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マーケティング戦略|ブランド・マネジャーについて

Webマーケティングについては「TANOSHIKA HP作成」サイトにも詳しく掲載しています。
今回の記事では、マーケティング戦略|ブランド・マネジャーについて書いてみます。
情報元は『マーケティング戦略』 野口智雄著 です。

商標別のトータル管理

組織は効率的・効果的な運営が常に求められます。その実現のために製品別に開発、製造、プロモーションなどの企画を立案し、コントロールする管理者のことをブランド・マネジャーといいます。

ブランド・マネジャー

★企業のスケールが大きくなり、多数のブランドを包含するようになると、機能別組織では管理しづらくなります。開発、製造、マーケティングなどの各部署の専門性、独立性が強くなり、相互の調整が行いにくくなるからです。
★そこでブランド別という縦割りのシステムを作り、各ブランドごとにアイデアの収集、選別、スクリーニング、経済性の評価、開発、マーケット・テスト、市場導入、製品改良、新用途の発見、廃棄に至るまでの計画を立案し、コントロールするほうが合理的になります。このような業務を遂行する管理者をブランド・マネジャーといいます。
★ブランド・マネジャー制は、消費財メーカーのP&Gで1930年代からすでにみられ、組織の効率的・効果的管理に有効性を発揮してきました。ただし、ブランド・マネジャーの業務は担当ブランドについての企画に重点があり、公式に指揮権、命令権、執行権などは有していません。それゆえブランド・マネジャーはあくまでも自分のブランドの成果向上のために交渉や説得という方法をとって立案した企画を実施していくのです。
★企業ではブランド・マネジャー制をとることによって組織内のブランド間競争が活発になり、トータルとしての業績を向上させることが可能になります。

ブランド・マネジャーの重要性

ブランドマネージャーの重要性について解説します。
具体的な役割や求められる理由を知ることで、重要性をよりイメージできるでしょう。

ブランドは意思決定に大きく左右する

ブランドは消費者の購買意思決定に大きな影響を与えます。
消費者はブランドという理由で購買を検討することも少なくありません。
また消費者に一度浸透した悪いブランドイメージを覆すことは極めて困難です。
そのため消費者に良いブランドイメージを浸透させることが非常に重要とされます。
この流れにおいてブランドマネージャーが大きな役割を担います。
売上拡大や購入可能性を上げるための戦略が期待されているポジションです。

長期的な経営安定の鍵を握る

ブランドは長期的な経営安定の鍵を握ります。
ブランドは企業における大事な資産といえる存在です。
ブランディング戦略は経営戦略と一体となっておこなわれるほどに重要な戦略です。
ブランド戦略の成功は、長期的な経営安定の鍵となります。
この成功よって、自社ブランドの商品やサービスを長期間にわたって提供することが可能です。
長期的な経営安定を実現するためにも、ブランドマネージャーは重要といえます。

自社内の意思統一とモチベーション向上を図る

ブランドマネージャーは自社内の意思統一とモチベーション向上にも有用です。
ブランドというわかりやすい指標が用意されていることで、自然に社員の意思統一が生まれます。
自社が消費者に認知されたブランドを持っているという事実は、誇りやモチベーションにつながります。
ブランドマネージャーのおこなう業務は、消費者だけではなく社員の反応を変えることもあるのです。

採用活動の効率化を図る

ブランドマネージャーによるブランド戦略は、採用活動の効率化にも効果があります。
強いブランドは商品やサービスに対する安心感を与えるだけでなく、企業に対する信頼感も植え付けます。
企業イメージは、求職者がかなり重視するポイントです。
そのためブランドに対する安心感や信頼感が高いと、求職者が多く応募する可能性があります。
ブランド戦略の成功により就職希望者が増加すれば、その企業が求める人材を効率的に集めることができます。


最後までお読みいただいて、ありがとうございました。

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