R1.1.24 やさぐれテナー、ブッカー・アーヴィン

こんばんは。突然ですが、皆さんは特定のジャズマンが突然気になりだして、その人のアルバムばっかり聴いてしまうこと、ありませんか? 私はよくあって、例えば、ズート・シムズが気になってしょうがないとか、パウエルのピアノが聴きたくてしょうがない等々……それで、最近はそれがもっぱらブッカー・アーヴィンなんですよ。

ブッカー・アーヴィンといえば、(ジャズ聴きの間では)有名じゃないわけじゃないですが、コルトレーンやロリンズに比べれば知名度は落ちますし、代表作は?と言われてもパっと出てこない人も多いのではないでしょうか。かくいう私も、ジャズを聴き始めた頃、『The Book Cooks』を聴いてみたものの、良さがいまいち掴めずにいたものでした。しかしながら、様々なアルバムを聴いていくにつれ、アーヴィンの個性というか特殊さはなかなか他のテナー奏者には見出せないような気がしてきました。

アーヴィンの目立った特徴としては、引きつったような高音と投げ捨てるようなフレーズの語尾にあると思います。それが、やさぐれているような感触を聴き手にもたらすということは大いにあると私は感じます(もちろん本人がどういう意図で吹いているのかはわかりませんが)。それをどういう風に感受するかは個人ごとによるので、恐らく、好きな人は好きだし、受け入れがたい人は受け入れがたいといったようなアクの強い表現。一発で良さがわかるタイプではないと思いますがハマったら最後、なぜか頭から離れない、まさにアイラウィスキーのようなアーヴィンのテナーに酔いしれてみてください。

ということで、参考までに気になった方は聴いてみてください。

話はだいぶ変わりますが、今場所の大相撲、横綱不在ながらいつになく面白い! 明日(十四日目)の正代ー徳勝龍の勝者が優勝するのではないかと、私は睨んでいるのですが、さてどうなることやら。


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