R2.2.1 ジャズとは何でしょう?(その1)

こんばんは。最近専らジャズのことばかり書いてしまっているこのnoteですが、そもそもどうして私がジャズにハマることになったのか、今回はそんなことをつらつらと書いていきます。といっても、私がジャズを聴き始めたのは2年ほど前のこと、ベテランジャズ聴きの方に比べたら足元にも及ばないのですが、僅か2年で音楽経験のない30男を、毎週のようにジャズ喫茶に通いつめさせ、サックスまで習い始めさせてしまうジャズの魅力(魔力?)をお伝え出来たらと思います。

ジャズにハマる以前の私が聴いていた音楽といえば、アイドル曲(○○坂とかね)が中心で、カッコいいとかお洒落といったイメージの音楽とは無縁でした。というか、そういった類の音楽があることも知らなかったと言ってもいいかもしれません。そんな私を一瞬にしてジャズの世界の入り口まで連れていったもの、そう、あの有名な「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」でした。仙台には学生時代5年ほど住んでいたにもかかわらず、ジャズフェスを見たのはその時が初めてでした。もちろん、ジャズのスタンダードなど一曲も知りませんでしたし、テナーとアルトサックスの違いも分かっていなかったと思います。それでも、ピンときたのです、「これは面白い!」と。

ライブ特有のエネルギー感や屋外で聴く解放感が、興奮をもたらしていたということは大いにあると思いますが、それと同時に「そもそもジャズとはどういう音楽なのか?」という興味も湧いてきたのです。

そこで、ジャズのCDを聴いてみようと思い立ったはいいものの、膨大にあるCDからどれを選べばいいか分からない! そこで手に取ったのが、『ビジネスマンのための(こっそり)ジャズ入門』でした。今にして思うと、ジャズCDを1枚も聴かないうちから、この本を読むことが出来たのはかえって幸いなことでした。

この本は歴史的に重要なジャズマン(ジャズジャイアント)をビジネスマンに喩えて、親しみやすく初心者に紹介していこうという趣旨のものです。多少強引な部分もありますが、例えば、マイルス・ディヴィスを鬼上司、アート・ブレーキーを下町工場の親父、MJQを関西出身のホテルマン(接客時は標準語だが、ふとした時に関西弁が漏れてしまう笑)に喩えるなどは言い得て妙だなあ、とのちに彼らの音楽に触れることで感じることが出来ました。これを読んだことで、言葉の上だけではありますが、それぞれのジャズマンの特徴を掴むことができ、CD選びの指針とすることが出来たのでした。

というわけで、一曲も聴かないうちから、ジャズマンの知識だけは得た私は、家電量販店でウォークマン(の一番安い型)を買い求め、レンタルCD屋へと赴いたのでした。

→(その2)へと続く



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