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僕は死にませーーん!

今ならわかる。
101回目のプロポーズの武田鉄矢の気持ちが。

私もこのくらいの気持ちで伝えたから。

今更だけど、この「死にません」は第六話で
てっきり最終回だと思っていたら
この後にさらに紆余曲折あるのか。知らなかった。

私は、この頃のバブル時代に憧れて
子供ながらに憧れて
勝ち気で強気でお立ち台のおねえさんになりたかった。
母が初めて109へ行ったのは
幼い私がお立ち台のおねえさんと同じセンスが欲しくて
それを買うためだった。

バブルが続くと思っていた。
女は働き、男顔負けにキャリアウーマンとなり
勝ち気で強気、高らかに
タワマンから東京の夜景を見ながら
バスローブを羽織り
ペルシャネコを抱えワインを飲みながら一人ため息を吐き
孤独に酔いしれたかった。

成し得たことは
勝ち気で強気であることと
タワマンに住んでいることと
ネコと暮らしていることくらいだろうか。

ワインは飲めないしキャリアウーマンにもなれなかった。
(致命的に向上心がなかった)
バスローブはあるけど毎日使うほどのものでもない。
クラブに行くこともなかった。
陰キャだから。オタクだから。引きこもりだから。
友達いないから。

私が37年の人生で何か結果を出したことはあっただろうか。
ミスSEVENTEEN
といっても、モデルも続けなければ挫折した負け組のように思われる。
今はいろんな仕事や人生の選択があるという世の中になったが
ほんの10年前、世間はそんな優しい目で見ていなかった。

最近、自分が何も努力をしないで
周り(主に家族)に尻拭いしてもらい
何でも逃げて生きてきたように感じ、情けなくなる。
私の場合は小中学生の頃にハードなことがあったからか
トラウマと向き合うことに必死で
必死ではあったけど
それは他人に伝えてもわかってもらえることではないのだと
今更気がついた。遅すぎた。
ただ、昨年あたりから
世の中、人を傷つけたことは風化しない風潮になってくれたので
少し気持ちが整理することもできた。

でも、もう少し、これからは
強かに
タフに
生きていかないとな、と思う。