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50年後も同じ気持ちのラブレター

幼少期から少女漫画が大好きだった。 そんなわたしがあなたの作品に出会ったのは小学5年生の頃。 美容室でのカット中、目の前に置かれた1冊の漫画が始まりだった。 やっと2桁を迎えたくらいの当時のわたしには少し難しいお話で、その反面作中の世界がやたらキラキラとして見えた。 今まで読んできた少女漫画とはどこか違う。 詳しい理由なんかわからなくても直感がそう感じていた。 あなたの作品に出会う2年ほど前から、わたしは可愛い洋服に惹かれていた。 所謂ロリータファッションというものだ。

    • かっこいい話。

      難しいあの文章はかっこいい。 難しいあの絵画はかっこいい。 難しいあの動画はかっこいい。 "難しい"は"かっこいい" 本当に? 難しいことはかっこいいことじゃなかった。 だって難しい本を読んでもすごいとは思わなかった。 そのとき感じたことは、何がしたいんだろうということだけ。 Z世代向けのための物語。 読んでほしいのはまだ世界を知らない子供たちで。 それなのに多用する比喩表現。 ストレートに表記しない言葉のニュアンス。 未知の言葉は偉大でかっこよく、見えるだけ。 伝え

      • 本と、私と、ある詩人。

        幼稚園の頃、私は本が好きだった。 たくさん絵本を読んでいた。 そこに書かれている言葉が好きだった。 絵に示されていないことでも自由に思い描くことができる、明瞭で曖昧な"言葉"が好きだった。 小学生の頃、私は本が好きだった。 学校の図書館にある本を片っ端から読んでいた。 知らない漢字、知らない知識、知らない言葉遣い。 いろいろな未知に出会いそれらを知っていくのが好きだった。 中学生の頃、私は本が好きだった。 10分の休み時間は幸せな読書時間だった。 苦手な本も出てくるように

      50年後も同じ気持ちのラブレター