3/24 当てたかったのはB賞

 先週の土日に、『どうぶつの森』の一番くじの販売が始まっていることを知った。わたしは『どうぶつの森』シリーズが好きで、今回のくじの景品ラインナップだと、D賞の『たぬきハウジング』ののぼりを模したタオルと、ラストワン賞の『まめつぶ商店エプロン』がかわいくて欲しいなぁと思った。旦那さんに「こんな一番くじがやってるみたいだよ~」とスマホの画面を見せると、コーヒー大好きな旦那さんはB賞の『きっさハトの巣コーヒーサーバーセット』が気になったらしい。キャラクターとしてマスターが好きという気持ち以上に、コーヒー好きの気持ちが勝って興味を持っているようだった。その証拠に、スマホ画面をまじまじと確認して、「このコーヒーサーバーセットは、多分HARIOのtecoがベースだな……」と分析し、そのときいたイオンの台所用品売り場に行って、HARIOのteco実物と画面を見比べて、「間違いない!」と確証を得ていた。そのときは、その日のイオンの帰りにセブンイレブンに寄っていこう、という話をしていたのだけれど、実際に帰る頃にはふたりとも疲れていて、まっすぐに家に帰った。

 そして今日。おでかけの最初の目的地にセブンイレブンを設定した。ネットでは『どこも売り切れてる』というような情報もちらほら見かけたので、1店舗目ではないかもな~と思っていたのだけれど。運良く立ち寄ったセブンイレブンで出会えた。看板を見ると、商品が半分くらいはなくなっていて、わたしの狙っていたたぬきハウジングのタオルには品切を示すシールが貼られていた。上位では、C賞のランチバッグがなくなっていたけれど、A賞もB賞も残っていた。

私「B賞まだあるよ! どうする? ひとり1回?」
旦那さん「うーん、ひとり2回?」
私「これは、B賞当たっちゃうかもしれないよ!?」
旦那さん「いや、当たらないでしょ」
なんて言いながらとりあえず店舗をぐるっと一周した。旦那さん、ひとり2回くじを引くくらいくじに対して積極的なのに、どうせ当たらないと冷めてるギャップがおもしろい。

 レジに行って、くじをひとり2枚引いた。わたしが先に2枚。めくって開けると、D賞とE賞。結構上位にあたるD賞のランチボックスが当たった! そして旦那さんも2枚引いて。わたしが旦那さんの手元をのぞきこんで、旦那さんがくじをめくると……A賞! A賞!? 一番いいやつ当たった~! しずえがのってる目覚まし時計! もう1枚はE賞だった。テンションがあがってしまったわたしの横で、少しはしゃぎつつもどこか冷静な旦那さん。「俺が欲しかったのはB賞だった……」店員さんがA賞の景品を取りに行った先の棚を見ると、B賞のコーヒーサーバーセット、まだふたつ並んでいる……。店員さんが、A賞の景品を「おめでとうございます」と渡してくれたのを、普通のテンションで受け取る旦那さん。店員さんは、せっかくA賞を当てたんだから、もうちょっと喜んでほしかっただろうな、と後から思った。

 その後、旦那さんはB賞が当たらなかったことをおでかけ中ずっとひきずっていたので、「帰りにさっきのセブン、もう一度寄る? 次ひいたら当たるかもよ?」と提案してみたのだけれど、「もう当たらないから大丈夫」と断られた。そして「家にはtecoのコーヒードリッパーあるから、あれで俺はマスターと同じ味のコーヒーが淹れられる」という謎理論で自分を納得させていた。ちょっとかわいかった。

 B賞を飛び越えてA賞当てちゃうなんて、旦那さん、運がありすぎたなー……。

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