見出し画像

新米PMの大規模開発挑戦、得たものはチームへの愛でした

Rettyでネット予約機能の利用増加や改善をミッションとするチームのマネージャーをしている田中(@tnkdaito)です。そのチームでずっと開発に取り組んでいたネット予約機能の大幅リニューアルが6/26日にリリースされました。

約8ヶ月くらいの大規模開発に関わる動きの中で、僕個人たくさん反省点があるので、時系列に沿って動きと反省点をまとめられればと思います。

計画フェーズの話

まず計画に入る前段階として以下を行いました。

・ネット予約をやる意味/意義の理解
・ネット予約におけるグロースサイクルを妄想
・グロースサイクルをガッと回せる一手を構想
・上記一手を計画に落とす

ここの動き方は今振り返ってもすごくよかった。

チーム形成前にネット予約の意義を強く語れるようになったことは、チームができてからの納得感に繋がったり、自身の航海図にもなりました。

具体的な計画にしていくことに関しては、今回のような大きなプロジェクトを作る経験は多くなく、すごく悩みながら進めていました。

備忘録をかねプロセスを残しておきます。

◼︎新規ページ/機能設計における進め方
・そこにいたる導線を設計する
・該当ページで何ができるかを設計する
・該当ページ以外でどういう状態になるか懸念点を洗い出す
・裏側ではどういう状態になるかをエンジニア含めて議論する

「そこに至る導線を設計する」ためにフロー図を作ろうとなったのですが、振り返ると書き方にすごく悩んでいる自分を見つけました笑

上記をもとにエンジニアと議論し、必要な要件の認識すり合わせ / 実装タスクの洗い出し / それを元に工数の見積もりなどを行いました。

拙いフロー図から要件を汲み取ってくれ、具体的な実装タスク出しと見積もりをしてくれた2人のエンジニアさんには本当に感謝しかない。

デザイン/実装フェーズ

ここが僕の反省点が詰まっているフェーズです。

見積もりができて、メンバーが揃い、いざ実行のフェーズになってやっと「あれデザインのタスクこの期間だと絶対不可能じゃね」となりました。

既存を大きく変えてしまうような大規模な開発において、ユーザーさんの流れの整理、各所で使っている文言/パーツの把握、それを元に全体設計をしてからようやくデザインタスクに着手できるということを理解しておらず、全体設計分を考慮できてない期間設定で計画を組んでしまっていました。

その状況を前に以下決断に迫られたのを痛烈に覚えています。

①期間内に終わらせられるよう他業務をすべて止めてもらえるよう調整
②別のデザイナーさんをアサインする
③全体設計の時間がないなら自分でやってしまう

正直他のチームも走り出している中で自分の計画ミスが原因のくせに①と②の選択肢をあげている段階で身勝手だったなと思います.....本当に。

そこで③を選択したのですが、この中でも課題が多々ありました(もう本当に課題だらけ)

僕自身グロースサイクルを当初描いた時からすごい危機感があり、より早くこのサイクルを回さないと死ぬなと思っていました。なので必要最低限の要件さえ担保されていれば「あとは何でもok」な心理状態でした。

そんな状態で行う全体設計には要件は満たされていても、「数時間だけ工数がかさみそうだが今これをやっておくと後々よいよね」系のものは一切いれておらず、「こうした方がいいんじゃない?」という問いに対して、基本的に「検討しましたが、工数かかりそうなので今は...」みたいな回答ばかりしてました。

じゃあいざ工数確認を各所にしてみると大したことがなかったりすることがあり「お前検討してね〜じゃん」となり、ひどい状態でした。

それでも僕を見捨てずより良いプロダクトを目指して議論してくれたデザイナーさんには感謝が尽きないです。

あのときの議論や彼女のスタンスが、今の僕のプロダクトへの向き合い方にも影響しています。(いいプロダクト作りにおいて妥協案がチラつくとこのデザイナーさんの顔が浮かぶほどに笑)

デザインのタスクに関しては僕のせいですごくカオスになっていたのですが、実装のタスクに関してはスムーズに進んでいました。

その立役者が計画から携わってくれていたエンジニアさんで、Overflowやガントチャートを駆使し、他のメンバーの進捗が滞らないよう動いてくれていました。

他のメンバーも社内で超できるエンジニアだったので、どんどん進めてくれていてめちゃくちゃ心強かったです。本当に助けてもらいました。

実装/検証フェーズ

デザインタスクもデザイナーさんが頑張ってくださり終了し、あとは開発をやりきるだけだというフェーズになりました。

エンジニアの面々が本当に心強くこのフェーズの安定感がすごかったです。大規模な開発なので網羅的に検証を行えるよう、それ用の検証環境を構築してくれたり(大変だったよね涙)

僕は主に以下を行ってました。

・工数がかかりそうでもよいプロダクトに近づくなら相談してみる
・チームメンバーがスムーズに仕事ができるよう環境を整える
・リリースにむけた準備を早め早めに行う
・よりよいプロダクトにするためにグロースサイクルをupdate
・次のグロースサイクルに向け構想/計画を錬るetc

前フェーズの失敗と反省が活きたのか、比較的うまく動けたのかなと思ったりしてます。

リリースが終わって

リリースが終わって一番最初に湧いた気持ちが、関わってくれたチームメンバーへの感謝でした。

本当に助けてもらいました。有難う。

その後に「まだまだこれからだな」という未来へのワクワクを感じました。まだネット予約には課題しかないですし、挑戦も多々あります。

このリリースは最初の一歩。
まだまだこれからです。

ネット予約を伸ばすことがビジョン(食を通じて世界中の人々をHappyにする)に繋がると本気で思っているので、未熟を脱却しつつチームみんなで高みを目指したいなと思っています。

Special Thanks
一緒に走ってくれたネット予約チーム

読んでくださりありがとうございましたっ ご意見ご感想などあればぜひTwitterで教えてください! 頂いたサポートはnote執筆のためのカフェ代に使わせてもらいます!