザイン素材を提供しなければなりません。限られた期間しかないため、価値を提供するために必要なデザインクオリティを、優先度を元に取捨選択を行う必要があります。
今回は、「自身の作品として出す以上、このクオリティは担保したい」という基準も意識してしまい、相方の進捗に迷惑をかけてしまいました...。
・UXの手法はあくまでも手段
課題を解決することが目的であり、UXの手法は解決のための手段にしか過ぎません。UXの手法に踊らされず、課題解決に注力しましょう。手法を用いずとも解決できる場合もあると思います。
・自分たちの提供するサービスを理解する
自分たちでサービスを提供する以上、そのサービスについて1番の理解者でなくてはなりません。
理解するための方法の一つとして、ドッグフーディングが挙げられます。これにより、開発者である自身もペルソナになることができます。

 このインターンは毎年開催されている(但し多少形式は異なる)ようなので、学生の方は、次の機会があれば是非参加することをおすすめします!

 長文にも関わらずここまで読んでくださった方、本当にありがとうございました!🙇‍♂️


【こちらもどうぞ】
公式からも今回のインターンシップのレポート記事が投稿されています。
デザイナーのふじけんさん(@kenshir0f)が執筆された、公式のnoteはこちら↓


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