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Netflixドラマ『殺人者のパラドックス』

 イ・タン。兵役あがりの大学生だ。学校には通っているものの将来に希望が持てず、なんとなく夜のコンビニでバイトをしているだけの平凡な青年。カナダにワーキングホリデーに行こうかと計画していた矢先、そんな彼に降りかかる運命は殺人者という残酷なもの。偶発的に起きてしまった事故ではあったが怖くなって現場から逃げ出してしまう。被害者が当日、イ・タンがバイトしているコンビニに立ち寄っていたことから、彼も事情聴取を受けるがしかし、何日経っても警察が捕まえに来る気配がない。凶器も現場に置き忘れていたというのにどういうことか。
 そうこうするうちに、彼は再び殺人を犯してしまうことになる・・・。

 最初のうちこそ主人公の青年と、それを追う警察の話かと思っていたら、回を追うごとに登場人物が増える。これでは全8回では終われないと思っていたら、最後に向けて物語は収束していく。

 ひょんなことから事件に巻き込まれるというストーリーはありきたりだが、自分が殺人犯となりながら警察には追われないという点が新しい。警察がバカなのか彼の運が良いのか悪いのか。そんな彼の能力(?)に気づいたダークヒーローが協力を求めて接触して来る。果たしてイ・タンにはそんな特殊能力が備わっているのか。


 シリアスでありながら、どこかコメディチックな展開は面白い。展開が速く登場人物の増加とともに物語がどんどん複雑化していく。直ぐに次の回が見たくなるのは良く出来ているからだろう。時間が許せば一気見をオススメしたい。

 このドラマはハッピーエンドかって?
 それはあなたが何をハッピーと思うかによる。

おわり


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