面接で何をアピールするか
就活をしている学生の皆さんは、いよいよ勝負のときがやってきた時期だろうか。
新卒採用の場合、何の業務経験も無く、専攻分野での専門性に欠ける多くの学生は面接で一体何をアピールすれば良いのか。
そういったノウハウ的な事はネット上でも書きつくされているだろう。
強みや長所、経験を業務にどう活かせると考えているのか、どれだけその仕事をしたいと思っているのか。
しかし学生個人の考える強みや経験が社会人としてそのまま役立つと考えている採用担当者はどれほどいるだろうか。
確かにそういった長所を持ち合わせているのかも知れない。けれども、それは主観的なものであって本当にそうである可能性は未知数だ。
だから如何にアピールしたところで内容自体は響かない。
そう考えると、アピールの内容そのものよりも、それをどうやったら伝えられるか、伝えよう、分かって貰おうという工夫がどれだけあるかが重要になってくる。
予め考えておいたセリフを言うだけではなく、相手の理解度を見ながら柔軟に説明を加えられるバリエーションや瞬発力があるかということになる。
何のための面接かを考えてみてほしい。
もしかしたら今後共に働くことになる人と意思疎通を図り、お互いの適性を見極めることだ。
学生側は業務を知らない。企業側は学生を知らない。面接の目的はそのままでは交わらない両者の接点を見出すことだ。企業が学生を審査することではないし、学生が企業を見極めるためでもない。そんなことは面接以前に済ますことだ。
運良く面接まで辿り着いた方は、自分が打算によってその企業を志してはいないか、もう一度心に問うてほしい。自分が本当にその企業で活躍したいのか問い直して欲しい。
もしその答えが自分の中に明確に存在して、相手も同じ想いであれば、縁があったということになる。
もし縁がなかったとしても嘆くことではない。
何事も縁がある方が不思議なくらいなのだから。
おわり
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